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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2009年6月23日(火) ロンドンでの1日

7時起床。曇のち晴。

今日もイングリッシュブレックファストでスタート
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今日はロンドン市内観光の予定。

結婚25周年を迎えた2004年から毎年一度は夫婦で英国旅行に来ているが、二人とも仕事との兼ね合いでいつも期間は4日間くらい(飛行機で過ごす時間も含めた全行程6日)となると、何かにつけ観光地巡りにせかされるような気がする。いや正確にはサッカーの試合観戦をまず確定(チケットを入手)してから、その前後の日程を決める、というパターンである。

しかし今回はこれまでと違って、ロンドン在住者の感覚で1日過ごそうと思ったのである。いや17時にはヒースローに着いていないといけないので、まる1日というわけではないが。

しかしこのホテル(ルネッサンスホテル)は空港から近いという理由で選んだのだが、まったく失敗だった。なぜならば、空港までの移動に時間がかかり過ぎる。部屋の窓から滑走路が見えているにもかかわらず、9時にチェックアウトしてからバスに乗って出発するまで何と50分も要したのだ。初めからタクシーを手配すれば良かったのだが、それは結果論であって、ちょっと待っていればバスが来ると思ったので待った。しかし、さっぱり来ないまま玄関先のベンチで待ちぼうけしてしまった、という次第である。

ちなみに、19日は翌朝の出発が早かったので68ポンド(約10,000円)の安い部屋での素泊まりにしたが、今日は111ポンド(約16,000円)のB&B(ベッドアンドブレックファスト、つまり朝食付き)である。

こんな張り紙があるが本当に400ポンド(約60,000円)の部屋なのだろうか?確かに居間と寝室にバスもついた2部屋仕様ではあるが・・・
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まあそんなわけで空港ターミナルに着いたのが10時10分。スーツケースをLeft Luggageに預けて、地下鉄に乗り込み、High Street Kensingtonまで小1時間かけて移動・・・結局ここまで来るだけでほとんど午前中いっぱい使ってしまった。

過去5回の英国旅行で良く使ったのは到着初日と帰国前日をHotel Hilton Paddingtonに投宿することであった。ヒースローエクスプレスという直通列車を使えば15分でPaddingtonに着く。ホテルはその駅に直結しているので本当に便利だったのだ。しかも帰国日も出発まで荷物を預かってもらえるなどの利便性もある。

ヒースローエキスプレス(Heathrow Express)は毎時15分毎に出発しておりTerminal駅からPaddington駅までノンストップでとても便利なのだが、ネックはその価格である。地下鉄でOyster Cardを使えば円換算で片道400円くらいなのに、ヒースローエキスプレスは2,500円近くもするのだ。Oyster CardはSUICAやICOCAのようなタッチ式乗車券カードだが現金購入と違って割引率が非常に良いというインセンティブがある。

これまでのように短期旅行者として来ていた頃と比べると、(滞在2~3週間目くらいからだと思うが)居住者感覚に移行したのだろうか食費にしても交通費にしても金銭感覚が劇的に変化したという実感がある。

長々と書いたが、要するに空港から近かろうが多少遠かろうが、地下鉄駅に近いところに投宿するべきだった、というのが今回の教訓である。

さて、ランチである。これまでその前を通ったことはあるが、一人では入りにくかった店がある。Bill Wymanという元The Rolling Stonesのベーシストがオーナーなのだが、Kensington通りから少し北へ入ったところにある。まだ昼前で客はいない。間口に比べて奥行きがあって結構広いが、他に誰も客がいないのは落ち着かないものである。
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まあ、でもステーキサラダと
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ラビオリのトマトソースと
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ポテトのグリル
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ドリンクも入れて47ポンド(約7,000円)はちょっと高い印象 まあ有名人の店だからね・・・

地下のトイレへ行く階段の壁には写真やポスターがいっぱい
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そうそう店の名前はSticky Fingers(スティッキーフィンガーズ)という、ストーンズが1971年に発表したアンディ・ウォーホルのデザインが人目を引くアルバムタイトルと同じである。アルバムジャケットに本当にチャックが付いているし、開けることもできる。
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まだ現役でライブツアーを行っているブリティッシュロックの超大物バンドとしては最年長じゃないかな。
メンバーは皆70歳近いのに、元気溌剌、まったく老化とは無縁のようである(アップで見ると顔は随分老けたが)。

この近くには同じくブリティッシュハードロックの雄Led Zeppelin(レッドツェッペリン)のギタリストだったJimmy Page(ジミー・ページ)の邸宅がある。今から40年近く前の1971年、初来日コンサートを大阪フェスティバルホールで見たが、今もって来日ロックバンドのコンサートでそれを超えるものは見たことがない、というほど強烈な印象を持っている。最近ではJimmy Page一人だけだが北京オリンピックのオープニングで大きな車の上で演奏していたのをTVで見た。
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まあここまではいい加減ミーハー的だったが、この後Oxford Circusまで行ってJohn Lewisに、さらにPiccadilly Circusまで行ってJapan Centreに、といままでの旅行では一度も行ったことがない場所を見て回った。それから土産を買うためKnightsbridge(ナイツブリッジ)まで移動してHarrods(ハロッズ)で紅茶やチョコレートを購入。

ヒースローに着いたのは予定通り17時で、19時15分発JAL402便で帰国する家内を搭乗口まで見送った。
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それからまた地下鉄Piccadilly LineでKnightsbridgeまで戻りSainsbury's で食料を購入。

19時50分帰宅。

夕食は今買って来たばかりのスパゲッティミートボール でもあまり美味しくなかった
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まだ休暇は10日以上残っているが、まずは最優先で住むところを決めなければならない。

0時10分就寝。
  1. 2011/06/23(木) 15:01:55|
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Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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