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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2009年5月12日(火) 現金を手に入れるには?

6時30分起床。曇りのち晴れ。

表題は、バイトとか犯罪によって金を稼ぐ話ではない。生活費等の手元資金の管理についての話である。

日本の旅行代理店が海外旅行者に渡すハンドブックや市販の海外旅行ガイドブックにはかつて(今でも?)必ず書いてあったことがある。多額の現金を持ち歩くのは極めて危険であり、ヨーロッパ等通貨の異なる国々をまたいで旅行する時はその都度両替する手数料もばかにならないので、持参する金額の半分は米ドル等のトラベラーズチェック(T/C)にすべきであると・・・
現在ではヨーロッパの多くの国でユーロという統一通貨を使っている(英国は未だにポンドのままだが)ことと、ホテル、レストラン、ショッピング等の支払にクレジットカードの使用が当たり前になっていることから、T/Cが第一選択である時代は既に過去のものだと思われる。

T/Cの最大の利点は紛失や盗難の際には再発行されるという保険性にあり、円からT/Cに交換する際のレートも現金の場合より若干有利である。しかし、使用の際はいちいちパスポートの提示を求められることが多いし、予めすべてのページの表側にサインをしておく必要があり、そのうえ使用時には相手の目の前で今度は裏側にカウンターサインをしないといけない。その昔に一度、何枚もカウンターサインするのは面倒だからと思ってホテルの自室でカウンターサインしておいたものをフロントで現金化しようとして受け取りを拒否されたことがある(^_^)"

今回出発前のオリエンテーションで、現地での金銭取り扱いについては短期留学生が銀行口座を開設することが困難になってきているので、日本の銀行が提供しているインターナショナルサービスを利用できるようにしておくことを推奨された。例としてシティバンク、みずほ銀行、新生銀行等がそのようなサービスを提供しているということだった。残念ながらこれらの銀行には口座を持っていないので、口座開設済みのところを調べてみると三井住友銀行でインターナショナルカードの発行が可能なことがわかった。

出発前に普通口座にある程度の預金残高を確保しておき、手持ちの現金が少なくなると、英国内のいずれのATMからでも引き出すことができるのだ。しかし日本国内のように平日昼間なら手数料なし、ということはなくていついくら引き出すにも200円の手数料がかかる。10ポンド(約1,500円)だろうが100ポンドだろうが一律200円である。これは積み重なると無視のできない額になってしまう。ちなみに当地のATMはほとんど例外なく24時間手数料ゼロなのである。つまり端末を使わせてもらった銀行には手数料は払わなくて良いのに、自分のお金を入れておいた日本の銀行にいちいち手数料を払っているという、考えるほど腑に落ちない話である(日本の銀行の言い分は推測できるが・・・システム管理料だとか何とか)。

まあ、そういうことがあるので引き出す回数を減らしたいのだが、かといって一度に多額の現金を出してしまうとやはり保管が心配になるため、せいぜい週に一度100~200ポンドくらいが限界である。

しかしいずれフラットを借りるとなると、家賃の銀行口座からの引き落としが必要になる可能性があるので、当地に口座を開くことも考えた方が良いかも知れない。

今日の午前の授業開始前に昨日の宿題が返却された。課題は「場所、本、映画、レストランなどで一度目は良かったのに二度目には少しがっかりした経験はありますか?」というもので、昨夕、大学のイントラネットのメールで回答を送信したものを、今朝プリントアウトして校正が手書きで記入され配布された。別にそれだけのことではあるが、PCやイントラネットやメールが大学の授業に活用されているのだなあ、とアナクロニスティックな感想を持った次第・・・。

ランチは学食で3.35ポンド(約500円:写真なし)。

午後はいつものWork Placement Skillsの授業。
その後ICCオフィスへ行ってホームステイの延長について相談。月末までに引越できるところを探してもらうことにした。
さらに、ロンドンに着いた日にホームステイ先まで移動するための費用は一括前払金に含まれていたため、実際にはヒースローから自分でタクシーで行ってタクシー代も払ったので、その分を返金してもらえることになった。チップ代は含まれないがレシートの額面85ポンド(約12,000円)の現金を受け取ってもとは自分のものであっても何となく得した気分。実際現在の生活費レベルから考えれば結構な額と感じる臨時収入だ。

夕食は大学の近くにある、ちょっと前から気になっていたベトナム料理店へ。
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生春巻き、フォーとレモネードで14.5ポンド(約2,000円)。味は?ちょっと期待過剰だったかな・・・
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19時30分帰宅。ホストマザーは今日が誕生日だそうで、幼なじみの友人達がケンジントンパレスのランチにサプライズ予約で連れていってくれたとかで、とても上機嫌だった。その写真やら夫婦で毎年楽しんでいる海外旅行の写真なども見せてもらい、紅茶片手にしばし歓談。
23時30分就寝。
  1. 2011/05/12(木) 08:36:41|
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Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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