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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2009年5月7日(木) ホームステイの延長を決める

6時30分起床。現在間借りしているホームステイ先とは4月16日から5月14日の4週間で契約している。ビザのトラブルでまる一週間ロンドン到着が遅れたものの、それを理由に契約期間が自動延長にはならないし、滞在しなかった一週間分の費用が戻って来ることもない。
ただ当面の問題は、今から一週間後にどこに住むかまったく何も決まっていないことにある。ちなみに料金は地下鉄のゾーンに従って概ね決まっており都心に近いほど高くなる。今住んでいるところはゾーン2で165ポンド(約24,000円)/週。やっと慣れて来たばかりだが、次の住処を考えないといけない。

ロンドンで学生生活を送るための長期滞在手段には(1)大学寮に住む、(2)ホームステイする、(3)フラットを借りて住む、のいずれかが一般的である(ホテルに住むとかフラットを購入するとかいう手段もあるにはあるが除外)。
(1)は価格が最も安く、部屋は個室だがキッチン等を共有することから世界各国の学生と日常的に交流ができ、英語によるコミュニケーションの機会も多い。しかし年間契約ベースなので後で気に入らなくなっても原則として途中退寮はできない。
(2)は英国の一般家庭の雰囲気を味わうことができ、ホストファミリーとの交流が期待できる。しかし、最近はビジネスライクなステイ先も増えて必ずしも家庭的な環境とは限らず、逆にいろいろと生活上の制約が多いケースもある。
(3)は一番マイペースで生活ができるものの、電気・水道などの日常起こりうるトラブルには自力で対処する必要がある。また(1)(2)に比べて費用もかかるので、学生または同年代の者同士でフラットシェア(共同生活)をすることも一般的。
といった長所・短所がある。

家族や友人が訪ねて来る予定もあるし、他人に邪魔されない生活環境が希望なので、できればフラットでの生活をと考えたが、最初はホームステイしてみて生活感覚を養い、また住む地域についても体験を通して絞り込んでいけば良いと思い直して(2)を選択した。つまり一定の期間を(2)で、その後(3)に移行するという計画である。

しかし、フラットを探すにはまず不動産屋に相談してエリアと予算を勘案しながら候補物件を絞り実地見学をする、といった時間と労力が必要なので、今からでは到底不可能である。ということで、今のところは場所も住み心地もまずまずだと感じておりしばらく延長することに決めた。

契約は出発前にICCを通じて行ったので、延長についてもまず相談した方が良いと思い、午前の授業終了後ICCオフィスにマネージャーの深野さんを訪ね、延長の手続をお願いした。斡旋会社には伝えるが、ステイ先にも直接話しておいた方が良いとアドバイスをいただいた。

夕方までライブラリーで過ごした後、地下鉄一駅分離れたPiccadilly Circus(ピカディリーサーカス)まで歩きJapan Centre(ジャパンセンター)という日本製品専門の小型スーパーに行き、ガイドブック「地球の歩き方:スコットランドと湖水地方」を購入した。日本のものを海外で買うと高いのはわかっているとはいえ、定価1,700円の本が26.8ポンド(約4,000円)するのにはちょっとショック。6月にエジンバラへ旅行しようと思っているので必要なのだが・・・。

今日はまたいつものchop chopで夕食。焼そば、チキンサテ、中国茶で8ポンド(約1,200円)。
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大学のカフェテリアで毎日昼食時に500mlのミネラルウォーターを買うよりも、大きなボトルで買って自分で詰め替えて持参する方が安上がりなので駅前の商店で2Lのボトルを買った。価格は日本と同じくらいか少し高めかというところだが、まあ割安には違いない。1.09ポンド(約160円)

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19時前に帰宅すると今日はご夫婦とも揃っておられたのでこの機会に延長の希望を伝えることにした。契約確認書ではステイ受入の担当は奥さんの名前になっているが、こういうことはやはりご主人のいるときでないと奥さんだけでは決められないことだからである。予想に反して当初なぜか延長希望にあまり良い反応ではなかったのだが、このとき初めて知ったのは、この夫婦はしばらく前に南スペインの古家を手に入れて、年に3、4回そこで休暇を過ごしながら補修することを楽しみにしている。次回は6月4日から4週間ほど行くことにしているので、延長するとしてもそれまでには引っ越して欲しいということであった。本当は延長期間を6月中~下旬くらいまでと考えていたのであるが、そういう事情を言われるとこれ以上食い下がることもできない(留守宅に住まわせて欲しいというわけにもいかないし)。

とりあえず渡英後初となる英語での本格交渉を相互の歩み寄りで終えて一安心した。まあ、この際だから次のステイ先探しとフラット探しを同時進行で始めることにしよう!

23時30分就寝。
  1. 2011/05/07(土) 03:18:02|
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Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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