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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2009年5月18日(月) モジュール希望申込

6時30分起床。晴れたり曇ったり。

今日はこれまでの総復習・・・TextbookのUNIT1~4に出て来た表現を確認する100問題のペーパーテストだ。
1週間遅れのハンディを抜きにしても、全然答がわからない。難しい単語など一つもない(日本の高校いや中学で習うレベル)のに、まさにcollocations(連語), idioms(慣用句) and fixed expressions(定型表現)を覚えていない限り絶対答えられないことは明らか。熟考して答えるのではなく、ほとんど反射神経テストのようなQ&Aである。

やはり著者の指摘通りつべこべ言わずに基本パターンを丸暗記(して再使用)するという初心者の義務を一つ一つ実行して行くしかない。「語学習得に近道なし」との思いを新たにする!しかし、何点取れたのか、極めて不本意ではある。ブランクを適当な単語または熟語で埋める問題はほぼ完敗。しかし、選択肢が用意されている問題は白紙回答にはならずに済んだ。全問の半分合ってれば御の字だろう。

英会話力って言うのは、決して誰も思いつかないユニークな答を競うのではなくて、こう聞かれればこう答えるというパターン(引き出し)をどれだけ習得したかにかかっているのだ、ということが改めて身にしみる。

本日の学食ランチはラムと野菜の煮込み、クスクス添え。3.35ポンド(約500円)。
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クスクスって名前は知っていたが、食べるのは初めて。
見た目は美味しそうだったが、実際に食べると・・・?味があるようなないような。欧米人が初めて日本の炊きたての白いご飯を食べるときに感じる気分かも。

今日は10月から受講するModule(履修科目)希望リストの提出期限なので、Cavendish校舎にある"Study Abroad Unit" officeに申込書を届ける。 担当者のCharlieが見えたので直接手渡す。その際「万事順調ですか?」と聞かれたので、反射的に「はい」と答えたが、本当は必ずしも全部順調とは言えない。例えばこの希望リストにしたってオリエンテーションで渡された冊子および学生専用ウェブサイトで講座内容(開設目的、達成目標、進め方、等)を確認して、4つ選択することになっているのだが、個々のModuleのイメージをつかむには余りにも情報不足であり、タイトルだけ見ると受けてみたいと思うModuleは20も30もあるのだが、選択の決め手が見つからない。

それでもまあ何とか絞りに絞り込んで記入したのだ。実際に始ってからの変更も可能だと言うことなので、まだ半年近くも先のことでもあるし、これ以上あれこれ考えてもらちがあかない、と割り切ったところだ。

14時からの授業は今日はMARYに代わってGORDONが担当。いつも午前中、隣のクラスの講師を勤めている人でとても穏やかな先生である。午後の授業は初歩のビジネス英語であるが、電話で聞いた内容のメモの取り方、ビジネスレターの書き方など、確かに初歩である。現役学生にとっては重要であろうが、実際にそういうことを経験して来ているとあまり新鮮味はない。しかし、電話のテストとして、実際に内線電話を使って(他の先生が相手役になって)オフィス用具の発注をすると言ったこともやるので、確かに1月からのインターンシップに向けた実践訓練をしている印象はある。ビジネススクールではなくビジネスマナーの講義という感じではあり、まさに"Work Placement Skills"の名には恥じない。

ということで、いつしか4週目に突入。もうそろそろ5合目である。

6月20日から2週間のブレークに入るので、初めてスコットランドへ足を伸ばしてみようと考えており、今日フライトの予約をした。ロンドンからエジンバラまで。クラスメート達はもっぱら安い夜行バスを利用しているようだが、年を取ると長距離夜行バスはきつい。

夕食は日本のガイドブックに載っていたカジュアルタイレストランBusaba Eathai(ブサバ・イータイ)で海老入焼そばとラッシー。11ポンド(約1,600円)。美味しいけどちょっと高いかも。
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19時30分帰宅。23時30分就寝。
  1. 2011/05/18(水) 14:13:23|
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Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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