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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2010年2月20日(土) 倫敦漱石記念館

8時20分起床。快晴。気温7~-3℃。

引越が具体的な予定として動き出した以上、その日までにしておかねばならないことがいろいろあって、抜けが生じないようかつ効率よく実施できるように日程表を作ってみた。銀行の口座引き落としの停止や郵便物の転送届、カウンシルオフィスと領事館への届出、家具や不要品の処分等である。

フラットの引き渡しについてはメール添付で送られてきた「退去前確認用紙」に必要事項を記入してLTPSに直接持参。その場で室内クリーニングとインベントリーチェックの日時を3月24日のそれぞれ9時と14時に決定した。

出かけたついでに倫敦漱石記念館まで行ってみることにした。日本語のガイドブックの地図に名前の記載こそあるが詳細な記述はないので、数年前から存在は知っていたが行く機会がないままだったのだ。ウェブサイトで調べると水曜、土曜、日曜の短時間だけの開館なので今日なら大丈夫ということがわかった。

Finchley Road駅
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Jubilee lineの列車
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Northern lineのClapham Common駅
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Clapham Common駅舎
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駅前の公園
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冬の木々
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水仙の葉
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The Chaseの表示
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このChase通りに記念館があるはず
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ついに該当の番地を見つけたが、まったく目立たないところだ。しかしこれと似たようなことは数年前にCharles Dickens Museumに行ったときに経験しているので全然驚かない。そのときも近くまで行きさえすればすぐ分かるだろう、とタカをくくっていたら全然表示が見つからず、通りがかった警官に聞いたところ住所は?と聞き返されたので、こちらでは住所がわかっていれば到達できるのだということを学習した。

記念館のあるフラット
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記念館の表示 10月から1月までは休館なのだ
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80Bの表示があるドア
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ドア表示
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夏目漱石の肖像画 ロンドン滞在は1900年から1902年、33~35歳のときだ
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壁面にはさまざまな写真が飾られている
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渡航経路 横浜港からはるばる50日かけてロンドンに着いた
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留学辞令 国費留学生として1年に1,800円支給される
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留学に至る経緯 本人はまったく行くつもりなどなかったようだ
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当時のイギリス事情 ヴィクトリア女王時代の終盤で国際的にも大国としての地位を固め、対日感情も良かった
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最初の宿には2週間ほど滞在 UCLの近くのようだ
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2番目の家 驚いたことに住所を見るととても近いところだ 一度見に行ってみよう
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2番目の家について ここも3週間余りで引き払った
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3番目の家について 建物は現存しないが4ヵ月半ほど暮らしたのだ
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4番目の家について 3ヵ月ほど滞在 よく引っ越しているものだ
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池田菊苗博士 この4番目のフラットに同時期に下宿していて出会ったのだ
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5番目の家 これが最後の下宿
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5番目の家について 記念館の真向かいのフラットだ
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Clapham Common駅前の市電の写真 tubeの駅前は当時も今もほとんど同じに見える
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100年前のピカデリーサーカス風景 今も余り変わらない
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通学するのを止めて英文学の個人授業を受けていた 
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漱石とビール アルコールには強くなかったようだ?
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スコットランド旅行について 帰国直前に3週間ほど滞在した
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帰国便はテムズのアルバートドックから乗船 当時は船便なので都心から発着したのだ
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英国の国民的作家であるCharles Dickensが日本を始め世界中で広く読まれているのに比べて、日本では知らない人がいない漱石だが海外ではそれほど著名作家とは言えない、と思っていた。しかし翻訳書は思ったよりたくさんあった。

英語版の「我が輩は猫である」
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ドイツ語版「それから」
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アラビア語版
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フィンランド語版
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フランス語版
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中国語版
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韓国語版
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ドイツ語版
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ポーランド語版
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記念館は1984年8月に設立されたそうだ 開館式には後の小渕首相と海部首相が訪れている
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皇太子来訪時の記念写真
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司馬遼太郎来訪記念の色紙
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遠藤周作来訪時の色紙
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桜花が咲いている 漱石がここに居たのは7月から12月なので花の姿は見ていないだろう
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フラットの前の通り 自動車を馬車に置き換えれば漱石が眺めた風景そのままなのだ、と説明員の人が言っていた
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実際に漱石が住んでいたフラットは道の向かい側のこちらの方だ
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ブループラークがある
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訪問したときは他に誰も来館者がいなかったが、30分ほど遅れて二人の若い日本人女性がやって来た。ベルリンの森鴎外縁の地も訪れて来たらしい。根っからの近代日本文学ファン?

記念館の中身は写真と書籍が展示してあるだけだが、これらすべては設立者で館長の恒松郁生氏による個人コレクションだそうで、ゆっくりみているとロンドン時代の漱石が身近に想像できて思ったより楽しめた。入場料は4ポンドだった。記念に絵はがき5枚と英訳版の"倫敦塔"を8.35ポンドで買った。館長の著書「こちらロンドン漱石記念館」も面白そうだったが、まずはAmazonで調べてみることにした。

半分以上は貸切状態で、1時間15分ほど写真や展示品を見て退出した。

夕食はチキン、エビ、春巻、サラダ
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それにビーフ黒豆ソース
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1時00分就寝。
  1. 2012/02/20(月) 23:42:24|
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Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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