7時05分起床。曇のち快晴。最高気温15℃。
朝はほぼ全天に雲が広がっていたが、朝日の部分だけは雲が切れて陽光が美しく燃えていた

木曜はRegent校舎で"Art and Society"の授業がある。大きな講堂で40~50名が参加。9~10時は講義で、その後12時頃まで現地学習という構成。ちなみに、この授業は同じ内容で水曜クラスと木曜クラスの2日あるという人気授業の一つのようだ。今日は前期10回分の見学費用(入場料)35ポンドの一括徴収があった。
本日の現地学習先であるBanqueting House(バンケティングハウス)はジェームス1世の宮殿の一部として建築された。宮殿は改装を経てホワイトホール宮殿と呼ばれるようになり、その後ヘンリー8世を含む多くの王の住居としてベルサイユやバチカンを凌ぐヨーロッパ第一の規模を誇るに至ったが、17世紀終盤に二度にわたる火事で大半が焼失してその役目を終えた。焼失した美術品の中にはミケランジェロによるキューピッド、ホルバインによるヘンリー8世の肖像画も含まれていた。唯一火災を免れたバンケティングハウスは現在一般公開されており(王室からも政府からも経済的支援は受けず、入場料、維持会費、寄付等で運営されている)、その大宴会場(バンケティングホール)にはルーベンスによる天井画が制作当時のまま保存されている。
入口 宮殿の愛称であったWhitehallが地名(通りの名前)になっている

入口横に掲示された施設概要説明

"Welcome"の文字が英独仏伊西露日の7ヵ国語で表記してあるのが興味深い。訪問者の多い国順だろうか?
この説明によるとルーベンスに支払われた天井画制作の報酬は現在の貨幣価値に換算して25万ポンド(約3,500万円)だったらしい

これがその天井画(を映すようにテーブルに置かれた鏡)首を90度上に向けなくても鑑賞できるようになっている

壁画の前では高校生や大学生のグループがレクチャーを受けているところ

こういった光景は英国のどの美術館や博物館でもよく見られる。
かくして、今日のクラスは今週受講した3つの授業の中で最も満足度の高いものであった。
夕食はエビフライ、ポテトフライ、サラダ

0時45分就寝。
- 2011/10/15(土) 23:00:08|
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