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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2009年10月6日(火) フィドルレッスン再開

7時30分起床。雨ときどき曇。最高気温20℃。

昨日からずっと雨模様の天気が続く。放射冷却がないせいか、気温は高目。今日からフィドルのレッスンを再開する。9月15日に初めて個人レッスンの打ち合わせに行ってから自分の楽器が届くのを待っていたため今日が実質スタートである。

前回はまだ始めるという心の準備はできていないにもかかわらず、知らぬ間に第1回レッスンになってしまったが、結果的には考えるヒマがなくて却って良かったのだと思うことにした。始めるか否かをいくら考えたところで論理的な結論が出るわけもないからである。

それまでの先入観から(漫画の影響?)初心者のフィドル(バイオリン)の音はものすごく聞き苦しくて近所迷惑だと思っていたが、そんなことはなくてきちんと弾けばそれなりの音色が出るものである。もちろん音程を外すことによる聞き苦しさは致し方ないが、ノコギリをこするような神経にさわるような音が出続けるわけではない。

前回はスケール(音階)の練習だったが、今日はスケール+リズムの練習。全音符とか二分の一、四分の一音符など音の長さ、四分の四拍子とか四分の三拍子とか拍子の違い、などを繰り返し練習した。特に基本となる右手のbow(弓)の持ち方はしっかりおぼえないといけない。

右がPeteの手、左が自分の手 親指を曲げておくのが意外に難しい
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あっという間に60分のレッスンが終わり、帰路はOvergroundの駅ではなくVictoria lineのFinsbury Parkまで歩いた。8月に観戦に行ったArsenalのEmirates Stadiumは一つ隣の駅である。

しかし、何年前(何十年前?)のことか覚えていないが、京都の古道具屋で見つけたバイオリンをタダ同然で買った時はいつか弾けるようになりたい、とは思ったものの何の具体策もなかった。それが時を経て今ついにレッスンに使用するという現実に転じたことはまったく思いもしなかったことだ。

最近はあまり心が浮き立つようなこともなかったが、このように生まれて初めてのことに出会う(始める)と、一気に心身が軽くなるものだ。そのせいかどうか、Tubeに乗ってどこへ行く当てもなく、気付いたらテムズ川の近くに来ていた。

対岸に見えるロンドンアイ ミレニアムを記念して1999年末に開業した大観覧車である
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ビッグベン ロンドンの絵はがきの定番の一つである
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オリバー・クロムウェルの像
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St. James Park(セントジェームズパーク) 池の向こう側にはバッキンガム宮殿が見える
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Horse Guards(ホースガーズ) 近衛騎兵隊本部である
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戦没者記念モニュメント
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トラファルガー広場
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テートモダン
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今更ながらであるが、ロンドン中心部観光名所巡りをしていた次第。まあどんよりした空模様とは裏腹に気分はすこぶる爽快だったと言うわけだ。


夕食は麻婆豆腐とサラダ
1006D_convert_20111006235814.jpg


0時25分就寝。
  1. 2011/10/06(木) 23:53:09|
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Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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