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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2009年11月6日(金) ケンブリッジ再訪

7時25分起床。曇のち夕方から雨。気温12~8℃。

休暇中ではないので遠出の旅行は気分的にしにくいが、ちょっと思い立ってケンブリッジまで日帰りで行って来た。2006年9月に近畿経済産業局と大阪商工会議所の合同ミッションに参加して初訪問し3日間を過ごしたときからそのアカデミックかつ古き良き時代の香り高い街並がとても気に入っていること、会社員時代の同僚で若い友人がいよいよ今月下旬に訪ねて来ることが決まったのでどこを案内するか候補地を実地確認しておきたかったこと、が今回の訪問の動機である。

列車のチケットは昨日Kings Cross駅に寄って購入しておいたが往復13.2ポンド(約1,800円)だった。

9時45分Kings Cross発の列車に乗って1つ目の停車駅がCambridge
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約50分で到着
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駅前のロータリー
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駅前からバスに乗れば10分足らずでCity Centreに着くがぶらぶら歩いても30分足らずである。
 
駅からしばらくまっすぐ歩いてこの先を右へ曲がる
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駅とCity Centreの半ばに大きな教会がある
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この道をまっすぐ行くとCity Centreだ
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City Centreに到着
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教会の外柵はイベント案内のビラだらけ
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道標があちこちにあるのでわかりやすい
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The Round Church(ラウンドチャーチ)円形教会
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中央にむき出しの梁が特徴のネオゴシック建築が見える
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トリニティカレッジ ケンブリッジ大学は傘下に合計31のカレッジを持つ英国で2番目にできた大学である(オックスフォードが最古)
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注意書の4行目辺りを見ると多くの人がカレッジに住んでいることがわかる カレッジは勉強するだけでなく大学寮として住む場所でもあるのだ
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多くのカレッジは内部の見学が可能(建物内やプライベート空間は除く)だが料金はまちまちである
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古い町らしい細道 歩道の比率が大きいが自転車置場にもなっている
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"Cambridge University Press"は大学付属の出版社でこの書店はそれらの本(だけではないが)を販売している
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St.Mary's Church(セントメアリー教会)
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5月にCultural Programmeのツアーで来た際はこの狭い庭でランチ休憩をした 半年前の皆の顔やそのときの光景がまるで走馬灯のように目に浮かぶ
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今日のランチはCornwall Pasty(イングランド南西部のコーンウォール地方の名物で肉や野菜の入った熱々のパイ)2.8ポンド(約400円)
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ちょっと一服してからまたウォーキングを再開する。

The Eagle(イーグル亭)はとても有名なパブ
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340年余り前に宿屋として始まったという歴史が書いてある 
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このブループラークによると、1953年2月28日にF.クリックとJ.ワトソンはDNAがいかにして遺伝情報を伝達するかについてここで発表した、と書かれている
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ブループラークはパブの壁面に取り付けられている
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ジェームス・ワトソンの著書"Double Helix"(邦題:二重らせん)にはこのパブの話が何度も出て来る。この著書は難しい科学書ではなく、当時の研究者達の毎日の様子が当事者として生々しく描かれたとびきり面白い読み物である。友人も生命科学専攻だったのできっと読んだことがあると思う。

イーグル亭の入口
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その筋向かいにFree School Laneという路地
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その先にある旧キャベンディッシュ研究所 ワトソンとクリックはここで研究生活を送っていたのだ。
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研究所入口
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ここで電子の発見が行われたというキャベンディッシュ研究所の由来 元々物理学研究所だったのだ 1974年にWest Cambridgeの新キャンパスに移転した。
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パント(平底船)の乗船チケット売り場 こんなところにも銅像が置いてある サクラの意味なのだろうか? 混雑時には邪魔ではないのか?
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シーズンオフで客もいない空っぽのパントがずらり
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と思ったら乗っている人もいた
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ここから車は進入禁止ゾーンになる
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セントジョンズカレッジ
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キングスカレッジ
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セントキャサリンズカレッジ
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ケンブリッジ大学の各カレッジが町の中心部を占めているため、大学の中に町があるかのようだ。それでもオックスフォード大学のような堅苦しさや威圧感はあまりなくて、ずっと自由で明るい雰囲気があるところが好きだ。ちょっと京都の町と共通したところがあるかも。

帰りは16時47分発の列車でKings Cross17時40分着。

夕食はコロッケ、白菜とお揚げの炊き合わせ、ほうれん草とベーコン炒め
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0時45分就寝。
  1. 2011/11/06(日) 23:40:59|
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Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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