7時50分起床。雨。気温5~3℃。
今日も雨が降り続く。
さて、ほとんどの日本人にとって雑煮というものは話し言葉(方言)やファッション等と違ってテレビの影響力を持ってしてもなかなか共通化されることのない最も家庭や地域の食文化を反映したものだろう。「正月に家族揃って食べる餅の入った汁物」という基本的定義以外は驚くほど多様性に満ちた代物で、地域によって大きく類型化することはできるものの、入れる具材の家庭ごとの違いまで考慮して行くと恐らく数十種類、数百種類、いやひょっとしたら数千種類にもなることだろう。
京都では甘くてかなり濃厚な白味噌汁に焼かない丸餅が定番であり、これこそが雑煮だと思っている。しかし他の地域ではその地域の雑煮のレシピをやはりこれこそが標準だと思っているに違いない・・・ことは容易に想像がつく。
物心ついてから毎年食べて来た雑煮を自分で作ろうかと思ったのは今年が初めてで、作り方を明確に把握しているわけではない。まあ目と舌が頼りである。白味噌と丸餅は日本から先日持って来てもらっているので、Japan CentreとSeoul Plazaで仕入れた野菜を加えて作るだけだ。
まず野菜の下ごしらえから。里芋、大根、人参の皮をむき、それぞれ一口大にカットして面取りをし、水から茹でて行く。予定通り昼過ぎにはMAKIKO、WAKU、GOROの3人が相次いで来訪。早速雑煮の仕上げに入る。餅は焼かずにやはり水から柔らかくなるまで茹でる。白味噌(西京味噌)を出汁で溶かす、のではなく白湯で、ただしかなり多量に溶かす。最後は具材を加えて一緒に煮込むのではなく、別々に加熱したものを椀の中で合わせ花カツオを振りかけるだけ、という感じ。下ごしらえには万全を記すものの、あくまでシンプルを旨とするのが京風である。
できばえはまったく予想以上、だった!出汁の味がないため白味噌のほのかな甘味とうま味だけが際立つ(注:以下の写真はすべてMAKIKOの撮影)

その後、焼き餅、きなこ餅などにしてお腹がいっぱいになるまで餅を食べ続ける。
それからちょっとミスマッチなデザート=Seoul Plazaで買ったケーキに自家製オレンジソース掛け+バニラアイスクリームに自家製ストロベリーソース掛け

お互いに久しぶりに会ったせいもあって話がはずむ。インターンシップの面接の話とか、近隣国への旅行計画の話とか、来年の帰国の予定とか・・・
あっという間に夕方になったので、これも材料は調達済みのキムチ鍋で夕食 インスタントラーメンも鍋に入れた

結局延々と8時間くらいの食事会になったが、少人数だったこともあって本当にいっぱい話に花が咲いた1日だった。新年に備えた雑煮の試作も首尾良くいったし言うことなしだ。
記念写真

2時25分就寝。
- 2011/12/30(金) 23:08:01|
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