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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2009年11月22日(日) フレンチ フィルム フェスティバル

7時45分起床。快晴のち雨のち曇ときどき晴。気温12~8℃。

朝から快晴だったのでシーツ等を洗濯。ところが昼前には大雨となる。まあ屋外に干しているわけではないので濡れるわけではないが乾くのが遅れそう。
その後は曇ったり晴れたりの目まぐるしい天気。

ランチは2週間前にARIGATOで買ったグリコの「カレー職人」、レトルトカレーの種類の多さでは間違いなく日本が世界一だろう 1.8ポンドだから250円くらい
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もう日も暮れた16時半頃に外出。どこでだったか忘れたが偶然パンフレットを手に入れた"French Film Festival"に行ってみようと思ったのだ。会場はtubeの South Kensingtonの近くにある”Institut Français”(アンスティテュ・フランセ)の中の”Ciné Lumière”(シネ・リュミエール)。

その途中に照明で明るく照らし出された建物が目に入った。
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アイススケート場だった
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建物はNatural History Museum(自然史博物館)だが、その前庭に11月5日から1月17日までの期間限定スケートリンクが出現していたのだ。
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そこを通り過ぎてまもなく、夜間はちょっと閑散として寂しい通り沿いにInstitut Françaisがある。いわばフランス政府(文化省?、外務省?)の出先機関で、フランス文化芸術のPR拠点としてフランス語教育、図書室の運営、講演や映画などのイベントを行っているところだ(日本にも東京と京都に同様の施設がある)。そこで1週間にわたってフランス映画が上映されるのだ。

今日の上映作品は"Tabarly"という2008年公開の作品で、入場料は7ポンド(約1,000円)。
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ほとんど予備知識もなしに見たのだが、真に凄いドキュメンタリー作品だった。フランスのセーリング(ヨット)の世界のみならず、広く国民的英雄として尊敬され続けているEric Tabarly(エリック・タバルリー)本人が出演しているヨットレースの実写映画だ。劇映画のような凝ったストーリーがあるわけではなく、淡々とレース中およびその前後の映像と本人の話が続くだけだが、思わず引き込まれるような映画だった。まるで一緒にヨットに乗って海の上にいるような気分になった。

日本ではヨット人口自体が多くはないし、ましてフランス人セーラーであるタバルリーのことは全く知られていないと言っても良いだろうが、とにかく凄いとしか言いようがない(彼自身、セーリング、この映画、のすべてについて)。数々の大会で優勝経験があり、多くの後継者も育成したタバルリーだが1998年にレース中に大波に飲まれて66歳で亡くなったそうだ(歿後10周年を記念して制作されたのだ)。

世界最古で最大の国際ヨットレースであるアメリカズ・カップに日本が参戦した1992年と1995年にチームリーダーとして乗り組み、1997年にやはり別のレース中に落水して行方不明になった南波誠氏(京都産業大学ヨット部OB)を思い出させる。

上映後、製作者のスピーチと司会者との質疑応答ががあった(立ったままで)。
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夕食はレトルト食品でBraised Beef(牛肉の蒸し煮)シチューのようなものかと思ったが、もっとシンプルな味だった(と言うか、ほとんど味がない)。
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1時30分就寝。
  1. 2011/11/22(火) 23:06:02|
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Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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