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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2009年5月31日(日) バスで引越2往復

7時15分起床。今日も快晴。最高気温25℃

今朝も少し睡眠の質が良くなかった感覚がある。3~4日前から急に気温が上がって来たために体調がまだフィットしていないのかも知れない。それでも日本の梅雨のように蒸し暑くはないのでまあ引越日和と言うべきか・・・。

大量の荷物があるわけでもないが、日本から持って来ている大きめのスーツケースと小型のローラー付きケース、それにリュックでとても一度には運べそうにないので2往復することにした。

必要なものは現地調達すれば良いと考えて最小限の衣料品しか持って来ていなかったのだが、季節の変わり目に合わせて夏用の衣類が増えたこと、教科書とノート等のステーショナリーと音楽CDが新たに加わったこと、が予想外に荷物が増えた主な理由である。

朝食後すぐ荷造りを開始(詰め込むだけだが)。到着した日には荷物を全部一度に狭い階段から2階に持ち上げようとしてちょっと足元がふらついたが、今回は慎重に一つずつ下ろす。

後でまた戻って来るので、簡単にこれまでのお礼を述べてから10時15分のバスで出発。さいわい車内は日曜なのでよく空いている。揺れる車内で荷物を2階客席に持ち上げるのは無理なので、1階中央部のベビーカースペース?に荷物ともどもおとなしく収まって行く。乗り換え地点のOxford Circusには10時45分着。6番のバスに乗り換えて11時00分出発。道が空いていたせいか思ったより早く11時19分Elgin Avenue到着。
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バス通りの様子。
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それと直角に交わっている通り。左側の一番手前の木から歩道を挟んだ白い建物1階に新しいステイ先の入口がある。
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かくして5月31日午前11時20分、1週間前に下見しておいたのでスムーズに新しいホームステイ先に到着。ホストマザーに挨拶して、部屋を見せてもらう。今度は2階建てではなく3階建て(中2階と中3階があるので実際は5階建てのよう)の集合住宅で、いきおい縦移動が多くなる。中2階または最上階である3階のいずれかから決めるように言われたので、ちょっと迷ったが中2階を選んだ。日当りは3階の方が良いのだが、中2階の方が少しだけ広いのと、いずれ近いうちにまた引っ越す予定なので荷物の上げ下ろしが楽な方というのが理由である。

この建物の構造を言葉だけで説明するのは極めて難しいが、表通りに面して横幅20~30mはありそうな大きな集合住宅の1階部分に横並びで数m間隔にいくつか入口があって、一つの入口を2世帯が共有している(1世帯だけの場合もあるかも)。迎えに出て来てくれたホストマザーに先導され入口の扉を開けて建物内に入るとすぐに別の扉が二つ並んでいる。その一方は別の世帯であり、もう一方の扉を開けるといきなり階段になっていて最初の踊り場に面した部屋が新しい住処になったのだ。そこを折り返して上まで登るとキッチン兼食堂そしてホストファミリーの居間、もう一度折り返して踊り場を越え、さらにもう一息登り切ると頂上、いやそこに居室が3室ほどとバス/トイレが二つある、といった具合である。

ちなみにここの住所表記は通り名に続く124という番地の次にCが付いている。表の入口を共有しているもう一つの世帯がBである。ではAはどこにあるのかと思ったら、何と表通りから地階に降りる屋根なしの階段があってそこがAなのだった(建物の地下にも1世帯、いやひょっとするとオフィスとか倉庫に使っているのかも知れないが)。
つまり同じ通りの同じ番地に3世帯が持ち分を分け合っているということなのだ。現地を一度見ればよくわかるが、もしこういう仕組みを知らず住所だけを見ても実態を想像するのは難しいだろう、と思う。

まだ引越は半分しか終わっていないので、三つの鍵(表の入口、中の入口、自分の部屋)も受け取ったことだし、早速取って返す。11時48分のバスでOxford Circusへは12時10分到着。ここでランチにすることとし、性懲りもなくまたJohn Lewisの"Place to Eat"でおなじみのメニュー。サラダとスープとパン。10.9ポンド(約1,600円)。
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今日はOxford Streetと交差しているRegent Streetが車両通行止めになっている。もちろんバスも迂回ルートですべてまっすぐ行く。スペイン フェスティバルをやっているのだ。
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しかし忙しいので横目で見ただけでTufnell Parkに戻る。13時20分到着。いよいよこれで撤収完了である。忘れ物がないか確かめて鍵を返し、改めてお礼を述べる。
表通りに面した前庭と入口の赤い木のドアも見納め。バス停が真ん前で便利だった。
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13時45分に再度出発し、まったく同じ経路で一度乗り換えて15時10分Elgin Avenue到着。2回目は乗り換えの待ち時間が長かったため、1時間半近くかかってしまった。

とにかく自力での引っ越しは完了した。スーツケースの衣類を新しい部屋に据え付けのハンガーケースに移し、夕方、近隣の様子を探りに外出。

夕食は"COSTA"というロンドンのどこにでも見つかる(チェーン展開している)コーヒーショップがあったので、コーヒーとベーコンチーズサンドイッチを店内で食べる。6.25ポンド(約900円)=写真なし。

さらに"TESCO express"というスーパーがあったのでミネラルウォーターと保存用食料を買って帰る。
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18時45分帰宅。23時45分就寝。
  1. 2011/05/31(火) 15:19:56|
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Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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