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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2009年10月28日(水) プリンターを買う

7時00分起床。曇。気温18~11℃。

"Introduction to Tourism Planning"の授業も3回目。今日はまず11月16日締切の最初のレポート(エッセイ)の要項説明があった。他のModuleでも既にレポートに関する説明はあったが、今日はテーマの選択から押さえるべきポイント、全体の構成に至るまでかなり詳細な説明がスライド12枚を用いて行われた。

Module毎にカリキュラムのきめ細かさ、授業の進め方、配布資料の充実度には差があることがわかって来たが、このModuleはその意味では自分の取っている中で最も練り上げて準備されていると言える。もちろんアート系と違ってビジネス系では、個々人の感性によって大きくブレが生じないような論理的思考、分析、判断、立案といった能力を磨いて、行政や業界等で即戦力になることを目指したカリキュラムであること、という前提条件の大きな違いがあることに由来するのだろう。

それから本日の課題としてAviation Policy(航空政策)についての講義、その中で興味深かったのはMalta便、India便を例としたLCC(Low Cost Carrier:格安航空便)の台頭と発展であった。1990年代終わり頃から始まって、2005,2006年頃から急速に伸びて来たことがわかる。ヨーロッパ域内、アメリカ国内を皮切りに、徐々にアジアを始めあらゆる地域内、地域間に広まりつつあるのだ。こういうテーマは身近な問題でもあり、分析の切り口もいろいろ考えられて面白いと感じた。

ランチはこのMarylebone校舎の学食でフィッシュアンドチップス? 魚は揚げたものではなくグリルしたもの 3.2ポンド(約450円)。
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午後のSpeaking Skillsの授業でも、当初は今週に予定されていたAssessment 1(中間評価)を再来週実施することと、その概要の説明があった。

授業はLaw and orderの続きで、死刑の是非やいくつかの事例について自分が判事の立場だと仮定したらどういう量刑が適当と判断するかと言ったかなり考えなければならないテーマについてディスカッションをした。

PCで作成した文書やBlackboard上の資料をプリントしたいときは大学の図書館のPCにオンラインでつながっているプリンターを利用できる。しかし、授業後にアップされるPowerPointファイルや自分で作成中のレポートのチェック等にどうしても手元にプリンターが欲しくなり、Regent StreetのApple Storeに行って購入した。69.95ポンド(約10,000円)。日本だともう少し安価なモデルがあると思ったが、それほど選択肢はなく結局HP製品にした。本体よりも消耗品であるインクが割高な価格体系であるところは日本と同じである。

帰宅してみると、USBケーブルが付属していなかったのですぐには使えなかった。この辺も日本だとすぐ使えるようにすべてセットされているのが普通だと思うが、やはり国によってこういう基本的なところが違うという一例なのだろうか。

ところで、Oxford Circusの十字路ははるか今年の春頃からずっと工事中である。何の工事なのかわからなかったが、どうも英国では初となる東京の渋谷式スクランブル交差点を作っているようなのだ。そのためには四つ角にある車道と歩道のバリアをすべて撤去してフラットにしなければならない、のだがそれにしても一体どれほど長くかかる工事なのか?
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通りの上方には既にクリスマスデコレーションが飾られている。実は映画"A Christmas Carol"の宣伝なのだが。
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夕食はポテトケーキ、ほうれん草とベーコン炒め
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今夜もLondon Irish CentreにReturn to Camden Festivalを見に行った。ところが今日は行くのが遅かったためか既に満席で人があふれており、ステージも楽器演奏ではなくアカペラ中心の日のようだったので30分ほど聞いて引き上げた。


23時30分就寝。
  1. 2011/10/28(金) 23:35:02|
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Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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