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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2010年3月24日(水) フラットの引き渡し完了

6時40分起床。気温17~8℃。

フラットを退去する当日の手続は二つ。ハウスクリーニングとインベントリーチェック。私物の除去は昨日終わっているので、帰国用の手荷物=スーツケース大小各一つとリュック、を用意して待つ。

ハウスクリーニングは室内を隈無くきれいに掃除して次の入居者がすぐ住めるようにしておくためなので、大体は専門の業者を入れて行う(費用は現在の借り手が負担)。約束の通り10時にハウスクリーニング業者が4人でやって来た。2時間くらいで完了すると言うので、荷物を全部持って出発。行先は今夜泊まるホテルである。Jubilee lineとPiccadilly lineを乗り継ぎ約30分でEarl's Courtに到着。駅から北に進むと間もなく広い交差点に出る。

West Cromwell Road
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朝夕のラッシュアワーはかなり車の多い道だが、今は11時前なので空いている。この通り沿いにはホテルやB&Bがたくさん並んでいる。西へ4、5分歩くとホテルに到着した。

Premier Inn Earl's Court
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Premier Innは英国のあちらこちらにあるホテルチェーンで、グレードとしては日本のビジネスホテルに近い。
チェックインにはまだ早過ぎたので、荷物を預けてすぐに引き返す。荷物の運搬さえ早目に終えておけば後は身軽に動ける。しかしあまり早く戻っても掃除が終わるまでは中に入れないので、復路は328番のバスでKilburn Parkまで帰る。カードが使えない場合に備えてLloydsのATMで現金を引き出す。

そこからは歩いて12時を少し回ったところで帰宅。その時点でクリーニングはまだ続いていたが、作業スタッフが額に大汗をかきながらゴミや持参した道具を持ち出してほどなく終了となった。クリーニング部隊のリーダーは中東系と見える30代か40代の人物で、非常に感じの良い態度で終始した。料金は現金で払うのか、と聞いたら大家が払ってくれるので払わなくて良いという回答。なるほど立替払いをしておいて後でこちらへ請求するというわけか。他のスタッフは一言も口を利かなかったので英語を話せないのかも知れない、と思った。しかし帰って行く彼らにThank you!と声をかけると笑顔を返してくれた。無事に終わって一安心だ。恐らくこのフラットのクリーニングはいつも彼らに頼んでいるのだろう。

いよいよ別れを告げる瞬間が近づいた。昨年6月2日に初めて下見(この部屋ではなかったが)に来て、7月12日に引っ越して以来8ヵ月余り、ロンドンに自分の家(持ち家ではなくても)があるという満足感と優越感を得て来た。実際バスと地下鉄の駅に近いためどこへ出かけるのにも便利だし、買い物にも不自由がなく、なおかつ非常に静かで窓から眺める景色も良いという、あり得ないほど良いところだった。もしいつかもう一度ロンドンに住む機会があれば、またここへ戻って来たいと思うほどだった。

東向きの窓 ここから朝日を見るのが好きだった
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リビングルームのソファ あまり座った記憶はなくほとんど荷物置き場になっていた
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キッチン 狭いが毎日の調理には何も問題はなかった
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バスルームの洗面台
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バスタブ 湯を溜めるのにはとても時間がかかるのでほとんどシャワーで済ませた
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ベッドルーム 最初に下見した部屋は”スタジオ”と呼ばれるワンルームタイプだったのでこの部屋を見たときにはとても広くて良い物件に思えた
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ベッドルームの洗濯機 ベッドサイドの押し入れの中にあるのはちょっとヘンだが実用上は問題なかった
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14時前にLTPSのTさんがやって来て、さっそくインベントリーチェック。滞在者向けガイドブックによると、通常は大家とチェックの専門家と借り手の3人で部屋と家具の汚れ、食器等備品の破損、紛失等々を時間をかけてこと細かく確認するようだが、このフラットは大家が個人ではなく会社であり、管理のほとんどをエージェントであるLTPSに任せているためか、極めて簡単で早かった。それから預かっていた部屋の鍵を返して住み慣れた”わが家”を後にする。

セカンドフロア(最上階)には1~4号室がある
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中2階にもいくつかの部屋があるのでサードフロア(4階)のように見えるが3階である。ややこしいがイギリス英語ではセカンドフロアが3階なのだ。このフラットの1階すなわちグランドフロアはブリッジクラブになっているので、住居は2階、中2階、3階である。

今まで一度も顔を合わせたことがない向かいの4号室から人が現れ荷物を運び出していたので今出て行くところだと声をかけると、何と彼らも今日引越してロシアに帰るところだ、と言うではないか。最初で最後の短い会話だったようだ。

Flat 1 この部屋を訪ねて来てくれたクラスメートたちは24人に達する 
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もう一度逆方向の328番のバスに乗って、Cromwell Roadまで行く。既に15時を回っていたので荷物を請け出してチェックイン。普通のホテルと違ってすべてセルフサービスで行う。チェックイン機のタッチパネルを操作するとカードキーが出て来る仕組みだ。

とりあえず部屋に荷物を置いて出かける。ずっと動いていてランチ抜きだったのでHigh Street Kensingtonまで歩き、6日前に行ったWhole Foods Marketへ。

Whole Foods Market High Street Kensington
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入口にはイースターエッグが山積み
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2階のイートインフロアのブリトーコーナー
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フィッシュタコス この味が忘れられなかったので今日もこれにする
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遅いランチの後は、まったく6日前の繰り返しになるが、南方熊楠のフラットを再度見に行く。ホテルへの帰り道からちょっと脇に入ったところにあるのだ。

熊楠のフラット
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さらにホテルへ戻る途中で満開の桜を発見 
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ソメイヨシノではないがピンクの色調は日本のものと変わらない。日本の桜予報では近畿地方でもそろそろ咲き始めるようなので、今年はロンドンの桜と日本の桜を併せて楽しめる、ということになった。

フレディーの家
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雪の積もった寒い冬の日、1月30日に探しに出かけたFreddie Mercuryの家は何とホテルから至近距離も良いところ、わずか一筋北だった。自分にとってロンドンも随分狭くなったものだ、と理由もなく悦に入る。

明朝の出発が早いので夕食は外食ではなくKensington High Streetの Marks & Spencerで買って来たパンとドリンクで簡単に済ませ、思いっきり早寝(Early Bed)する。


18時45分就寝。
  1. 2012/03/24(土) 23:23:33|
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oldstudentinlondon

Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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