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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2009年11月20日(金) インフルの予防接種

7時55分起床。雨ときどき曇のち晴。気温15~7℃。

10時に予約しておいたSt. John's WoodのNippon Club診療所へ。10日前に風邪で受診したときにポスターを見て、今冬も強力なインフルエンザが猛威を振るうという予測もあるようなので、予防接種を受けることにしたのだ。予防接種は診断にも治療にも当たらないので保険の対象外となり自己負担60ポンド(約8,500円)の現金払いである。

10日前に比べると体調はかなり良くなってきた実感があるものの、まだ万全ではない。30年ほど前まで煙草を吸っていた頃は結構風邪をひきやすくて毎年2、3回くらい風邪と付き合っていたものだが、体調管理(禁煙のみならず、汗をかいたらすぐに着替える、空気が冷えて乾燥した屋外や人混みに出る時には必ずマスクをする、等)に気をつけるようになってあまり風邪をひかないようになった。

しかし、授業中はいやでも人混みの中に2時間近く滞在するうえ、咳をしている学生がいつも何人かいるのが気にはなっていた。特に教室の構造上、密閉度(人口密度)が高い"Music and its Audience"の授業は要注意だった。それでも結局風邪をひいてしまったのは(他に心当たりもないので)あの授業のせいだと思っている。こちらでは日本と違って誰一人マスクなんかしていないからだ。

一度帰宅して、ランチはラビオリ
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15時頃に再度出かけ、ICCオフィスに届いた郵便物を受領に行く。約1ヵ月後にHammersmith Apolloで開かれるRay Daviesのコンサートのチケットだ。1982年2月と1993年10月の2度、彼がリーダーだったThe Kinksの来日コンサートを見に行ったのは確かだが、どういうわけかすっかり記憶から消えてしまっている。演奏曲名はおろかメンバーの服装等何もかもが白い霧の中の出来事のように結像しないのだ。来日が実現したこと自体、余りにも現実のこととは信じられなくて呆然としていたのだろうか?しかし2度ともというのは考えにくい。事前の期待が大きすぎて演奏に幻滅したのか?いやそれもないと思う。まさか来ないだろうと思っていたBob Dylanが1978年2月に初めて来日コンサートをした時のステージの様子は今でもはっきりと目に焼き付いているのに・・・

1960年代の3大ブリティッシュロックバンドと言えばThe Beatles、The Rolling Stonesは不動だが、あと一つはThe WhoだったりThe Kinksだったり一定していない印象がある。しかしロンドンに住むようになって感覚的にわかって来たが、やはりRay Davies率いるThe Kinksはモッズ族の代表として名を上げたThe Whoよりもはるかに総合的に見てイギリス的!なんだと思う(良い意味でも悪い意味でも)。

8月20日のWalking TourでHampstead Heathに行ったとき、Kenwood Houseの前にあった野外コンサートのポスターにRay Daviesの名前があった。しかしコンサートはもう終わった後だとわかったのでとても残念な思いをしたのだ。ところが12月に大きな会場でコンサートを開くことを見つけたため、矢も楯もたまらずにチケットをオンラインで入手した次第である。

チケットを手にしてちょっと浮き浮きしていたのでPiccadilly Circusまで歩いてChina Townを横切った。が、急に思いついてLoon Fung(龍鳳)という大きな中国食品スーパーに入った。すると美味しそうな冷凍餃子があったので試してみることにした。日本では年初めに中国製異物混入餃子が問題になっていたが、ロンドンでは多分何ともないだろう、という根拠のない安心感で・・・ 1袋3.39ポンド(約480円)
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さらに大好きな烏龍茶も無茶苦茶安いのにつられて 1.49ポンド(約210円)
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全般に言えるのは、同じ種類の食品でも日本食品スーパーよりかなり安い。これからはもっと利用しよう。

夕食はもちろん焼餃子とサラダ
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これが旨いのなんのって・・・久しぶりに焼餃子の味を堪能した。本来中国の餃子は茹でるのが基本だから、焼餃子はほとんど食べる機会がなかったのだ。


0時05分就寝。
  1. 2011/11/20(日) 23:04:22|
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Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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