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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2010年3月21日(日) マンチェスターのオールド・トラッフォードへ

6時05分起床。晴れたり曇ったり。気温13~6℃。

7時15分に出発しバスを乗り継いでユーストン駅へ向かう
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ロンドンの多くの鉄道駅と違ってユーストン駅の建物は実にそっけない。外観を特徴付けるような意匠や装飾が何もないのだ。

8時10分発のManchester Piccadilly行きに乗る
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乗客たちは乗車する列車のプラットフォーム番号が表示されるのを待っている
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この列車に乗る
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プラットフォームもやはり殺風景で旅の出発駅としての趣がまったくない 
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席が一つだけ空いていた ただし途中駅のCreweからは予約が入っている
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10時11分Creweに到着
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ここからは後続の普通列車に乗り換えてゆっくり行くことにした。マンチェスターまでもう少しの距離だが時間は十分あることだし、立って行くのもいやだったので。

17分間の待ち合わせでこの列車に乗った
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空いていて良かった
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40分ほどでマンチェスターに到着 ここPiccadilly駅は長距離列車の発着ターミナルである
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英国の鉄道の主要駅はこういうドーム型天井が多い
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この普通列車はカーディフとマンチェスター間を走っているようだ
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大きな駅なので発車時刻表もスケールが大きい
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乗降客にはかなりサッカーファンが混じっているようだ 特に赤のスカーフやユニフォーム姿は間違いない
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鉄道の駅とTRAM(市電)の駅が上下で連絡している
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TRAMが3路線に増えたのでスタジアムへのアクセスはたいへん良くなった
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今日はOld Trafford駅でほとんどの乗客が降りる
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出口の案内表示 サッカースタジアムおよびクリケット場への最寄り駅である
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今からどこかへ行くためプラットフォームで待つ人はわずか
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駅を出たところから遠くに見える白いスタジアムまではまっすぐ一本道なので迷う心配はない
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歩道のど真ん中に移動式トイレット(男性専用)が設置されている 4方向から使える実に機能的なデザインではあるがほとんど丸見えだ!
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警察の車両が大挙やって来ている 
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今日はナショナルダービーの大一番なのでファンの数も最大級ならテンションも半端ではないのだ。

とにかく人の多いこと!
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祭の縁日のように売店が立ち並んでいる
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今日は警官もフレンドリーで親切だ みんな笑顔である
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パブから人があふれている
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騎馬警官もスタンバイ中
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スタジアムに近づくとますます人が多い
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スカーフを売っている人が警官に注意されている? いやいやそんな深刻な様子には見えない
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東スタンド
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ここから先はアルコール持込み禁止 ゴミ箱をバリケードにして非常線?が張られている
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スタジアム内の売店では紙コップでビールが売られているが、スタンドへの持込みは禁止されている。サッカー場でのアルコール対策は厳しい。

マッチ・デー・プログラム(公式パンフレット)売場
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奥は南スタンド
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1910年にスタジアムが開設された頃の写真 
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イングランドでは比較的新しいスタジアムに属するが、昔は一部分を除いてスタンドの上に屋根がなかったのだ。

チーム100年の歴史に残るレジェンド3名の群像
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ピート・ベスト、デニス・ローそしてサー・ボビー・チャールトン
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チケット発売所
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今回は、いつも頼んでいる日本のエージェントでも最も人気の高いビッグクラブ同士の試合のためぎりぎりまでチケットの確保ができず、チケットを転送してもらっていると間に合わないので、代わりに送ってもらったメンバーカードを持って自分で発売所に受け取りに行くことになった。ID提示等を求められるかと思ったが幸いカードだけで何事もなく入手できた。

正真正銘のプラチナチケットである
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今回の英国滞在中に観られる最後の機会だと思って額面価格プラスコミッションで3万6千円強を支払った。マンチェスター・ユナイテッド対リバプール戦のチケットの価値はイングランドサッカーのファンなら容易に理解できるだろうが、そうでなければきっと目をむくかも?

このスタジアム=オールド・トラッフォードの100年間の歴史が示されている
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ランチはチーズとマーマイト(酵母エキスのペースト)のサンドイッチ
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賭け屋さんの案内 さすが何でも賭けにするイギリス
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こんな軽食コーナーはどこのスタジアムでも同じような景色だ
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キックオフの45分前なのでまだ空席が多い
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今回の席はピッチに近くてゴールにも近い一番好きなエリアの席だ
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30分前にはウォーミングアップが始まった
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2002年まで我が京都チームに在籍したパク・チソンがいる
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リバプールはフェルナンド・トーレスも含めてほぼベストメンバー
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キックオフ5分前のスタンドは既に全員入っている 
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5分前にはピッチに散水される
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こちらが正面スタンド スタジアム全体では8万人近い収容人数があり観客が点々にしか見えない
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ファーストハーフが始まった 
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日本ではまず味わえないこのスタジアムの雰囲気。サッカーがいかに深く社会に根を下ろしているかに比例しているとすれば、やはり英国と日本とでは未だ100年近い差があると思う。

キックオフからわずか5分にリバプールがトーレスのヘッドで先制 幸先が良い
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ところがそれから6分後にルーニーがPKを決めて同点
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世界最高レベルの試合をこんなに近くで生で観られるのだから来た甲斐があったと言うもの
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ゲームの方はセカンドハーフでついにユナイテッドが逆転 決めたのはパク・チソンだ 彼の得点は嬉しいがリバプールの失点と言う意味では悔しい
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これだけそばで観ていると選手の声やタックル時の体当たりの音が直に聴こえる 
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日本では決して味わったことがないが、一つ一つのプレーに対する観客の反応もすごいのだ。何万人もの観客がまるで一つの人格になったかのように一斉に息を飲み、立ち上がり、両手を挙げ、頭を抱え、拍手し、歓声を送り、ブーイングをしたりするのだ。

結局パクの決勝点でユナイテッドの勝利に終わった 
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これまでにイングランドのいろんなスタジアムで合計10試合くらい観ているが今日の席が一番良かった。リバプールが負けたとはいえ見応えのあるゲームで良かった。

帰りのTRAMの車中 
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公共の場でのアルコール規制が厳しいせいか、車内はとても静かだ。ドイツだったらビール片手に大騒ぎだろうが・・・

Piccadilly駅に到着
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16時35分発で帰ることにする
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帰りは無事座れたので直通で18時42分ユーストン着。19時40分帰宅。今日は昨日と違って目的がサッカーだけだったので早かった。

夕食は回鍋肉とごはん
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さあ、帰国まであと4日だ。明日は集荷なので明朝までに荷造りと書類を仕上げなければならない。


6時20分就寝。
  1. 2012/03/21(水) 23:26:58|
  2. 未分類
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Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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