6時30分起床。快晴一時曇り。
今日のランチはパスタとガーリックブレッド。3.35ポンド(約500円)。

そして、期待していたランチタイムレクチャーがやっと始まった。
4月から参加している本学(University of Westminster)の留学生向けコースのカリキュラムの中で特筆すべきものに、EFL Cultural Programme(カルチュラルプログラム)という木曜日と土曜日(または日曜日)に実施されるウォーキングツアーおよびウィークデーの毎日午後1~2時に開催されるレクチャーがある。いずれも参加費は無料(ツアーは行先によっては交通費、入場料等の実費が必要な場合もある)で、留学生なら誰でも参加できる。
どちらかと言えば正規の授業の"おまけ"のような扱いになっているものの、その充実ぶりは期待をはるかに超えている、と言っても過言ではない。
予定表を見てぜひ受けたいと思っていたものの一つが、5~6月の毎水曜日に5回シリーズで行われる"The Great English Pop Song"というレクチャーである。ところが、5月13日の第1回から同27日の第3回までずっとキャンセル続きだったのである。その理由は講師が父親になる(なった)ため!ということだった。そう言えば前首相のTony Blair(トニー ブレア)でさえ現役の首相時代に三男誕生に際して一時休暇を取っていたことがあった国だから・・・。
それが今日やっとスタートしたのだ。講師は午前の授業で使用しているテキストブックの著者の一人であり、本学で英語の授業および教師を対象とした英語教授法を担当しているHUGH。
実際には彼が生まれる前の話だが、ロンドンでまったく新しいさまざまな若者文化が誕生し始めた奇跡の1960年代、その時代を代表する詩人の一人であるPhilip Larkinの"Annus Mirabilis"とThe Beatlesの"Norwegian Wood"(ノルウェーの森)が今日の講義の題材。
前者は1967年、後者は1965年の発表なので順序は逆になるが、前者の詩には「チャタレイ夫人の恋人」(無修正版刊行)とビートルズの初LP発売のことが年代の表記代わりに挙げられている。「ノルウェーの森」の方は高校生の頃からそれこそ何百回、何千回と聞いている名曲である。そもそも外国語のポピュラーソングを聞くときに完全に正確に歌詞の意味を理解して聞くなんてことはまずなくて、LPやCDに添付されている訳詩をざっと見ながら、どちらかと言えば曲全体の雰囲気に浸っていることが多い。
レクチャータイトルが...English Pop Songなので、前者は時代背景の説明として用いられたのに対して、ビートルズはまさにその本来の題材として実際にCDで曲を聴き、歌詞の聞き取り(歌詞カードの空白部分を埋める)まであって、無料とは言えさすが大学の講義である。
たいへん深く心に残ったのは、前からおおざっぱには知っていたつもりの歌詞を一語一語解析して行く作業であった。長さ2分余りの、わずか115ワード程度の短い曲にも関わらず、そこには作詞したJohn Lennon(作曲はPaul McCartney)が選び抜いた言葉の世界が見事に凝縮されていて、George Harrisonの奏でるシタールの音色とかが相まって非常に不思議な、しかしこの上もない美しい名曲に仕上がっているのだ、ということに改めて、いや初めて気付かされた次第である。
これこそ秋からの学部授業でぜひ選択したいテーマの一つなのだ、ということが明らかになった。という意味でも印象に残るレクチャーであった。
今日始ったばかりなのに来週は最終回だなんて受け入れ難い、が仕方ない。どちらかと言えば晩婚の彼が初めて父親になるという時期にたまたま来合わせたのが不運だったのだから。
夕食用の食料が無くなったので、帰りにMarks & Spencerでまとめ買い。21.93ポンド(約3,200円)。
その中からスパゲティミートボール(レンジ加熱)とサラダで夕食=写真なし。
23時35分就寝。
- 2011/06/03(金) 14:49:12|
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