7時00分起床。曇のち快晴。気温7~-1℃。
今日はいよいよCambridge Examの本番である。試験は9時開始だが受験票には30分前に到着するようにという指示が書いてあったので、早目に出発。いつものようにバスの2階最前席に座ってAbbey Roadの横断歩道の方向へ南下しているときだった。何気なく持ち物の指示書きを再確認しながら、"あッ"と思ったのだ。photo ID(写真付き証明書)が要ることは分かっていたつもりだが、具体例としてPassport or National Identity Cardとだけあって学生証は含まれていない。
一瞬、頭が空白になった。どうするか?取りに戻っていると間に合わないかも知れない。しかし証明書なしでは試験そのものが受けられない。問答無用、間に合うかどうかは二の次で取りに帰るしかない。
次のバス停で降りてすぐに逆方向のバスに乗る、と思ったがまだ遠くまでは来ていなかったので急ぎ足で帰宅。決してパスポートのことを失念していたわけではないのだが、どうやら昨夜から"お別れ会"の余韻に浸っていて今朝はかなり注意力が薄れていたようだ。
まあ、問題が起きた時にはとりあえずその対策に手を尽くすことが最優先だ。というわけで本来なら到着していなければならないはずの8時33分のバスで再出発。乗車してからも内心は気が気でなかったが、傍目にはどっしり構えて運を天に任せた。
幸い今日は土曜日なので渋滞もなく8時50分にOxford Circus着。試験会場はLittle TitchfieldのLibraryの入っている校舎なので、そこまでまた急ぎ足。ようやく入口が見えた時に腕時計を見たら8時59分だった。ところがイブニングクラスのクラスメートとその他にも2、3人がが今まさに入口を入って行くところが見えた。
やった!ここが日本ではなくロンドンであることに、このときほど感謝したことはなかったかも知れない。遅れて来た受験生たちはまったく悪びれた様子もなく、会場整理の係員もまた何でもないという風に入口から試験会場までエスコートしてくれる。そうなのだ、5分や10分、いや30分程度を遅刻とは言わない!のだ。
もっともこれが暑い季節だったら、ここへ来るまでに汗だくになって受験どころではなかったかも知れない。しかし、今は汗をかかないで済む季節だったことも幸運だったのかも。
受験会場の大教室に入ると何人かクラスメートの姿も見え、互いに目で挨拶する。会場係員に案内されて自席に着いたときには、既に受験に際しての注意事項の説明が進行していたが、実際に試験が始まるのには悠々間に合ったのだった。
最初はReading testで75分間、続いてWritingが90分間、と、ここまでは無心で試験用紙に向かう。Writingは二つのトピックスについて書かなければならないため時間配分には気を遣う。あっという間に昼休憩に入った。
ランチは近くの軽食レストランEATへ。朝は空全体を覆っていた雲が切れて青空が出て来た。バゲットサンドをカプチーノとともに店内の席で一人で食べる。
店内から見たリージェント通り

同上

60分間の休憩後、ボキャブラリーとか文法を問うUse of Englishが60分間、最後はちょっと苦手のListeningで40分間。15時にはすべて終了。やはりListeningが一番難しかった。今までTOEIC、TOEFLに比べてIELTSが格段に難しいと思っていたが、このCambridge Examは間違いなくその上を行く、と感じた。
試験内容の難易度ということではなくて、テスト項目の多さとそれに比例する時間の長さから長時間極度の緊張を強いられるという意味で。もう大昔のことで忘れてしまったが大学入試の緊張に近いのかも知れない。しかし受験後はどちらかと言うと爽快感が優った。確かに難しいことは難しかったが、それなりに全力を出し切れたように思えたからかも知れない。
この後は3月27日にペアトークが課せられるSpeaking testがあるのだが、残念ながら受けることはできない。しかしそのことももう既に納得済みなので、まだイブニングクラスは続くものの、今日の試験で1年間の英語の学習は終わったような気分になった。
今日はJubilee lineが運休のため帰りもバスで。Oxford Streetを西へ進み、ふと左側を見ると・・・
意外なところに恐竜たちが現れた

Oxford Streetにある高級デパートSelfridge'sのちょうど向かいの辺りは一等地にもかかわらずずっと空き地になっていた。通りを歩いていても塀に遮られて中は見えなかったが(所々に覗き穴が設けられているのでまったく見えないわけではない)、バスの2階からはよく見えた。建築現場のように何か掘り返したような感じなのである。塀のどこかに貼ってあったポスターによれば、いずれはショッピングセンターができるはずだった。
ところが、今日初めて気付いたのだが恐竜の実物大模型が置いてある。誰が、何のために??
何か専門のイベント会社が運営しているアミューズメントパークのような感じ

やがてOxford Streetから右折して北へ進む。朝は幸いなことに15分余りしかかからなかったが、週末の都心の渋滞のおかげで家の前のバス停に着いたのは乗車してから32分後だった。
快晴の天気も精神にプラスに働くのか、何か気分が高揚したまま久しぶりにたっぷりフィドルの練習をする。
夕食はハム、チキンと舌平目の残り

昨日お別れ会で会ったHIROも今頃はヒースローで帰国便の搭乗待ちをしている頃だろうか?今日は滞在318日目、あと3週間ほどでロンドンを離れることが未だにピンと来ない。
0時40分就寝。
- 2012/03/06(火) 23:03:46|
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