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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2009年6月16日(火) 元上司に電話する

6時30分起床。快晴一時曇。

朝食にティーとトーストとジュースだけでは少しもの足らないので、チーズとヨーグルトを加えている。これだけあれば完璧だ(?)。
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3、4日前に米国の友人からメールで問い合わせのあった(日本の市場調査についての)案件に関して知恵を借りようと、今年初めまで勤務していた会社の元上司で圧倒的な幅広い人脈を持つ方に電話することにした。と言っても日本でずっと使っているauの携帯を持って来ているので、そのまま普通に電話すれば通じる。

かつて(わずか数年前だが)海外出張時にホテルの部屋から日本へ国際電話するときには、国際認識コードとか日本の国番号とか市外局番の最初のゼロを省くとかをいちいち確認して、その長ったらしい番号をメモ用紙に書き止めて、何かの儀式さながらに神経を集中して間違えないように緊張しながらダイヤルしたものだが、今や携帯電話を使うのに海外にいようが国内にいようがボタン一つで済むことに何ら変わりはない。

唯一確認の必要なことと言えば、時差である。今の季節だと日本はプラス8時間なので、こちらの朝8時に電話すれば日本は同じ日の16時ということになる。日本にいたときも仕事以外でそれほど電話したことがないので、何年ぶりかということになりさぞ驚かれるだろうか?

案の定、回線がつながってすぐに久しぶりの挨拶が始まった。ひとしきり退職の報告などを述べてから4月以降ロンドンに滞在していると伝えても、余りにも唐突な話でにわかには理解してもらえなかったようだ。そりゃ、逆の立場だったら、やはり同じように感じるだろう(と思う)。声はすぐ近くにいるかのように聞こえるし、会話の音量や周辺の雑音などだけからは相手が外国にいることはまったくわからないだろう。
何はともあれ用件は無事了解してもらえて、後はメールで連絡するということにして一件落着となった。

午前の授業はKATHYの担当日であるが、明日は打ち上げと言うことで全員でNational Portrait Galleryに行くことになったので、教室での授業は今日が最終回である。VICKY、KATHY、MARYという3名の講師が日替わりで実践英会話の指導をしてくれたのだが、それぞれ教え方に特長があって誰が一番良かったかは学生一人一人感じ方に差があるようだが、全員が英語教育のプロの指導者であることは学生の誰もが肯定するであろう。

今日のランチはRegent Streetの向かい側にあるSUBWAYというアメリカ系サンドイッチ屋でtake away(米語だとtake out)にする。英国式と違ってボリュームのあるフランスパンのような長いパンに肉や野菜を大量にはさみ、さらにドレッシングをたっぷりかける。正直なところ1本では多過ぎ、半サイズでちょうど良い。オレンジジュースを加えて4.08ポンド(約600円)=写真なし。

午後の授業もMARYの担当は今日で終わりのため半分ほどで切り上げ、その後全員揃ってAfternoon Teaに行くことになった。そういうわけで今週は本当に最後のセレモニーのようなもので、先週まで続いた授業の(良い意味での)緊張感はない。

行き先はOxford Streetの一つ南の通りにある老舗デパート"Liberty"である。
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デパートと言ってもフロア面積はそれほど大きくはなく、商品もファッション、家具等がメインであり、各フロアにいくつか飲食スペースがある。ここのレストランのAfternoon Tea(ポットサービスの紅茶と3段重ねの軽食=サンドイッチとケーキとスコーン=のセット)は有名らしいが、残念ながら席が空いていなかったので上階のカフェに行った。
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Fortnum & Masonのような超高級ティールームほどではないが、それでもAfternoon Tea はとても高いので各自紅茶やコーヒーを単品で注文し、しばし談笑する。しかし完全なオフタイムというわけではなく、まだ本来は授業時間中だからか、気分的には何か落ち着かない気がする。 すっかり学習を中心とした日周リズムが体内にでき上がっているようだ!

1時間ほど過ごした後、割り勘で各自支払を済ませ、現地解散となる。

TESCOで食品を9ポンド分ほど買って18時15分帰宅。

夕食はタンドーリチキンマサラ なかなか美味しい
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これは生アップルジュース
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その後、今朝の電話の用件の確認メモを元上司と依頼元である米国の友人の双方にメール送信する。一瞬、出張で来ているかのような錯覚が・・・。

0時20分就寝。
  1. 2011/06/16(木) 15:41:54|
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Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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