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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2009年5月14日(木) 動物を見に行く

6時30分起床。曇り。

このところ毎日の生活リズムは判で押したような正確さである。起床、朝食、通学、授業、昼食までと就寝はほとんど毎日同じ時刻で変わらない。その散歩姿を見て近所の人が時刻を知ったと言う、かのドイツの哲学者カントほどではないにしても・・・

さて、午前の英語の授業は現代日常語に慣れ親しむことが目的なので、いわゆる受験英語のような難しい単語が出て来たり、ある種の英文学のように古式な気どった表現などはほとんど使うことはない。しかし、今まで知っていた英語とは違ってありふれた単語でもその組み合わせによって思わぬ意味になったり、ある質問には必ずこういう答え方をするといった定番がいくつも示されるので、考えるのではなくまるごと覚えて反射神経のように使えるようにする訓練だという見方もできる。

そのような毎日にまたとない彩りを添えるのがCultural ProgrammeとしてのWalking Tourである。
木曜日は午前の授業後、昼食時間を挟んだ13時から14時まで"The talk bfore the walk"と称してその日のtourについて講義がある。講義と言っても内容はこれから行く地区や訪問施設の説明なので、まあ遠足のオリエンテーションという位置付けである。

今日の訪問先"Animal Farm"は動物園ではなく、家畜等人間が飼っている動物がいるところである。場所はイーストロンドンの元々は19世紀にテムズ川を遡ってきた紅茶等の輸送船が碇を下ろす埠頭の近くにあった埋め立て地を、20世紀後半に再開発計画からの防衛に成功して市民のための公園および動物飼育場として残した場所なのだそうである。

32エーカーの広さがあると言ってもピンと来ないが、メートル法に換算すると約13万平米というから相当広いことはわかる。

Mudchute Park & Farm(マドシュートパークアンドファーム)と言う名前だが、mudchuteとは埠頭を作るときに浚渫(しゅんせつ)した泥を貯めておいた場所と言う意味らしい。
0514MUDCHUTE_convert_20110515014619.jpg

そこら中にいろんな動物が人間を警戒することもなく生活している。
0514SHEEP_convert_20110515014644.jpg

0514PIG_convert_20110515014703.jpg

0514HEN_convert_20110515014722.jpg

0514RABBIT_convert_20110515014743.jpg

0514DUCK_convert_20110515014801.jpg

こんなdustbin(ゴミ箱)を見ると、やはり子ども達が主な訪問者かと思われる。
0514PENGUIN_convert_20110515014823.jpg

実際は入場無料なので、誰でも入れるし、ピクニック(持参した食べ物を食べること)をしても良いのだ。

一面の草原をどんどん歩いてテムズ川に到達したら川底の地下トンネルを通って対岸に渡る。
0514THAMES_convert_20110515023413.jpg

そこには19世紀の花形高速帆船Cutty Sark(カティサーク)が展示されていた(が、数年前に大規模補修中に発生した火災で損傷し今は再建中らしい)。
0514CUTTYSARK_convert_20110515014843.jpg

さらにその先にはGreenwich Observatory(グリニッジ天文台)があるはず。
が、今日はここまでで、帰りはRiver clipperに乗る。
0514RIVERCLIPPER_convert_20110515014924.jpg

れっきとした水上公共交通機関であり、途中何ヵ所か寄港するため便利なところで下船すれば良い。
0514GREENWICHPIER_convert_20110515014903.jpg

Tower Bridge(タワーブリッジ)の下も通過する。
0514LONDONBRIDGE_convert_20110515015007.jpg

料金はGreenwich PierからEmbankment Pierまで学割で3.35ポンド(約500円)。学食ランチとちょうど同じ額であった。
0514ENBANKMENTPIER_convert_20110515015025.jpg

地下鉄Northern Lineに乗り換えてCamden Townまで行き、何度か来て気に入っているSuper Bowlでエビカレー、揚げ豆腐の煮込み、中国茶の夕食10ポンド(約1,500円)。
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19時30分帰宅。23時30分就寝。
  1. 2011/05/14(土) 00:48:02|
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Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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