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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2009年5月11日(月) 先輩のSEIさんと会う

6時30分起床。さあ、今日からまたウィークデーモードに切り替えて・・・。
今日の午前の授業は、子どもさんが急病のためお休みのVICKYに代わって火、水が担当のKATHYに変更。3名の講師それぞれ教え方に個性はあるが、同じテキストを用いてどこまで進んだのかきちんとした申し送りが行われるため、こういう時も何の問題もなく進行するのだ。今日から新たなUNIT "UNUSUAL INTERESTS"と言うテーマに入った。二人ずつペアになって考えを述べ合う。文化背景の異なる出身国同士でもほとんど意見が一致することもあれば差を感じることもある。

そういえば今日から一人新顔が増えて総勢14名である。何かのスポーツ選手のような大きな体つきだが性格はとてもシャイな感じの青年で自己紹介を聞くとベネズエラから来ているらしい。と言っても普通の日本人からすれば、なかなかなじみのない国の一つかも知れない。メジャーリーグベースボールに何人かの選手がいることくらいしか思い浮かばないのは我ながら恥ずかしい。

彼以外とはもう2週間も毎日過ごしてすっかり顔も名前も一致するクラスメート達である。初日の緊張感ははるか昔のことに思える。

昼食は学食で3.35ポンド(約500円:写真なし)。
Regent校舎のカフェテリアは"DEEP END"と言う名前だが、これは以前校舎の地下に大きなスイミングプールがあってその片側が飛び込み競技用に深くなっていたことから名付けられたそうである。
カフェテリアの奥には数人用テーブルが何台か置いてあってここで買って来たサンドイッチ等を食べている学生もいる。ここのPCはもちろん自由に使えるが、PCルームとしては別にもっと立派な専用室がある。
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今日は週初めでCultural Programmeの申込日なので、5月23日のCambridge Tourを申し込む(旅費および入場料15ポンドを前払い)。

午後のWork Placement Skillsの授業は(ビザの遅れの影響で)一番遅れて到着した何人かも加わって13人である。この授業は2クラス体制で実施されているがあくまでIBPプログラムの一環なので、日本の大学からの交換留学生であるTAKASHIや個人で留学しているMIYUKIは参加していない。午前クラスと違って月~水のみでまだ回数が少ないことと日本人ばかりなので逆に未だ顔と名前が2/3くらいしか一致しない。

授業後ライブラリーに行き2時間ほどで宿題を片付けて表に出ると、5月の夕方のRegent Streetは19時前だと言うのにまだ十分空が明るい。
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さて、今日はかねてからメールでタイミングを打ち合わせて来たSEIさんと会う日である。
IBPプログラムは毎年4月と9月に日本から留学生を送り込んでおり、SEIさんは昨年の9月生なので半年先輩なのである。用件はと言うと、いよいよホームステイを切り上げてフラットを借りる本格準備に入ることにしたが、SEIさんは今年の初めからフラットを借りているそうなので、その体験談を教えてもらおうと言うわけである。

今年4月スタートのクラスメートは全員が現役の学生だが、昨年9月生は社会人や大学卒業生が含まれており、SEIさんは数年のスパンで見ても稀少な社会人である。

Regent校舎のロビーで19時に待ち合わせ。時間通りに現れた落ち着いた感じの紳士は37歳のサラリーマンで、会社からの海外研修派遣で8月には帰国予定だそうである。大学から少し北へ行ったところにあるSaint George's Hotelの最上階にあるレストランでカプチーノを飲みながら1時間余話すうちにすっかり旧知の仲のような気分になってきたが、さすがにサラリーマンと言っても中堅幹部だけあってポイントを押さえた話し方で、こちらが必要としている情報を十分に教えてもらえた。

新聞やJapan Centreの告知から自分で探す方法もあるが、いろいろと英語の交渉が面倒なら日系の不動産屋がいくつかあるのでそれらに依頼すると契約までのサポートと入居後のさまざまなトラブルにも代理で対処してもらえること、賃料は広さ、地区、ゾーンにより異なるので自分の希望を明確に伝え、候補物件を何軒でも見て比較することが大切であること、などの助言を得た。

まだ実感がわかないものの半年後の1月からは今まさにSEIさんがその段階に入っているインターンシップが始るので、その関連の情報も知りたかったのだが、これから近くの教会のミーティング(布教ではなく会話を楽しむための集まり)に行くということだったので、また会って教えてもらうことを約して今日は別れた。

夕食はもう今や常連?と言ってもよいchop chopで焼そばと中国茶。5ポンド(約750円)。
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21時40分帰宅。SEIさんに今日のお礼のメールを送って23時30分就寝。
  1. 2011/05/11(水) 01:56:04|
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Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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