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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2009年10月17日(土) BFI(British Film Institute)へ

7時30分起床。曇。最高気温12℃。

朝はたいていBBC TVのニュースを見ながら朝食。それから日本のニュースをインターネットでチェックするのが日課。今朝は衝撃のニュースが目に飛び込んできた。加藤和彦の訃報である。

40年くらい前の受験生ならたいていはラジオ!の深夜放送を聞きながら勉強していたものだが、ある日突然奇妙奇天烈な歌に思わず聞き惚れてしまった記憶があるのではないか?特に関西の学生は。それがフォークルことフォーク・クルセダーズとの遭遇であり、その作曲者兼リードボーカリストこそ当時京都の龍谷大生であった加藤和彦だ。その次の日から、京都府立医大の北山修と同志社大の端田宣彦との3人組フォークバンドの大ブレークのきっかけとなった作品"帰って来たヨッパライ"が毎日朝昼晩を問わず頻繁に流れるようになったことが鮮明に思い出される。病気だったというニュースはなかったはずだし、あまりに突然の話にショックを受けた。

去る5月には元RCサクセションの忌野清志郎が亡くなったというニュースを、かつて商品広告の仕事で随分お世話になった東京在住のコピーライターで友人でもある山田さんがわざわざメールで知らせて来てくれた。あの頃の若者たちも自他ともにいつしか還暦前後となり、とは言えまだまだ道半ばだと思うのにいち早く人生を終える人も出て来た。高校時代の同級生でサラリーマンから直木賞作家となり、毎作品を楽しみにしていた友人も昨年がんで亡くなるなど、人生の終点がもはや遠いものではないことをいやでも思い知らされる年齢になって来たのだ。

今日はLondon Film Festivalのメイン会場であるBFI Southbankへ行ってみた。Waterloo駅からすぐ近くでテムズ川に沿って立っている。NFT(National Film Theatre:国立映画館)の名に恥じず、50席くらいの会場から200席くらいの会場まで4つの映写室があるほか、本来の業務である膨大な映画およびテレビプログラムコレクション、映像ライブラリー、それに映画関連書籍、DVD、グッズ等のショップやパブレストランもある。ところが見たかった映画は今日は夜の上映しかないので、日を改めることにした。

Piccadilly Circusにあるロンドンいや英国随一の日本製品専門スーパー?"Japan Centre"が通りを挟んだロンドン三越の隣に移転し、グランドオープンの日を迎えた。それを記念して全商品10%引きなので、この機会にいろいろ買っておこう、と思った。食品、食器その他当然のことながら日本からの輸入品が中心なので高い。それだけに10%引きというのは結構大きいのだ。

サラダ用ドレッシング、米、ほうじ茶、トンカツソース、ごま、ラー油、Cook Doいろいろ、赤飯の素、薄切りポークを締めて46.88ポンド(約6,500円)の出費だった。

夕食はコロッケを作った。ポテトをよく茹でてから丁寧につぶし、炒めた玉ねぎと合挽ミンチを混ぜ合わせる。塩こしょうで下味を付けて丸く形を作ったら、小麦粉、溶き卵、パン粉の順にまぶして油で揚げる。

手作りコロッケ
1017D2_convert_20111017231652.jpg

揚げたてはとても美味しい。多めに作って残った分は揚げずに冷凍保存。


1時10分就寝。
  1. 2011/10/17(月) 23:10:47|
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Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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