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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2009年7月8日(水) グラントミュージアム

6時30分起床。曇のち晴のち曇のち雨のち曇。最高気温19℃。

わずか1週間前には30℃超続きで猛暑気分だったのに、いっきょに涼しくなった。もう夏は終わったのだろうか?

今日は初めてANTHONYの授業・・・だったはずだが、始まって間もなく"クラス替えをするので何人か隣の教室へ移って欲しい"、との指示を受ける。

何が何だかわからないまま移動すると、すでに全員がHUGHを中心に床に座り込んで何かしている。輪に加わるように手招きされて近づいてみると、HUGHが自分の家族写真を並べて自己紹介を行っているところだったのだ。それによると、単身まったく言葉のわからないタイに行き、路上で子ども達と話しながらタイ語をマスターした話など、学生に対する語学学習のイントロだったのだ。

やがて座席に付くと、英国についての概要説明から始まり、次々と興味深い話が続く。
英国全体では外国人比率が8~9%だが、ロンドンは40%近いこと。その中で特に多いのはCaribbean(カリブ人), Indian/Pakistanese(インド人/パキスタン人), Polish(ポーランド人)だそうである。
前二者は旧植民地として移民の歴史は長く、ポーランド人は新興勢力として増加が目立つようだ。他に難民や亡命希望者の受け入れもある。

次の話題は英国社会について:
- 住宅契約や就職に際して今でも性別、人種、宗教等についての差別が見られる。
- 度重なる戦争の記憶に由来するドイツへの深いしこりの感情は今でも消えていない。
- 男性は2週間、女性は6ヵ月間(ドイツは1年間)の育児休暇が認められている。
- さまざまな職場で女性がトップの地位に就くことは稀であり、見えない昇進の壁が存在する。
- さらに20世紀半ば以降の移民差別、人種差別に関する主な事件の紹介。

ブレークを挟んで生徒自身の国内の人種構成、差別の存在、人種差別主義者、規制法等についてのdiscussion。
最後に文化の多様性についてテキストのコピーを用いてreading, listening, discussion。

以上、いきなり濃い内容の授業であった。

なお、クラス替えの意図は今日移ったクラスがHong Kong Chineseだけで構成されていたので、クラスメンバーの国籍を増やすためだったようである。そのため、日本人は別れ別れとなり、このクラスでは一人ぼっちになってしまったものの、4~6月のクラスメートだったWONG(中国人)と再度クラスメートになった。

13時からはLunch Time Lectureが"Summer Music"と題して行われ、中世から現代にいたる夏をテーマとする音楽と絵画の紹介。Morley(Now is the Month of Maying), Vivaldi(Summer:from The Four Seasons), Handel(Air, Andante:from the Water Music), Mendelssohn(Midsummer Night's Dream), Vaughan Williams(Pastoral Symphony), Gershwin(Summertime:from Porgy and Bess), Eddie Cochran(Summertime Blues), The Beach Boys(Good Vibrations), Mungo Jerry(In the Summertime), James Gordon(Summertime Girl), Will Smith(Summertime -Rap), 最後は何と講師BROWNのギターによる自作自演まであった。これには脱帽である。

4月から何回かLunch Time LectureでBROWNの講義を聞いたが、だいたい英国史に関するテーマをまったく笑いなしの真面目な(つまり眠くなる)講義という印象しかなかったので、今日のような様々な音源と絵画やイラストを駆使した構成には心底驚かされた。こんな特技があったなんて侮れないなあ。

午後は日曜日に開いていなくて入れなかったUCLのGrant Museum of Zoology(グラント動物学博物館)へ。

途中、Charles Dickensの居住地だったことを示す表示が
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その場所は、と言うと BMA(英国医学会)本部、の横
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UCLの建物の一つがDarwin Buildingでその中にGrant Museumがある
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受付などはなくサイン帳が置いてあって、そこへ署名する方式
内部は博物館というにはほど遠く、理科標本室のような感じである
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何もかもが詰め込んである、というか適当においてあるだけ、としか言いようが・・・
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どうも第三者に見せる、ためのものではなく、学内研究者が必要に応じて持ち出したり、実験したりするための保存物、のようだ
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もう少しDarwinの進化論をビジュアルに見せる展示でもあるのかと思っていたが、そういう意味では期待はずれ。でもDarwin自身が集めた標本であれば、一見の価値あり。

17時10分帰宅。

夕食は毎日似たものばかり食べているようだがChicken Dopiaza  見た目は似ていても味には結構バラエティがある  ちょっと美味しかったので3.5点
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22時35分就寝。
  1. 2011/07/08(金) 01:41:08|
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Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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