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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2009年4月28日(火) 携帯電話を買う

6時30分起床。朝食に降りて行くと見慣れぬ若い女性が一人いた。やはりここにホームステイしているマリアというコロンビアから来ている学生であった。数カ月前からここにいるそうだが、しばらくどこかに旅行していたのでいなかったのだ。南米人と言っても皆が陽気なわけでもないようで、とにかくシャイな感じで口数も少なく会話は弾まない。食事を終えたらさっさと出て行った。私の方はホストマザーが朝食のトーストを焼いたりティーを入れてくれるので、食べながら昨日の出来事や今日の予定についてしばらくおしゃべりするのが日課になっている。

今日は390番のバスで登校。家の前から乗り換えなしでゆっくり座って行けるので便利。Oxford Circusまでの所要時間は約30分。
午前中は昨日と同じGeneral Englishの授業を受けるが、今日の教室はRegent Street(リージェントストリート)の本部校舎で、講師は火・水がKATHYである。

さて、これから来春までロンドンに住むにあたって取りあえずやることが二つある。
一つは携帯電話を手に入れること。もう一つは銀行口座を開くことである。今日はまず携帯を買うことにした。日本から持って来ているauは海外でも使えるが、送受信がすべて日本経由となるのでこちらで日常使用するのは現実的でない。とは言え、どこで買えば良いのか見当もつかないので、まずランチ時にクラスメートから情報収集。初登校時に声をかけてもらったTAKASHIに使っている携帯をどこで入手したか尋ねてみる。彼は大阪府下在住で京都の大学に通っているそうだが、初対面時からとても親切にわからないことを何でも教えてくれる。聞けば昨年にも2、3ヵ月の短期間この大学に留学したことがあるらしく、やはり1年間いないと英語が身に付かないと考え、再び来ているそうである。そんなわけで今月から初めて参加したほとんどの学生に比べて大学内のことやロンドン生活について何でも良く知っているし、その知識を惜しみなく率先して教えてくれるので誰からも好かれて頼りにされている。来春卒業予定で就職先もほぼ決まっているようである。

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こちらでメジャーな携帯サービス会社はOrange、T-mobile、Threeなどであるが、TAKASHIはTalk-mobileというのを使っているそうである。Tottenham Court Road駅近くに各社の販売店が集中しているので、見比べて決めれば良いと言う助言であった。

今日から午後もBusiness English ("Work Placement Skills")の授業があるので、16時にそれが終わってから教えられた地域を歩いてみると確かにいっぱい携帯ショップがある。見比べて、と言っても最初にどこに入れば良いかもわからない。全然客がいないところも何か不安だが、客が多すぎて長い行列ができているところも良くない。

交差点の北西角に少し大きめのショップCarphone Warehouseというのが目立っているのでそこへ入ってみた。ここはメーカー直営のショップではなく各社製品を取り扱っている販売代理店のようである。

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最初に聞かれた意味がわからないので、それは無視してTalk-mobileをくれと言うと、店員が携帯電話と言うよりも何か薄くて小さなパッケージを持って来た。不思議に思いながらもじっと見ていると中から説明書とカードを取り出し、20ポンドだと言う。改めて携帯電話が欲しいと言うと、また何か聞かれたようだがまだよく飲み込めない。わからないままに同じ言葉を繰り返していると、ようやく意図が通じたようで、やっと携帯本体を持って来てくれた。
黒のSony Ericssonのものである。初めにわからなかった言葉はどうもトップアップ?と言ったようだ。次第にわかって来たのであるが、こちらの携帯は毎月銀行口座から利用料金を引き落とす月払制か、一定額を払ってチャージしておき残高がなくなりそうになるとまた一定額をチャージするという方式がある。日本でもプリペイドというのがあるからそれと同じことかな。結局店や機種を見比べるどころか、いきなり決まってしまった。本体4.95ポンドプラスSIMM代20ポンドで合計24.95ポンド(約3,700円)。それにしてもそもそもこの国の携帯サービスの仕組み自体がまったくわかっていないので、入手に際していろいろ質問されても答が見つからない。まあ無事に入手はできたのだから良しとするか!

安心したら空腹を感じたのでOxford Circus近くのPing Pongという飲茶レストランで食事。メニューの種類が多くて迷うが料理3品とスープで計17.52ポンド(約2,600円)。

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帰りも390番のバスで20時30分帰宅。シャワーを浴び、携帯をいろいろといじり回し23時30分就寝。
  1. 2011/04/28(木) 16:27:46|
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Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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