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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2009年1月15日(金) ウィー・ウィル・ロック・ユー

8時55分起床。曇。気温6~0℃。

もう1週間近くまったく太陽を見ていない気がする。その代わりあまり外出をせき立てられる気分にならないのは良いとも言える。

帰国日が決定したので早速SAS(スカンジナビア航空)の空席をチェックしてみる。昨年4月にまったく想定外のビザ発給遅れのあおりで安く買った航空券が無駄になってしまい、かえって高くついたことに懲りて、少し高かったが搭乗日が変更可能な航空券を改めて買っておいたので復路は往路便から1年以内であればいつでも何度でも変更可能なのだ。

ランチは今日もビーフシチュー
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さて、今日は実に初めてミュージカルを観に行く日だ。ニューヨークのブロードウェイにはずいぶん昔、多分1982年頃に一度だけ行ったことがある(演目はまさにブロードウェイそのものをミュージカルにしたような"42nd Street")が、ロンドンでは未だ行ったことがない。SACHIKOがその方面には明るいようなので、機会があればチケットを入手して欲しいとお願いしていたのだ。とは言え、ロンドンで上演されているミュージカルは常時20前後もあり、どれを観れば良いかもわからない。迷った挙げ句にブリティッシュロックバンド"Queen"の音楽で構成されている"We Will Rock You"を手始めに観ることにした。

会場の"Dominion Theatre"はOxford CircusからCentral lineで一つ隣のTottenham Court Road駅前である。19時30分開演なので、15分前に会場前で待ち合わせることになった。ICCの41期生の何人かも来ることになったそうだ。チケットをどこで買うのが良いか?いくらぐらいなら買い得か?といったことはみんな初心者で知らないからSACHIKOにお任せなのだ。事情通が一人いればみんなが助かると言うわけだ。

昨年の4~6月には通学時にいつもバスで通りかかった劇場だが今日までは単なる風景の一部に過ぎなかった
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今日初めてその中に入ったが映画館とはまったく違って建物の内装もロビーも豪華である。学生割引で27.5ポンド(約3,800円)、2階後方の中央である。2階と言っても舞台がそれほど遠くはなく正面なので見やすい。
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Queenが現役で活動している頃は何となく際物バンドと言う先入観があってあまり聞かなかったが、今改めて聞いてみると名曲揃いでボーカルもギターも一級品であったことがわかる。

大音響と圧倒的な歌唱に聞き惚れているうちにたちまち途中休憩に入った。

英国では定番のアイスクリームの売り歩き よく売れているようだ つい買ってしまいそうなところだが今日は我慢
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休憩も含めて3時間近くに及ぶものだったが、確かにロングランの人気を誇るだけあって素晴らしい作品だと思う。何と言ってもQueenの歌の力を感じた。近いうちにさらにロングランの作品を観てみたいものだと興味が募った。それは25年以上続いている" "Les Misérables(レ・ミゼラブル)"である。またSACHIKOにチケット入手を頼んでみることにしよう。

帰りに振り返ると、3時間前までは風景の一部だったのが、今や親しみのある景色に変わっていたのには驚いた。
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23時過ぎに帰宅。


1時05分就寝。
  1. 2012/01/15(日) 23:44:28|
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Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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