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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2009年12月5日(土) フィドルパーティ

8時15分起床。曇のち快晴のち曇のち雨。気温12~8℃。

今日はPeteに教えてもらったフィドルパーティの日だ。日本式に言えばPeteのスクールの忘年会と言ったところか? 会場はCecil Sharp Houseというところだが、ちょっとわかりにくい場所のようなので明るいうちに下見に行くことにした。

バスルートマップで確認すると、バスを一度乗り継げばすぐ近くまで行けそうだ。しかし降りるべき最寄りのバス停がどこなのかと外を見ているうちに、いつの間にか通り過ぎてCamden Townに着いた。どうやら一つ隣のバス停のようなので次の(逆方向への)バスを待たずに歩いて戻ることにした。

一つ目のバス停と言ってもなぜか随分距離が離れていて10分ほども歩いたかと思ったが、見つけるのは難しくなかった。 大きな字で書いてあったから・・・
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いかにも由緒ありげな建物
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いかにもクラシックな看板に協会名(The English Fork Dance and Song Society)が書いてある ダンスと音楽二つの協会が統合されて現在の協会になったのだ
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これで行き方がわかったのでひとまず安心してバスでFinchley Roadまで戻り、Sainsbury'sで買い物。缶ビールが残り少なくなったので15本入を2ケース買う。自分で飲むというより来客用である。ランチ用にパスタとアイスクリームも買う。

3個で5ポンドだから1個200円余 味の方はまあまあ以上でも以下でもない 
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こちらは愛用のアイス Vegetarianの表示があるところを見ると乳脂肪はゼロで植物油脂でできているのだろう 10個入で60ペンス つまり1個8円くらい!
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さて、フィドルパーティは19時30分スタートであるが、もたもたしているうちに出かける時間が19時30分頃になってしまった。今度は暗い中でも迷わずに20時頃到着。受付で入場料5ポンドを払って会場へ。

ところが、予想外の満員(100人を超える)でイスがない。入口近くに居た人とともに廊下の隅からイスを運び込む。こうして無事に席を確保し、演奏を聴く。

Whitby Folk Festivalもそうだったが、参加者は全員白人ばかりでアジア人はおろか中近東人、アフリカ人などもゼロ。アメリカで同じような状況だったら恐らくとても居心地の悪い思いをしたんじゃないかとつい思ってしまった。英国人は一人変わったのが紛れ込んでいてもまったく意に介さない(ように見える)。極めて自然に紳士的に平等に対応してくれるのだ(もちろん心の中まではわからないが)。やはり大人の国なのかなあ・・・

ステージのPeteも客席の何人かの生徒たちもいっしょになって弾いている
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Tourismのクラスでまだ親しいとまではいかないが言葉を交わすようになった中国人のRONに何かの拍子にこのパーティのことを教えたところ、ぜひ行きたい、と言っていた。しかし特別フィドルやイギリスの民謡に興味があるとも見えなかったので来ないだろう、と思っていたが来た、20時30分過ぎに。

初めは静かに聴いていたが、途中から日本製の小型ビデオカメラを取り出して演奏の撮影を始めた。誰からもとがめられはしなかったので、まあ良いんだろう、が、ちょっと真似はできない。一昔前の日本人なら多分平気で同じことをしていたのだろうが、ちょっとお上品になり過ぎたのかも知れない。いや中国人のバイタリティと言うか自己中心主義と言うかそちらの方が当たっているのかも知れないが(別に悪い意味ではなく国民性の特徴なのだ)。

最近とみにこういった他国民、他民族の文化や習慣が気になる。周りが外国人ばかりなので(いやここでは自分が外国人なのだが)、つい類型化して納得してしまう癖が付いた。何国人と何国人は似ているとか違っているとか・・・

22時頃になるとステージでは立ち上がっての合奏が続く
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こうなるとステージも客席も区別なし みんな演奏に夢中
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23時を回っても一向に終わる気配なし
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多分あの中の何人かはパブへ移動してセッションをすることにしてなるのだろう。でも3時間以上も熱演を聴いていて疲れて来たし帰れなくなりそうなので辞去。Camden Townまで歩いてバスと地下鉄を乗り継ぎ23時40分に帰宅。


1時25分就寝。
  1. 2011/12/05(月) 23:45:05|
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Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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