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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2009年5月20日(水) 軌道に乗って来た

6時30分起床。ほぼ晴。

どたばたとした出発の日からはや4週間になろうとしている。このところ、日脚も長くなり、気温もちょうど良く、快適で爽やかな毎日が続いているせいか、精神的にも随分落ち着いた日々を送っている。

初めての本格的な海外生活自体にはさほど不安は持っていなかったけれど、やはり何十年ぶりかの学生生活に対する漠然とした懸念はなかったとは言えない。国籍の違いはまあ当然としても、年齢がかけ離れたクラスメートとうまく関係が築けるのか、という一抹の不安が少しはあった。

しかしそんな不安は初日から、ものの1時間も経たずに見事に払拭できた。思うに、もし還暦を過ぎてから日本の大学に再入学したとしてこんな簡単に早くフィットできるかと言うと、それは多分難しいだろう(と思う)。

英国は年齢による差別が比較的少ない社会だと聞いていたが(他人が何歳で何をしようが意に介さない)、それもさることながら日本から来ている学生に関してはやはり海外生活という非日常の状態にあることで気持ちがオープンになっていて多少毛色の違うのがいても気にならないのかも知れない。それに加えて中国人留学生は現役大学生ではなく既卒者や社会人が多く(それだけ大人っぽくて)あまりギャップを感じることなく話ができることも大きい。

さらに中国人やサウジアラビア人など国費留学生(中国人には私費留学生もいるが)はものすごく真面目に授業に出ているし、かといってお固いわけではなく冗談を言い合って明るいクラスの雰囲気造りに貢献している。また、良い意味でムードメーカーになっているフレンドリーだが上品な物腰の南米ボリビアからの留学生は、すでにフランスの大学で学んで、今度は英語の勉強にロンドンに来ていると言った具合で、まあ言ってみれば皆が国際感覚を自分なりに持ち合わせているのだろう。

まさに"案ずるより産むが易し"。 毎日楽しく授業に出て、クラスメート達ともすっかり打ち解け、ここでの生活も安定して来た気がする。

今日の学食ランチはパスタ(ペンネ)、野菜付け合わせ、ガーリックブレッド付き。3.35ポンド(約500円)。
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夕食はOxford StreetにあるMARKS & SPENCER(総合スーパー)でサラダとサンドイッチを買って帰った。8.14ポンド(約1,200円)。
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19時30分帰宅。23時就寝。
  1. 2011/05/20(金) 15:16:08|
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Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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