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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2009年11月15日(日) 秋の憂鬱の原因?

7時25分起床。曇のち快晴。気温14~8℃。

午前中は1週間ぶりの掃除、洗濯で過ごす。昼前には秋晴れになった。昨日は終日雨で肌寒く、強風のため花火が中止されるほどだったから、今日と逆だったら良かったのかも。

先週は、週初めからずっと気分が沈んだままで推移し何事にもさっぱりモチベーションが上がらなかった。あえて意識しないようにしてはいたのだが、その原因が6日のケンブリッジ再訪にあるのは明らかだ。

あの日、ふとGreat St.Mary's Churchの庭を見た瞬間、5月23日のCultural Programmeでケンブリッジツアーに行ったときのピクニック(屋外でのランチなど飲食の総称)の光景が幻影となって目の前に現れた。あの頃はまだロンドンに来て1ヵ月目で、クラスメート達とも打ち解けて仲良くなってきた頃だったので、今から振り返るといわば何もかもがバラ色の時期だったのだ。これから送る生活に期待や希望が満ちあふれていたのだ。

しかし今はもう1年間のプログラムの3分の2近くが過ぎてしまって、そろそろ留学生活の終わりとその後のことを真剣に考え始めなければならない。学習面では未だに英語力が向上したという実感がまるでないうえに、Moduleの課題は次々と締切が迫って来る。それに何よりも心を重くしているのは、この時期の天気である。日本と比べると天国のような爽やかな気候と夜9時を過ぎても明るいあの春と夏を経験した後の、この雲りがちで雨が降れば寒く、日の出は7時半頃と遅く夕方は16時頃にもう暗くなってしまう日の短さとも合わさって精神的拷問に晒されているようにさえ思えるのだ。"希望に満ちた明日"とは完全に正反対のイメージが今を形容するのにふさわしい。

雨や曇だとうっとうしいが、底抜けの青空だと今度はむやみに寂しさ(寂寥感)が増す、となっては心理状態が完全にネガティブスパイラルに陥ってしまった、と言う他ない。

ひょっとしたら百年前に夏目漱石もこんな気持ちになっていたのかも知れない、などと思ってしまう・・・

じっとしていると気分が落ち込む一方なので、Oxford StreetのHMV(大型ミュージックショップ)まで出かける。日本では入手困難そうなCDを2枚買い、ついでにRymansでコピー用紙(プリンター用)とプリンターインクを買う。さらにWaitroseで朝食用のパン、チーズ、ヨーグルト等を買う。

夕食はサーモンの塩焼き、白菜とお揚げの煮物
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0時10分就寝。
  1. 2011/11/15(火) 23:01:51|
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Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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