7時40分起床。晴。最高気温16℃。
別に意図的にそうしたつもりではなかったのだが、午後の"Speaking Skills"のクラスがある月、水、木に合わせたように午前の3 Modules(学部授業)がある。その代わりに火、金は終日自由時間である。毎日午前または午後のいずれかに授業の予定があるのと、Onの日とOffの日がはっきりわかれているのとどちらが良いのだろう?
というわけで火曜は大学の授業はOffであるが、先週から本格スタートしたフィドル(バイオリン)レッスンの日だ。
OvergroundのWest Hampstead StationからStratford行きで3駅目のGospel Oakで乗り換えさらに2駅目のCrouch Hillまで20分くらいである。Stratford行きは約10分ごとにあるが、次に乗り換える列車が30分に1本しかなくCrouch Hill到着が01分および31分となり、レッスンのスタート時刻が00分とか30分ではタイミングが悪いため、今日は10時45分スタートでレッスンの予約を取った。
Crouch Hillのプラットフォームを線路をまたいで通っている道から見下ろしたところ

線路は両側を木々に囲まれていて随分郊外へ来たような感じだが、ここは実際は(特に芸術家に人気の高い)北ロンドンの住宅街なのだ

右手には塀に囲まれた公園があり、正面の道を坂上に向かって歩いて行く

シルバーの車が停まっているところにある3階建てフラットがPeteの住居兼レッスン場

公園を塀越しに見たところ 遠くに東ロンドンの街並が見える

フラットの入口

ASTRA HOUSEという表記が見える。このように英国では各建物に住所の代わりに愛称が表示されていることが多い。もちろん郵便物もこれで届く。木のドアの右側にあるパネルの部屋番号に対応した呼び出しボタンを押してインターフォーンで来意を告げ、遠隔操作でドアロックを外してもらう仕組み。
先週まではリズムとスケールだけの練習だったが、今日は実際の曲の練習に移った。初めての練習曲は"Twinkle Twinkle Little Star"(キラキラ星)と"Brother John"(日本では息子のジョン)である。

この楽譜は帰りがけに復習用としてもらったもので、レッスンでは楽譜は見ない。まずPeteが1フレーズを弾いて見せて、それを生徒が運指と音程、リズムを忠実に真似る。それが完成したら次のフレーズへと少しずつ進め、やがて1曲全部を覚える、というわけだ。
Peteの説明によると、これはSuzuki Method(鈴木メソード)だそうである。と言ってもその名前は知っているが、それがどういうものかは良く知らなかった。要するに英会話のリスニングと同様、文字を読んで覚えるのではなく、耳から聞いて覚える方式を言うようだ。
しかし、まったくのゼロから始めてまだ3回目なのにすでに曲を弾いているところが凄い。これはロンドンで思い切ってやって良かったことの一つになりそうな予感。プライベートレッスン料は1時間で42ポンドだが、フィドル奏法も覚え、同時に英会話の練習にもなるというダブル効果を考えればたいへんリーズナブルなものだと思う。
終了後、バスでArchwayまで行ったところでランチ。Bus stopの前にCraftman Bakedというベーカリーショップが目に止まったのでここでTake awayとする。おばさんたちが忙しく立ち働いており買いに来る客が絶えない。スコーンとドーナツを一つずつ買って1ポンドだった。
ここからは最初のホームステイ先からの足としてお世話になった390番のバスでEuston方面へ。さっき買ったスコーンとドーナツをこの車内で食べたのだが値段から想像できないほど美味しかった。
さて次の目的はUCL(University College of London)で13時15分から開催されるLunch Hour Lecture。これは広く一般に開放されている40分間の講義、いわば市民講座のようなものである。Darwin Museumを訪ねた際に入手したUCLのパンフレットにイベント案内が記載されていて、その後ときどきwebsiteでチェックしていたのだが、秋のシリーズが始まるので一度覗いてみた次第。
今日のテーマは学長のProf. Malcolm Grantによる"The Spirit of UCL"という講演。まあ大学とこのLunch Hour Lectureの宣伝であったが、今や世界の大学ランキングではCambridgeに次いで英国第2位(Oxfordを抜いた?)、世界では第4位を誇る大学なので今後興味のあるテーマがあれば聞きに来よう。
終了後再びバスでOxford Circusへ。14時20分過ぎにICCへ到着。事前には知らなかったが、ICC東京オフィスの武田さんが来られていた。思えば4月の出発前に入学書類やらビザ申請書類の作成で中西さんともども随分お世話になったが一度電話で話したことがあるだけで今回が初対面なのであった。
勝手にベテラン(この場合、"年配者"の婉曲表現である)という印象を持っていたのだが、実際にお会いしてみて思ったより若い方だとわかった。昨夜到着されたばかりで、数日間滞在していくつか授業参観も予定されているようだ。確かに留学生を送り出す側として定期的に現場を訪ねて自分の目で確認しておくというのは、とても重要なことだと思う。
それにしても週末の絶不調から脱却もできて、本当に充実した一日だった。
夕食はエビフライ、ポテト、トマトとレタスのサラダ

0時30分就寝。
- 2011/10/13(木) 23:32:48|
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