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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2010年3月8日(月) ベルリン

5時00分起床。曇のち晴。気温7~-2℃。

ベルリンに行ってみようと思ったのは森鴎外の"舞姫"を読んだからだけではない。欧州の一方の雄、ドイツの首都として、歴史の舞台に良くも悪しくも何度も登場する場所、特にベルリンの壁の名残りを一度は自分の目で見てみたかった、などいろいろな理由からである。

5時45分にチェックアウト。

フランクフルト駅構内の店は6時前から既に開いているところもある
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駅ナカのビストロの朝食案内 まだ店は開いていない
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英国の朝食とは違って典型的なコンチネンタルスタイルだ ヨーロッパでは数字の小数点をコンマで示すことが多い

ベルリン行き列車の表示
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車内は空いている
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週初めだからかどうかわからないがスタンダードクラスはかなり混み合っていて座りきれない乗客もいた。奮発してファーストクラスを取っておいて正解だった。

各座席に置かれていた列車旅程案内
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これにはとても感心した。当該列車の編成と設備、始発から終着までの時刻、各駅で連絡する列車の番号、運行経路、ホーム等の詳細が書いてある。さすがドイツらしい完璧さというべきか。

中はこんな調子で細かい字が印刷されている 汎用ではなく各列車毎に作られているのが素晴らしい
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フランクフルト駅に6時00分に着いて6時14分に発車する
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出発時はまだ暗かったが7時頃になると日の出の空の色になった
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ファーストクラスのみのサービス車内朝食
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Cold mealだがソーセージ、ハム、チーズ、トマトはいずれも美味しい
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どれもパンとの相性が抜群だ
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ZEISSという文字を見るとどきどきする カメラとレンズの歴史的名機のメーカーとして
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しかしこれはカメラとは何の関係もない 添加物を加えないソーセージを作っているということが書いてあるようだ 
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車窓の景色はただ茫洋たる雪原
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ファーストクラスは横に2列プラス1列なのでゆったりしている
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定刻の9時51分にベルリン中央駅到着 東京~新大阪間くらいの距離か?
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ベルリン中央駅の長距離列車用プラットフォーム
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これが乗って来た長距離特急列車ICE(InterCity Express)
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この二階建て列車は気になる
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今回は時間がないが、いつか乗ってみたい
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ドイツのコインロッカーの使い方は日本のものとほとんど同じなのでわかり易い
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鉄道駅というより空港のような階層構造である 最上階から長距離、中距離、ショップ、地下鉄が縦に連絡している
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ガラス張りの円形エレベーター
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熊はベルリンのシンボル
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青い熊も
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バーガーキングとピザハットが見える
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Sバーン(近郊列車)の行き先案内表示
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Sバーンの列車
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ウンター・デン・リンデン駅 ブランデンブルク門にも近い
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ウンター・デン・リンデン通り
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ブランデンブルク門
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ブランデンブルク門越しに東を望む
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ランチ ドイツのソーセージは絶品 これはホットドッグではなく"ソーセージを食べるためにパンで挟む"のである
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可愛らしいデザインのペーパーナプキン
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ベルリンフィルの本拠地 カラヤンが現役時代に作られたものらしい
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いよいよ壁を見に行く。

壁は鉄筋コンクリートでできていたのだ
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この壁は当時の市民には決して破れない無限の厚さだったのだろう
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壁の名残り
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この場所はゲシュタポやナチ親衛隊の本部があったところで、第二次大戦とその後の東西冷戦時代の歴史を示すポスター展示が延々と続いている
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ヒトラーとヒムラーの握手
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アイヒマン
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爆破された駅の写真
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旧民族学博物館の写真
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ゲシュタポ本部の全景
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1945年の敗戦後、元ゲシュタポ本部ビル前の瓦礫の道を米兵が歩いている
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13時30分でも気温は2℃とかなり寒い わずか半世紀から四半世紀前の衝撃的な事実を示す多数の写真の影響もあって気分が悪くなる
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旧東独が誇る国民車トラバント
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シンプルで頑丈な車なので未だに人気があるようだ
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デザインは恐ろしく古くさいが、それがまたノスタルジックで良いのかも・・・

ロゴも時代掛かっている
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ここで壁が途切れているがただの風景になっていて誰も意識はしていない
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米国陸軍検問所跡 現状保存してあるが当然ながら今は周辺に何の緊張感もない
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壁博物館 暖房で身体は温まったが壁にまつわる物語や事物がところ狭しと展示されていて少しごちゃごちゃした印象
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Uバーン(地下鉄)の検問所の最寄り駅
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地上入口からすぐ下にプラットフォームが見えている トンネルは浅いのだ 
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プラットフォームから地上までの距離(深度)はこれだけしかない 余程地盤が堅固なのだろうか?
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Uバーンの車両
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ベルリン中央駅に戻る。

熊3頭が見送り 全部デザインと色が違う!
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ベルリン中央駅全景 駅前には広大なスペースがあってその向こうにバス停がある
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テーゲル空港へは鉄道が通じていないのでここからバスで行く
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15時到着。ちょっと早く着き過ぎて時間を持て余した。空港は思ったより小さくてショッピングとかお茶を飲むとかもできない。

搭乗待合室 ガラスの壁の向こう側は到着客の通路 首都ではなく地方都市の空港のようだ
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帰国便はBA985 機体はエアバスA319 16時25分出発予定
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16時48分離陸で17時26分ヒースロー着(時差は-1時間)。

ヒースローの両替所
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19時前に帰宅。かくして強行軍のドイツ旅行は終わった。

夕食は中華総菜3種、コーンバター、サラダ
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1時05分就寝。
  1. 2012/03/08(木) 23:05:00|
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Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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