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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2009年11月11日(水) VTRカメラに向かってプレゼンテーション

7時00分起床。曇一時晴のちときどき小雨。気温11~7℃。

昨日から薬を飲み始めたにも関わらず体調はむしろ悪化?しているような気がする。どうも薬の効力が体内に浸透するよりも風邪の症状が進むスピードの方が大きいのだろう。この関係が逆転して回復に向かうのを待つしかない。朝食後(食欲は問題なし!)倦怠感と目眩がひどくて30分ほど眠る。午後は"Speaking Skills"の1st Assessment(実力審査)があるので、何としても行かなければならないから。

まあ、結果的にはそれを口実に午前の"Introduction to Tourism Planning"は自主休講を決め込んだ。そしてぎりぎりまで安静に努め、13時27分のTubeで出発、13時41分Oxford Circus着。

Assessmentは3~4名ずつの小グループに分けて別室(レコーディングスタジオのような部屋)に入り、各自が選んだスピーチ(プレゼンテーション)を5分間行い、その後グループメンバーと質疑応答を行うという手順で実施された。

まずビデオカメラに睨まれているだけで緊張する。講師が後で発音、フレーズ、文法、話し方等を詳細に分析するために一部始終録画されるのだ。高校生の頃から映像関係の仕事をしたいと熱望していたほど他人や事物を撮影するのは大好きなのだが、自分を撮られるのはどちらかと言うとかなり苦手なのだ。

さらに目の前にあるマイクも気になる。マイクがあってもその向こうに聴衆がいるのなら(public address装置としてなら)むしろ平気かも知れないが、録音するためとなると必要以上に緊張する。結局は場慣れの問題か、集中力の問題か?マイクを前にすると緊張して言葉が出なくなったという国王のことを思い出す。

取り上げたテーマは十数年前から仕事で少し関わったことがきっかけで興味を持った"日本のSubstance Abuse(薬物濫用)について"。いったんしゃべり始めると予稿をもとにして結構スムーズに続けられたが、時間が思っていたより早く過ぎて、途中でタイムアップの合図が出た。それでまたちょっと慌ててしまい、結論のところを上手く締めくくれなかったかも知れない。体操競技の着地体勢が決まらなかった、ような感じ。

後から考えると、考えていたことの半分くらいしかしゃべれなかったような気がする。しかし、途中で詰まることもなくよどみなく発表できたとは思う。

終了後、いつものクラス講義はなくそのまま解散。

Japan Centreに行って米(秋田こまち、と言っても日本産ではない)2kgと豆腐を買う。

夕食はコロッケ、バターコーン、サラダ、赤飯 このところ似たようなメニューが続いている
1111D_convert_20111111105914.jpg

気付いたら朝起きた時よりも気分はずっとましになっていた。やはり軽い風邪だったようだ。


23時00分就寝。
  1. 2011/11/11(金) 23:59:11|
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oldstudentinlondon

Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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