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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2009年9月30日(水) 授業に復帰

7時起床。曇のち薄日。最高気温19℃。

今週のテーマは"Friends, family and relationships"。まあ人間関係に関する英語表現というところか? 一般的な英会話の授業ならだいたい早い段階で取り上げる定番のテーマだろう。だがしかし、講師がHUGHだとそうそう一筋縄では行かないのだ。

このコースでは特定のテキストブックは使用せず、いろいろな印刷物を1ページ単位でコピーしたものまたは講師の手書きの資料を使用している。で、今日の資料はまさに"The English you don't learn in your course book"(HUGH担当の水曜日のLunchtime lectureのタイトル)である。とてもその内容を詳細には書けないようなテーマ(ゲイ、ナンパ、同棲、愛人、離婚、等々)から始まって、次第に英国社会と(各学生の)自国の実態を客観的に比較する議論に移って行く。これは考えて見れば10代後半の大学生であれば、友人との毎日の会話で頻繁に出て来るに違いない話題だからさまざまな英語表現を一通り知っておくこと、および自分の意見を述べる準備をしておかないと、たちまち会話が途切れる(しらける)羽目になるのだ。

しかし、日本人や多くの西欧人には議論の対象としてまったく問題ないかも知れないが、カトリックとかイスラムとかその他家族や生殖に関して厳格な戒律のある宗教では討議したり考えを述べることさえ不可能なテーマも含まれていると思われるが果たして大丈夫なのだろうか?いやいやそうではなくて、今ここにいるのはすべてこれから英国で教育を受けようとしている学生達なのだから、避けて通れるはずがない、だから免疫をつけ、動じずに受け答えできるようにする、という親心からだ、と思えば十分納得が行く。

実際、杞憂と言うか、何国人であれさほど抵抗なく討議ができていたようだ(考え過ぎだった)。ロンドンには、そういうふうに誰をも何でも自然に受容できるようにしてしまう自由な空気があるのだとも言える。


携帯電話をOrangeに変更したばかりなので、契約会社を変えても番号はそのまま移行できる仕組み(ナンバーポータビリティ)を使おうと思い、PAC CODEと言うものを聞くためにTalk Mobileのそれ専用の番号に掛けてみるが、何度試してもテープ応対で"もう一度掛け直して下さい"、というメッセージが流れるばかりで一向にらちがあかない。どういうわけか携帯ショップではこういった手続は直接できないことになっていて、専用の電話番号を教えてくれるだけなのだ。もう一度ショップへ行って番号を確認するしかないのだろうか?めんどくさいことだ。

夕食は回鍋肉とサラダ 
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しかし当地のキャベツはまるでボール紙でできているかのような堅さだ。基本的に炒めるのではなく長時間煮込んでから食べるものなのだろう、シチューとかロールキャベツのように。


23時50分就寝。
  1. 2011/09/30(金) 23:39:57|
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Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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