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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2009年5月16日(土) オックスフォードツアー

7時起床。

今日はCultural ProgrammeでOxfordへ行く・・・予定だったのだが、とんでもない間違いをしてしまった。
9時20分Paddington mainline station(National Railのパディントン駅)集合なので、余裕を見て1時間前に出発した。最寄りのTufnell ParkからNorthern LineでKing's Crossまで行きCircle Lineに乗り換えてPaddingtonには9時前には着く。しかし、Circle Lineに乗り換えたと思ったのが実はMetropolitan Lineだったのだ。

Londonの地下鉄は19世紀から走っているそうだが途中いくつかの鉄道(路線)を合併して現在に至っている。Line毎に車体が完全に色分けされているわけではなく、同じプラットフォームを3つのLineが共有しているなんてこともある。 もちろんプラットフォームの電光掲示と先頭車両の行先表示を確認すれば良いことなのだが、ちょっと気が緩んでいた、としか・・・?

悪いことにMetropolitan Lineは一部区間を平行して走っているJubilee Lineと比べて駅数が少ない(駅間が長い)。
Baker Streetを過ぎてから何かおかしいな、と思ったときにはすでに遅し。見覚えのない駅名が現れ始め随分長い駅間を走ったのちWembley Parkに着いた。すでに9時も近づいているが路線図を見るとBaker Streetまで戻ってCircle LineかBakerloo Lineに乗り換えるしかない。遅れる可能性が高いので念のため電話しておこうと思ったが、まだ携帯電話に番号登録した中で今日参加する人が見当たらない。結局15分遅れて9時35分着。
しかしここで二度目のミス!集合プラットフォームを13番線と思い込んでいた(正しくは3番線)ため、誰もいないのを見てもう出発済みだと判断した。後で聞いたら実は皆まだ3番線にいたらしいのだが・・・

まあ今更きびすを返して帰るということもないので、自分で切符を買って行くことにした。あわよくば現地で合流できるかも、と・・・
10時発の列車でReading(レディング)まで行き、そこで小1時間!待って乗り換え11時48分Oxford着。
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駅前からすぐ大学が見えるのかと思っていたが、とんでもない。City Centreへのバスもあるが、まあ歩くとしよう。
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幸い道標で方向はわかったので、10分ほど歩くとそれらしい街並が現れて来た。
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中心街には駐車スペースがないためその外側に広い駐車場がある。
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だんだんクラシックな美しい街並に
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さらに数分歩くとInformation Centreに着いた。
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Oxford Universityと言うのは集合体としての名称で、実は多くのCollegeから成り立っている。その一つのゲート前にWalking Tourの案内が出ていたので、これに参加しようかどうか少し迷って、まず"Museum of the History of Science(科学史博物館)に入ってみる・・・と、たちどころに展示物の多彩さに魅了された。
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18世紀に作られ火星観察等に使用されていた望遠鏡。
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雲台と言うか赤道儀がすごいではないか!
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次は銀製の顕微鏡。1770年頃に製作され国王ジョージ3世に献呈された、というもので実用というより装飾品に近い(もちろん実際に使えるものらしいが)。
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18世紀後半の製図器で、同じモデルをキャプテンクックが初航海時に天体観測に使用したらしい。
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たいそうメカニカルな顕微鏡。
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その交換レンズたち!
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初期のレンズ式カメラ
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結局13時のWalking Tourに参加。1時間半のツアーが6.9ポンド(約1,000円)。
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何とかカレッジ。緑が美しい。
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石造りの街並。何百年前からこの姿を保っているのだろう?
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道端に自転車置き場
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Bridge of Sighs(ため息橋)と呼ばれるが、本来はHertford Collegeの建物をつなぐ橋である。
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750年記念!えっ、オックスフォード大学が設立されたのは、日本は鎌倉時代で親鸞や日蓮が活躍していた頃、中国は南宋の時代・・・
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また別の何とかカレッジ
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これはハレー彗星を発見したハレーの家
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ハムサラダサンドとコーヒーで遅めのランチ 4.7ポンド(約700円)。
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Radcliff Camera(ラドクリフカメラ)は大学の図書館の一部。カメラとは丸天井の部屋のことで写真機の語源だとか。
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その向かいの教会から見た町の景色
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教会を下から見上げると
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結局クラスメート達には出会わず。そう簡単に見つかるような小さな町ではなかったのだ。
18時ロンドンに帰着。
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Masara Zoneでインデアンの夕食Thali(ターリ:ワンプレートの定食)11ポンド(約1,600円)。
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20時30分帰宅。23時30分就寝。
  1. 2011/05/16(月) 14:17:04|
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Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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