fc2ブログ

定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2010年1月22日(金) ケンブリッジ英検を申し込む

8時35分起床。雨。気温8~6℃。

新年早々4日連続で快晴だったのがウソのように、その後は毎日毎日重苦しい灰色の空で気分も暗くなるようだ。

今週から始まったイブニングコースは火曜と木曜なので、週の残りの日は余裕がある。今日も午前中はネットサーフィンでいろんなwebsiteを拾い読みしている。

ランチは最近こんなものが多いが、Marks & Spencerのレンジ加熱食品のパスタとトースト
0122L_convert_20120122230720.jpg

さて、Cambridge Examination ESOL="English for Speakers of Other Languages"は毎年3月、6月、12月の3回実施されており、3月に受験するなら今日中に申し込む必要がある。問題なのは、試験が1日だけでは終わらず2日間に及ぶことである。1日目にReading(1時間15分)、Writing(1時間30分)、Use of English(1時間)、Listening(40分)を行い、2日目にSpeaking(15分)を行う。IELTS(International English Language Testing System)もほぼ同じ構成だが、それぞれの時間割当はCambridge Examの方が長いし、Use of EnglishはIELTSにはないものだ。

こういった内容構成を見ればTOEFLやTOEICと違って、いかに英語の総合力を評価するために設計された試験かがわかる。実際日本でIELTSを受けたときは長時間集中しなければならず本当に疲れたものだ。Cambridge Examではさらにそれを上回る集中が求められる。で、問題というのは、2日連続ではなく間隔が開くことにある。既に帰国日を決定しているのでその前に終わるかどうかが懸念材料である。

SASの帰国便については、その後東京支店とメールでコミュニケーションが取れて、何ら心配することもなく3月25日の9時55分発に確定することができたのだ。

まあでも日本での受験を6月まで待つよりも、こちらでイブニングコースを取っている間に受けた方が有利なことは明らかだ(クラスは3月25日まであるので、試験日はまだコースの途中なのだが)。

久しぶりに大学の事務窓口に行って聞いてみたところ、試験日は第1日が3月6日(土)に決定済み、Speaking Testの第2日は未定で3月27日までのいずれか、となっているとのこと。もし27日だともう日本に帰った後になるが、27日と決定しているのではなくそれより早い可能性は十分あるのだ。最悪第2日がダメだったとしても一度ロンドンで受験しておきたいという気持ちが強く、結局申込手続を済ませ受験料の102ポンドをカードで支払った。

こうして懸案事項を一つ片付けることができたので、いったん荷物を置きに帰宅してから、週末の息抜き?にBFIへ出かける。プログラムをチェックしていて米仏合作映画"In the Electric Mist"という作品のある出演者名に目が止まっていたからだ。

到着したのは20時40分開始のぎりぎり前だったが、会場は一番広いNFT1だったので無事チケットを取って入場できた。映画の舞台はアメリカ南部で主役の刑事には日本では缶コーヒーのCMですっかり馴染み深いTommy Lee Jones。最近よく見る英国映画とはまったく違う、銃撃、暴力、殺人のいかにもアメリカ映画だが、少しひねりがあって現在と過去の事件を同時進行で見せる趣向。そして目当ての出演者は、出番は決して多くはないが主人公の幻視に現れる南軍の敗将を演じたLevon Helm(リヴォン・ヘルム)。1960~70年代の最重要バンドの一つだったThe Bandのドラマー兼ボーカルである。ミュージシャンとは全然縁のない配役だが、とても印象的でイメージに合っている気がした。The Band自体最も好きなバンドの一つであり、リヴォン・ヘルムがリードボーカルをとる"The Weight"はロックミュージック史上に残る名曲の一つだと思う。

まったくのハードボイルド作品だが結構できの良い作品だと思った。ただ全編英語の台詞なのに英語の字幕が出ていて(米仏合作だから字幕をフランス語に切り替えができるようになっているのかも?)、しかもしゃべっていることと字幕がところどころ違っている、という不思議な映画だった。

23時20分帰宅。遅いので夕食は塩昆布と梅干茶漬け。


1時40分就寝。
  1. 2012/01/22(日) 23:13:25|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<2010年1月23日(土) 映画"歩いても歩いても"を観に行く | ホーム | 2010年1月21日(木) ブリティッシュ・ミュージック・エクスペリエンス>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://oldstudentlondon.blog40.fc2.com/tb.php/296-ea266121
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

oldstudentinlondon

Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

本ブログの最初の記事 (1)
未分類 (352)

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード