fc2ブログ

定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2009年10月25日(日) リバプール・アンフィールド

6時00分起床。快晴ときどき曇。気温18~11℃。

今日はリバプールまで日帰り。天気は申し分なし。指定席券は持っているが念のために早目に出発。何しろ週末はtubeの計画運休等で移動時間が読めないから。

7時48分ユーストン駅に到着
1025EUSTONSTATION_convert_20111025090405.jpg

列車出発時刻表 8時15分発に乗る
1025TRAINTIME_convert_20111025091112.jpg

プラットフォームは5番線に決定
1025TRAINPLATFORM_convert_20111025091052.jpg

ヴァージントレイン 席はCoach DのSeat 12である
1025VIRGINTRAIN_convert_20111025091133.jpg
日本では列車番号は1号車、2号車、・・・だが、英国ではCoach A、Coach Bとアルファベットなのである。東京から出発する列車が"下り"で、号車番号は最後尾車両が1号車なのと同じく、ロンドンを後にする列車は最後尾車両がCoach Aである。

また日本と違って指定席車、自由席車という区別はなく、1両の中にアットランダムに指定席と自由席が混在しているから今日のように混み合った列車では自由席を探すのはなかなか難しい。なぜならVirgin Trainは従来の予約席であることを示す紙片を背もたれの上部に差し込む方式ではなく、窓枠の液晶表示でReservedまたはAvailableと示されているが、液晶表示が小さいので顔を近づけないと良く見えない。個人的には従来の紙片式の方が一目で指定席だとわかるので良かった気がする。Availableと表示されていたはずなのに発車した直後にReservedに変わっていることもあるのだから。もちろん途中駅から乗って来る場合もあるが、紙片式のように何駅から何駅まで指定済みなのかという情報が液晶式にはないのでわからない。

始発からリバプールの赤いユニフォーム姿のサポーターがやたらと目立つ。各車両の3分の1以上はユニフォームの乗客で占められているのではないかと思われる。まるで観戦ツアーまたは応援団貸切のような感じ。グループで座っている組はすでに大盛り上がり。

11時03分リバプール着 日本なら確実に、通行の邪魔だから撤去せよ!と言われそうな銅像が堂々とある 駅にも芸術的要素を必須とする考え方?は日本と大きく異なるところ
1025LIVERPOOLSTATION_convert_20111025090657.jpg

駅ナカのスーパーでサンドイッチ、コーヒースタンドでtake awayのコーヒーを買って早目のランチ
1025L_convert_20111025090548.jpg

リバプールのメインステーションであるLiverpool Lime Street Station 工事中で塀囲いがしてある
1025LIMESTREETSTATION_convert_20111025090607.jpg

リバプールのランドマーク 駅の横にあるラジオタワー
1025RADIOTOWER_convert_20111025090844.jpg

試合のある日は駅前からスタジアム直行バスが出る
1025BUS1_convert_20111025090239.jpg

バスは1台出発するとすぐ次の1台が来る 片道2ポンドだがリバプールの1日乗り放題パス"Safe Away 1 day card"なら3.3ポンド
1025BUS2_convert_20111025090257.jpg

スタジアムそばのパブは満員
1025PUB_convert_20111025090804.jpg

スタジアムはバス通りに面しており、パブやホットドッグ屋等の並ぶ当たりはサポーターで完全に埋め尽くされている
1025OUTSIDESTADIUM_convert_20111025215342.jpg

Anfield Stadium(アンフィールドスタジアム)の入口
1025ENTRANCE_convert_20111025090343.jpg

まずリバプールのクラブショップで買い物 スカーフ、ソックス、プログラム、その他で29ポンド
1025SUPPORTERS_convert_20111025090957.jpg

これはまさにプレミアムチケットで額面は38ポンドだが市場価格は36,000円だった!
1025LIVERPOOLTICKET_convert_20111025090720.jpg

イングランドプレミアリーグは自他ともに世界最高のサッカーリーグだと言われているが、中でもManchester UnitedとLiverpool FCの対戦はNational Derbyと称されるライバル同士の一騎打ち。あえて例えれば日本でプロ野球人気が最盛期だった頃(村山や江夏、長嶋や王の現役時代)の巨人阪神戦のようなものか?
AnfieldはLiverpoolの本拠地なのでリバプールサポーターの盛り上がりは試合前から既に最高潮に達している。

ウォーミングアップ
1025STAND_convert_20111025090932.jpg
このスタジアムは1892年のチーム創設より前に作られたもので、もっと収容人員も多くて国際ビッグゲームにも対応した新スタジアム建設の計画はあるものの資金難で頓挫している。しかし古いスタジアムだからこその雰囲気があって良いとも言えるのだ。特にプレーする選手までの距離の近さは、最近流行のマンモススタジアムでは味わえない。

ここはKOP(コップ)スタンドと呼ばれるゴール裏のサポーター席 立錐の余地もない
1025FLAG_convert_20111025222914.jpg
スタジアムを埋めた約4万5千人の老若男女のサポーターが"You'll Never Walk Alone"というサポーターソングを指揮者もいないのに見事に斉唱しているのを聞くだけでイギリスサッカーの神髄(特にサッカーファンとはどういうものか)を知る思いがする。

いよいよキックオフ 14時01分
1025KICKOFF_convert_20111025090446.jpg

ピッチの芝の美しさはプレミアリーグの魅力の一つ
1025PITCH_convert_20111025090744.jpg

赤い風船の意味は、直前の試合で観客の投げ込んだビーチボールに当たったボールがコースを変えてゴールインしリバプールが失点したたことを英国流に皮肉っぽくパロディ化しているのだろう。しかも審判はあえてそれを取り除くこともしないで試合が進んで行く。
1025REDBALOON_convert_20111025090906.jpg

ファーストハーフはスコアレス。セカンドハーフに投入された選手の活躍も手伝ってついに65分にFernando Torres(フェルナンド・トーレス)が得点。マンチェスターも後半途中からMichael Owen(マイケル・オーウェン)を投入。元ワンダーボーイと呼ばれたリバプールのエースストライカーだがサポーターは大ブーイングで迎える。5年前にレアルマドリッドに移籍し、その後プレミアに復帰したもののニューカッスルユナイテッドから今季は宿敵マンチェスターユナイテッドに加入したかつての英雄には裏切り者のレッテルが貼られているのだ。

80分にフェルナンド・トーレスが交替
1025TORRESOUT_convert_20111025091015.jpg

試合後は一斉に帰る観客でもの凄い混雑になることがわかっているのでロスタイムに入る直前に退出。ところが、地上階に降りた頃に背後で大歓声が聞こえた。
ダメ押しとなる追加点が入ったらしい。後でわかったがTorresと交替出場のNgogが得点。試合は2:0でリバプールの完勝だった。集まったサポーターは大満足。大金を払って見に来た値打ちがあったというものだ。

16時48分発の列車で19時00分にEuston着。20時前に帰宅。

夕食は栗ごはんの残り、ハムとポテト、トマト
1025D_convert_20111025090323.jpg


1時00分就寝。
  1. 2011/10/25(火) 23:45:48|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<2009年10月26日(月) 未だもう一つ乗り切れず | ホーム | 2009年10月24日(土) ロンドン塔>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://oldstudentlondon.blog40.fc2.com/tb.php/206-85b873ba
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

oldstudentinlondon

Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

本ブログの最初の記事 (1)
未分類 (352)

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード