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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2010年3月16日(火) ラストレッスン

6時45分起床。曇のち快晴。気温13~2℃。

9時45分に出発しOvergroundに乗ってフィドルレッスンに行く。半年前から週に1度のペースで続けて来て今日が19回目でありラストレッスンでもある。まったくの未経験者が(人前で演奏できるまでには至らなかったが)一応曲らしきものを弾いて自分で楽しむまでできるようなれたのは指導者のPeteの楽しい教え方のおかげだと思う。

もっとも今日がラストと言うわりにはことさら感慨深いという感じではなかった。その理由は10日後には2人とも日本にいて彼は東京~長野~大阪~京都を巡る演奏ツアーを予定しているからである。帰宅した翌々日には大阪でのソロコンサートに行く予定をしているので、場所こそ異なるもののこれまでとあまり変わることなく”See you next week! じゃあまた来週!”という感じなのである。

しかしこのフラットを訪ねるのが最後になることは確かなので記念写真を撮る
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11時30分に終了し、いつもの道をゆっくりとCrouch Hill駅へ向かう。夏の終わり頃の爽やかな日差し、紅葉の美しい秋、坂道が氷に覆われて滑らないようにするのがたいへんだった冬、何気なく19往復して来た道筋にもたくさんの思い出が残った。

Crouch Hill駅プラットフォーム 殺風景だが何か雰囲気のある駅だ
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12時15分帰宅。

ランチはきつねそば
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帰国まであと10日となったため、そろそろ荷造りの準備をしなければならない。

一番大切な荷物は何かと言えば、やはり授業で使った教科書を含む書籍とノート類そして買い集めたCDとDVDだ
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観光ガイドブックも混じっているが・・・

それに地図やパンフレット類も
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CD/DVDは極力抑えて来たつもりだが80枚近く買い込んでしまった
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これはケースに入ったままのConcertina(コンサーティーナ)
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昨年8月のWhitby Folk Weekで名手Alistair Andersonの演奏するその至上の音色に聴き惚れて思わず買ったものの、とうとう練習の機会がないままになった。

レッスンの問い合わせに対するPeteからの返信メールが届くのがもう1週間でも遅れていれば、ひょっとするとフィドルではなくこの楽器のレッスンに踏み切っていたかも知れない(後で知ったのだが90歳を超えたご尊父が危篤となりイングランド中東部の実家に帰っていてメールの受発信ができなかったためらしい)。
しかしこのバイオリンにしても京都の古道具屋で見つけて衝動買いしたのは相当昔のことで、半年前に初めて自分で音を出して曲が弾けるようになるまで四半世紀くらいはかかったのだから、この楽器の練習を始めるのは10年先でも良いか、と考えよう。

こちらはロンドンでついに陽の目を見ることになった愛用のフィドル
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15時に再度出発してICCオフィスを訪ねる。昨日の夕方、日本から手紙が届いているというメールを頂いていたのだ。それはもう確認するまでもなくBob Dylanのチケットだ。2月22日に書留で発送されたものがどうして1ヵ月近くもかかったのかは謎のままだが、とにかく届いて良かった。

これで、3月26日に成田に到着するという帰国スケジュールが初めて意味のあるものとなったのだ。

いったん帰宅して夕食はレトルトカレー
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その後、今日3度目となる外出はtubeでOxford Circusへ。

18時30分からCambridge Examのクラスに出席。正直なところ3月6日に本番テストを受けてからはもはや気が抜けたような感じであるが、日程の許す限り受講を続けたい。

22時10分帰宅。夜食はお茶漬け。そしてしばらくぶりにSabo(ヘアカッター)を使って自分で散髪をする。


1時05分就寝。
  1. 2012/03/16(金) 23:22:49|
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Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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