6時40分起床。曇のち晴。
エディンバラから帰って来た22日と翌23日にはほとんど自覚症状がなかったのだが、23日の夜あたりから左腕にひどい痒みと痛みを感じるようになった。改めて見てみると肩から手の甲まで一筋に赤く腫れて、しかも一定間隔の斑点がある。
元々軽いアレルギー体質なので、汗をかいたり、何かが腕に当たったりしただけでも腫れと痒みを感じることがあるので初めはそれかと思っていたのだが、これは明らかに虫さされの類いの気がする。
渡英前にAIUの"海外留学保険"に加入しておいたので、いざと言うときにはそれを使えると思っていたが、こんなに早くいざと言うときになるとは思わなかった。この保険は傷害、医療、事故、賠償等がセットになっていて、オプションの緊急一時帰国費用分を合わせて大枚207,060円の保険料を払ったのである。
保険と言うものの本質から、一切使わないで済むのが一番良いことには違いないのだが、逆に何かちょっとは使わないともったいない、という率直な感情もある。
英国の一般医療は戦後の1948年に施行されたNHS(National Health Service=国営医療制度は、その後何回もの変革を経て来ているが今も国民医療のベースになっている)のおかげで基本的にすべて無料(処方料等は実費)なのであるが、GP(General Practitionaer:ホームドクター)への事前登録が要るとか待ち時間が長いとか問題点も多いと聞く。しかし、長期滞在というこの機会にNHSとGPへの登録も経験してみたいと思っていたのだが、受診が必要なときが先に来てしまった。
そういうわけで昨日の午後、最寄りの日本クラブ北診療所に電話して受診の申込をしたのである。ここは完全予約制の診療所で、北(セント ジョンズ ウッド)と南(サットン)の2ヵ所にある日本クラブ診療所とは在英日本企業が出資して北は1965年(現在地とは異なる)、南は1974年に設立されたものだそうである。
AIUの保険が使えるので支払が不要であること、医師もスタッフも日本人なのでコミュニケーションに心配がないこと、というのは心強い。NHSを経験してみたい、等と言えるのはおおむね健康なときであって、実際に病気になった際には結局日本語対応が可能かどうかを優先するものだ。
9時15分の予約なので、30分前に出発。9時10分に診療所の入っているHospital of St. John and St. Elizabethに到着。

受付で保険加入証、パスポートを提示し、問診票に記入。直ちに受診できた。東京慈恵会医大の先生が2名、何年か単位で交替で勤務しているそうである。
自己診断通り何かの咬傷によるものだろうと診断され、リンデロンという薬をいただいた。経過を思い起こせば、エディンバラでクラスメートと合流して草の上に寝転んでランチを摂ったとき、または帰りの飛行機の中、と絞り込めたが、草の上だったら左腕だけというのはおかしいし、他の誰かが同じ症状を示していると言って来ないのもおかしいので除外し、恐らく飛行機の座席に前客が残していった何かがいたのだろうと結論づけた。
もっとも受診の時点で昨日よりも自覚症状は改善していて、痒みは余り感じなくなっていた。何も対策をしなかったのに左腕に限定されたままで回復に向かっているということは、着衣やベッドのシーツ等も心配なさそうである。
そんなことで今日は英国に来て初めて医師の診察を受ける機会ができたし、日本クラブ診療所が入っている英国の病院の中を少しだけうろうろすることもできた。日本の病院とは似ているようでもあり似ていないようでもある。待ち時間の長さやGPの当たり外れを嫌って、あえてNHSを使わず自費診療を選ぶ英国人も増えているそうなので、必ずしも映画"SICKO"に描かれたようなパラダイスのようなことはないと思われる(あの映画はあくまで米国の医療との対比を示しているので、金持ち以外の米国人には今でもそう見えるかも知れないが)。
受付から始まり診察、そして薬をもらうまでの滞在時間は30分くらいだった。
その後、ICCオフィスに立ち寄って近況報告等で2時間ほど過ごしてから、再びEaling Broadwayまで行ってランチは駅前のCoco Noodle Barで焼うどん。ソーダを加えて6.5ポンド(約950円)。

帰りにMarble ArchのMarks & Spencerで約10ポンド分(1,500円)の食品を購入。
さらにバス停Elgin Avenue真前のクリーニング店で昨日預けておいたジャケットを受け取る。ドライクリーニング料は後払いで5.95ポンド(約900円)。

17時25分帰宅。
夕食はパスタ。まずくはないが美味しいとまでは言えない程度。


カットフルーツ

23時30分就寝。
- 2011/06/25(土) 01:46:47|
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