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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2009年12月7日(月) ブートレグ ビートルズ、これぞ本物のコピーバンド

7時10分起床。雨一時曇。気温11~5℃。

4週続けて雨の週明けである。ただでさえ日の出が遅いのに雨だと朝か夜か判別できないほど暗い。と、天気に文句を言っても始まらないのだが。

10時前には雨が上がった。レンガ造りに青いペンキが特徴的なEnglish National Operaの建物(背面)がリビングルームの窓から見えるのだ。画面中央に大道具搬送用だろうか大型トレーラーが裏口に横付けしているのも見える。通りに面した間口の幅に比べてかなり奥行きのある建物だとわかる。
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出かける前にパスタのランチ
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9月21日から始まった午後の"Speaking Skills"もいよいよ最終週。この3ヵ月間はいろんな意味でかなりタフな期間であったが、もう間もなく次のステージへ移る。そうすればまた気分も変わることだろう(多分)。

今週のテーマは3ヵ月間の集大成として(?)自分に起こったことを説明する表現、と言うことで、怖かったこと、おかしかったこと、驚いたこと、困ったことなどの日常表現を学ぶ。12週36回の講義で学んだことは普通の教科書に載らないような本当に普段使いの会話表現ばかりなので、これらを全部自分のものにすれば自然な(英語ネイティブのような)会話ができるはず・・・だが、残念なことに覚えた端から忘れるので歩留まりはわずかである。いずれ機会を見つけてしっかり復習しなければもったいないと思う。

今日は20時からRoyal Albert HallでThe Bootleg Beatlesのコンサート、それも結成30周年記念という節目の公演だ。おおっぴらにBootleg(海賊版、コピー)と名乗っているが観てがっかりってことはないだろうか?一抹の不安がなくはなかったが、31.07ポンド(約4,300円)でチケットを購入済みだ。コピーバンドにしては料金も会場も破格なのだ!

本物のThe Beatlesの日本公演(1966年東京)には残念ながら行けなかったが、果たしてコピーバンドでその無念を晴らせるのだろうか?

夕食は例の美味しい餃子とサラダ
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19時18分West Hampsteadからtubeとbusを乗り継いで19時47分Royal Albert Hall到着。
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まず30th anniversary souvenir programmeを購入。7ポンド(約1,000円)
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会場内に入ると同世代人ばかりでなく結構若者も多くて既に熱気がみなぎっている。
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定刻を過ぎてメンバーが登場するとあたかも本物のビートルズが出て来たかのような歓声の渦。最初からステージと会場が一体なのだ。どこかサッカー観戦に似ているかも。
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初期のヒット曲が続く。コスチュームも髪型もその頃のままを再現している。思った以上に上手いしJohnとPaulに声も似ている気がする。
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しばらくすると衣装が変わってサージェントペパーズのアルバムから選曲
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Magical Mystery Tourから
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解散直前のアップルビル屋上のGet Backを再現 また衣装と髪型が変わった
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仕込みかどうかわからないがどこらともなく風船がいっぱい出て来た
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これもこのコンサートのセレモニーなのか(ひょっとしたら本物のステージでもあったのだろうか?)
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史実を忠実に追うように最後のアルバムAbbey Roadから
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アンコール 熱烈な拍手と歓声に包まれる 終演は22時40分 2時間40分をぶっ通しだった
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終演後帰途につく聴衆はみんな満足気
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いやあ、実に良かった!これはビートルズファン必見のステージだと確信した!本当に聴衆がこれだけどの曲もいっしょに口ずさめるバンドって他にあるだろうか??

バスは満員で乗り切れそうにないので、South Kensingtonまで歩いてtubeを乗り継ぎ23時40分帰宅。

2時00分就寝。
  1. 2011/12/07(水) 23:46:34|
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Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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