7時15分起床。快晴一時曇。気温9~4℃。
朝食の始まる7時30分に食堂に行くと案の定一番乗りだった。
食堂のすべての席に食器がセットされている 昨日チェックインしたときは運良く部屋が空いていたが、ほどなく満室になったようだ

目を転ずれば大型ブラウン管テレビとソファがある

客室番号と同じ番号がテーブルに表示されている 英国の旅の朝には欠かせない典型的なフルイングリッシュブレックファスト

8時25分にチェックアウト。宿泊料の30ポンドを払い、着替等の入った荷物は夕方まで預かってもらう。
朝の駅前

駅前バス停にある道標

Minack Theatre(ミナックシアター)を経由するバスは2本しかないがこれには乗らない
申し分のない天気の下、8時43分501番のバスでいざ出発

市街地の通りは日本と同様に狭い

おまけに住民は路上駐車を許可されているため道路の半分近くは駐車車両で埋まっている

英国の田舎によくある道 両側にぎりぎりまで木が迫っていて普通の車だとまったく見通しが利かない 2階建てバスの2階からはよく見える

長く曲がりくねった道(Long and winding Road)が続く

Porthcarno(ポースカーノ)地区に到着 Minack Theatreのある場所だ

ここからMinack Theatreへはバスの進入不可

Porthcarnoバス停 帰りはここから乗れば良いのだ

2階最後部で寝ている人を1名発見 乗客は最前部で夢中になって写真を撮っている自分と多分夜通し飲んで朝帰りの人と2人だけなのだ・・・

牛がたくさんいる

馬の調教中

どうやら目的地が見えてきた

9時30分とうとう着いた これが英国最西端の路線バスの停留所だろう まさにLand's End(地の果て)

2階建てバスだからたくさん乗れるのだがここからの乗客はゼロ

Minack Theatreに寄って帰るにはこの路線バスを使えば良いが11時40分発の1本しかない

まっすぐPenzanceまで帰るのなら経路は異なるが別の会社の路線バスもある オフシーズンでもGreyhoundの2路線と合わせて毎日11本もあるということはそれだけ地元のニーズがあるのだろう

遠くに民家が見える

すべての窓が塞がれた建物 何に使われていたのだろう?

これが岬の先端への入口のようだ 砦のような建物

英語、コーンウォール語、ドイツ語、イタリア語?、フランス語、スペイン語、そして日本語!

ちょっとテーマパークの入口のような作りだ


トイレットの個室一つが随分広い

"税関"の表示 昔はここから大西洋への航路があったのだろうか

英語、ドイツ語、フランス語そして日本語 4ヵ国語表記のうちの一つとは日本はえらく大した扱いだ 訪問客はそんなに多いのだろうか?

どうやら開いている売店はここだけ Tシャツを2.99ポンド、絵はがきを10枚2ポンドで買った

本場のコーニッシュパスティ店、だが閉まっている

防風展望室?

ブリテン島最北端のJohn O'Groatsを指し示す道標

John O'GroatsからLand's Endまでブリテン島の縦断に成功した人達の写真

ガケ危険!

このくらいの崖を見てもアラン諸島のドゥーン・エンガスを見た後ではそれほど凄いとは思わなくなった・・・

観光地でおなじみの望遠鏡

"しゃべる望遠鏡" 景色の解説が音声テープで聞ける仕組みらしい

コイン投入口:英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語そして日本語のナレーションがあるようだ

50pと1ポンドで見ることができる時間の長さが違う

通りがかった観光客にお願いして記念写真を1枚

ここでは"FIRST & LAST"がキーワードのよう


しかしシーズンオフのため休業中

吊り橋

吊り橋は通行禁止

さすが英国、注意書きにも丁寧な表現を使っている

一番高くて見晴らしの良いところに立派な建物がある

美術館の表示もあるが

休業中 オフシーズンにはほとんど観光客が来ないため?

郵便ポスト

使用停止中

展望レストラン

こちらも開いていないようだ

現在気温は10℃ 風がとても冷たいので体感気温は5℃以下

アイスクリーム屋も休業中

ホテルとバーも休業

"The End to End Story"入口 入場無料

End to Endの道標 スコットランドのJohn O'GroatsからここLand's Endまで874マイル(約1,400km)

1,153,680人が両手をつないで並ぶと両端を繋ぐことができる

初踏破の記録

ジャガーによる踏破一番乗り

オートリクシャーでの初踏破 何でも初めてやれば記録に残るというわけだ

全区間踏破のスタートとフィニッシュを示すライン

ランチのパン

もう一つ

ほとんど店が開いていないため、かなり時間を持て余した。ようやく11時40分発の504番のバスで出発したが、わずか10分でMinack Theatreバス停に到着。
Penzanceまでの往復チケットでは途中下車できなかったので、追加料金1.6ポンドを払って降車


入口への方向を示す案内表示はこれだけ

このすぐ先に劇場があるとは想像できないような景観

ここがMinack Theatreへの入口

学生と60歳以上は入場料2.2ポンド(約300円)

劇場とビジターセンターの案内

この劇場を独力で作り上げたRowena Cade(ロウィーナ・ケイド)の生涯が書かれている


綿糸工場を営む中流家庭で生まれ育った後、劇に使う衣装作りをするうちにシェークスピア劇のための野外劇場を自分で作ることを決心して、花崗岩の加工技術を持った庭師一人の助けを借りながら資金も労力もすべて独力で作り上げた。1932年の"テンペスト"の初演以降、拡張工事はその後も絶え間なく続き、80歳を超えて劇場を慈善団体に寄贈した後も建設から手を引くことなく89歳で亡くなるまで常に次の計画を練っていたと言う。
演劇が好きで自宅の庭を野外公演に提供した時から、まったく機械の助けも借りずに手作業で現在のような広大な劇場にするまでどれだけの努力を要したのか想像を絶する。
成人した頃のロウィーナ

戯曲用の衣装デザインを手がけていた

工事に取りかかった頃

"素手"で石を運ぶロウィーナ

手押し車に座って読書する85歳のロウィーナ

全体構造図 断崖を利用して作られていることがわかる

劇場全体の模型 これだけのものが個人の力で作られたとは!!

劇場のある場所まで下りて行く階段

最上部から舞台を見下ろす

急階段が続くので気を抜けない

足下を見るといかに急勾配かがわかる

階段と座席の勾配を横から見る

日本ではほとんど見られないが英国などではこうして子供に綱を付けている人をときどき見かける 合理的だが飼犬扱いのように見えなくもない

舞台

これも舞台の一部

舞台のすぐ後ろは断崖絶壁

ステージから階段を見上げると本当に高くて圧倒される

ベランダも備わっている すべて石造りだ

階段も一段一段デザインに凝っている

見事な装飾の観客席

Twelfth Night(十二夜)の上演記録

映画化されて日本でも公開されたトマス・モアの生涯を描いたA Man for All Seasons(邦題:わが命つきるとも)の上演記録

さて今年の演し物は?

急坂の中ほどでは階段が入り組んでいる

劇場ができるまでは対岸のように岩だけしかない場所だったのだろう minackとはコーンウォール語で岩だらけの場所を意味するそうだ

売店に併設されたカフェで一服する このメニューには英国のティータイムに必要なすべてがあるような気がする

コーヒーで一息つく

座った席の前にはガラス窓越しに海と崖

バス停のあるところへはこの坂道を下る

虎杖(イタドリ)が侵略種になってしまって集中的に駆除されているのだ 確かにアジア原産種ではあるようだがJapaneseという名称になったのは日本から英国に鑑賞用として移植されたためなのだとか

坂道をバス停のあるところまで下ったところ

白亜の博物館

電信博物館 ビクトリア朝時代のインターネットだって

オフシーズンはなぜか土曜と日曜ではなく日曜と月曜のみ開館!残念でした

13時50分のバスに乗る。実際には48分に発車してしまったから、この辺では余裕を見ておかないと乗り遅れる。
バス同士の交換 狭い道を行き交うときは自分が運転していなくてもドキドキする

ペンザンスまで5マイル

フィッシュアンドチップスではなくチキンアンドチップスって看板に書いてあるのは初めて見た

ペンザンスの街に入ると土曜日の午後のためか結構賑わっている

右手前方に駅の表示が見える

14時33分に終点Penzance駅前に到着。
B&Bに立ち寄って朝預けておいた荷物を受け取る

今日はローカル線で帰途につく

このローカル列車に乗る

実は発車までまだ少し時間があったので何か食べるものを買って来ようかと思ったが止めた。ところが乗り込んで間もなく発車したのには驚いた。時刻表より5分も早かったので。まあ遅れることもあれば早まることもあるのでプラスマイナス10分くらいは気にしない方が良いだろう!
2分ほど走ったところでセント・マイケルズ・マウントに最接近

1時間でSt. Austell(セント・オーステル)ここがエデン・プロジェクトの最寄り駅なのだ

どこかで見たことがある橋だなあ、と思ったらブルネルが設計したエジンバラの鉄橋と同じデザインだ

ちょうど2時間でPlymouth(プリマス)駅に到着

ここで急行列車に乗り換える予定だったが、すべて運休になっている。まあ旅にはこんな予定外のことも起こりうる。しかし係員の説明がどうも一貫しないようで、途方に暮れた乗客たちは急に外へ向かって走ったかと思うと、またプラットフォームに戻ったりで何が何だかよくわからない。結局代行バスでどこかに連れて行ってくれるらしいことが判明。
この間15分くらいだったから、まあ良いとしよう・・・
代行バスの車内

ハイウェイをひた走る どこまで行くのだろう?

1時間弱でTiverton Parkway駅に到着

次のPaddington行きは定刻通りすぐ来そうだ

Paddington行きの急行列車が来た

これに乗ればもう安心なので紅茶とクッキーで一息つく

ついに20時36分Paddingtonに到着。Tubeとバスを乗り継いで21時過ぎに無事帰宅。短くも充実したコーンウォールへの旅だった。
0時30分就寝。
注)膨大な数の写真の整理に手間取ったため1日遅れになってしまいましたが、すぐに追いつきます。
- 2012/03/13(火) 23:02:12|
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