fc2ブログ

定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2009年12月8日(火) 久しぶりにUCLへ

8時00分起床。快晴のち曇。気温11~5℃。

火曜日のフィドルレッスンも10回目である。あまり熱心に練習を重ねているとは言えないが、だいたい毎日30分くらいは習った曲の復習をしている。クラシックと違って楽譜を見ながらではなく(いやクラシックでも同じか)暗譜で弾かなければならないので、考えなくても指が勝手に動くようにしておかないといけないのだ。

もう12月も中旬近くなり最寄りのCrouch Hill駅からの道筋の木々はすっかり落葉してしまっている。もうじきクリスマスと大晦日がやって来るが、いずれも海外で迎えるのは初めてなので楽しみである。日本の単なるケーキやプレゼントの日ではなく、キリスト教国の本当のクリスマスというものを経験できるだろう。

一度帰宅してから、久しぶりにUCL(University College of London)のLunch Hour Lectureを聴講に行く。

階段教室 入口は後方だがかなり傾斜が険しいため前列に行こうとすれば階段を相当下りなければならない
1208UCLLECTURE_convert_20111208120157.jpg

学外講師の時もあるが今日はUCLの法学科教授の講演 
1208UCLSTAGE_convert_20111208121204.jpg
法律はあまり興味のある分野ではないが、テーマが面白い(The right to obscene thoughts=わいせつ思考の権利について)。ポルノを持っているだけで罰するという法律の問題点を解説。社会が保証するべき自由というものには無条件にあらゆる思想の自由が含まれる、と言った主旨であった。

終了後天気も良かったので、Piccadilly Circusまで歩いて行く。

この一帯にはミュージカルチケットのディスカウントショップが軒を連ねている。日本では見られない風景の一つである。
1208HALFPRICESHOP_convert_20111208120054.jpg

今日の目的地はここ Rupert Court(ルパートコート)
1208RUPERTCOURTSIGN_convert_20111208120138.jpg

通り抜け可能な(行き止まりではない)路地だ
1208RUPERTCOURT_convert_20111208120114.jpg

1963年7月2日にここへ来ていれば彼らに会えたかも知れない・・・
1208BEATLESPHOTO_convert_20111208121143.jpg

この後、Japan Centreでレトルトカレー等を買い物。

夕食はコロッケとサラダ
1208D_convert_20111208120027.jpg

TVニュースではニューヨークのセントラルパークにあるJohn Lennonの記念碑に集まった大勢のファンの姿を報じていた。あの日から29年が経ったのだ。京都の三条大橋のすべての欄干に貼られていた号外の光景を今でも鮮明に思い出す。 しみじみとThe BeatlesのCDを聴く。


0時00分就寝。
  1. 2011/12/08(木) 23:47:11|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<2009年12月9日(水) 英語クラスの最終テスト | ホーム | 2009年12月7日(月) ブートレグ ビートルズ、これぞ本物のコピーバンド>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://oldstudentlondon.blog40.fc2.com/tb.php/251-f3081105
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

oldstudentinlondon

Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

本ブログの最初の記事 (1)
未分類 (352)

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード