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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2009年6月1日(月) 次の住処を探し始める

6時45分起床。快晴一時曇り。最高気温25℃

昨日からいつものように1日が過ぎただけである。が、6月になった、ということはとても感慨深くもある。
4月にあたふたとロンドンに到着してからただ無我夢中で毎日を送って来たのだが、もう後3週間で最初のクラスは終わりなんだ、とは全然信じられない。

ところで、今度のステイ先は前のよりも都心に近く、二つの大きな通りがクロスしているところだと言うのに、思いのほか静かである。通りに面した方とは反対側の部屋を選んだせいもあるが、それにしても静かである。騒音がまったくしない。平日の朝なので車は走っているし人も歩いているのに、だ。皆ひっそりと静かに暮らしているのだろうか?
いやきっと日本がやかまし過ぎるのではないか、音に対して寛大というか鈍感というか・・・。
電車内や駅構内の絶え間のない(概ねおせっかいな)放送は言うに及ばず、街を歩いていても前後左右上下?から音の洪水だったことに今になって気付く。

朝食は前と同じように、ダイニングキッチンの食卓に予め一人分の食器がセットされているので、そこで紅茶、トースト、ジュース、チーズ、ハム(お好みで)といったイングリッシュブレックファストを食べること。違うのは前のところと違ってすべてセルフサービスであること。誰もいない食卓で一人BBCニュースを見ながら食べるということになる。

8時のバスで8時22分Oxford Circus到着。やはり前よりも近くなったことを実感する。
バスの頻度(時間当りの便数)はほとんど変わらず。混み方の度合いは今度の方が少し大きいかも・・・。でも座っていけることは今までと同じ。

今日の授業はUNIT 5~8のおさらいである。木曜日に2回目のテストがあるんだって。

ランチはラザニアと生野菜(ちょっとピンぼけ)3.35ポンド(約500円)。
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午後の授業の冒頭、講師のMARYから一人ずつ週末の出来事を聞かれたので5時間がかりで引越をしたことを話すと、こんなにクラスメートがいるのになぜ手伝いを頼まなかったの?と言われた。それはそうだけれど、頼むという発想はそもそもなかったのだった。でもそんな気持ちの成り立ちを英語で説明することはほとんど不可能なので、その代わりに、近いうちにもう一度引っ越すかも知れないのでその時は頼むことにします、と答えた。

思っても見なかったことだが、それに反応してTAKASHIとGOROが間髪を入れず手を挙げてくれた。次回はぜひ任せてくれ、ということなんだ!いやあ、嬉しいねえ、長年のうちにあまり必要以上に他人にものを頼まない癖がついてしまっていたものの今度は真っ先に頼みますぞ・・・。

そもそもしばらくホームステイした後、6~7月にはフラットを借りて一人暮らしを始める、というのは規定の方針であり、今回は想定外の事態で引っ越しする羽目になったが、本来はもうフラット探しを始めていないといけないのである。5月11日に先輩のSEIさんと会ったのもその助言を得ることが主目的の一つであった。

彼の助言によればロンドンには日系の不動産屋がいくつかあるのでその中のどれかに頼めば一番楽である(日本語だけで済むから)。が、もし余裕があれば地元の英国の不動産屋に当たってみて契約やら何やら全部英語でやればきっと良い英語の訓練になるし住宅事情やその仕組みを知ることもできる、というものだった。しかしもちろんそこまで英語の訓練に熱意?はないので、楽な方を選ぶことにした。

SEIさん自身が使ってみて結果に満足できたというLondon-Tokyo Property Service Ltd.というところに当たることを決めた。ウェブサイトを見るとOfficeがあちこちにあるので、どこにするか迷ったが、住みたい希望地であるBakerloo Line沿線にあるFinchley Road Officeに電話したところ早速夕方一度来てもらって具体的に希望を聞きたい、ということだったので、17時に行ってみた。

通学先が(10月から)Oxford Circus、Baker StreetそれにNorthwick Parkの3ヵ所(予定)であり、これらはすべてBakerloo Line上にあるためにこの沿線を希望していること、部屋の広さはStudio(ステュディオ=ワンルーム)、予算は800ポンド(約12万円)/月以内という条件を提示した。いくつか手持ち物件があるということなので明日夕方再訪することにした。やはりいったん行動を起こすと物事はたちまち動きだすものだなあ、と思わされた。

さてこの引越を機に、夕食を外食ではなく極力自分で作る、という方針転換を図ることにした。
キッチンや冷蔵庫は自由に使わせてもらえるので、スーパーでレンジ調理食品やサラダ等を買って帰って家で食べる。これは食費削減とフラットを借りた後の自炊生活を考えてのことである。

ときどき立ち寄るMarks & Spencerで結構いろんな種類があるなあ、と見るたびに感心していたレンジ調理用食品、今日はチリコンカルネ・ライス等3種類とポテト・トマト・たまごサラダ2個およびミネラルウォーター半ダースで16.4ポンド(約2,400円)。これで3日は持つ。サラダは1パックだけでも一度に食べるには大きすぎる。
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18時25分帰宅。23時30分就寝。
  1. 2011/06/01(水) 14:26:49|
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Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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