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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2009年9月15日(火) フィドルレッスン開始

8時起床。曇のち雨。最高気温16℃。

朝のうち曇っていたのが、やがて本降りになって終日続いた。降ったり止んだりではなくこんな雨の降り方は珍しい。

14時頃に出発してOvergroundでCrouch Hillへ向かう。

OvergroundのWest Hampstead Stationはtubeの駅から通りを挟んで向かい側にある
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Overground(オーバーグラウンド)は地下鉄=Undergroundと対比して地上を走る路線という意味なのだろう。今ではロンドン交通局に移管されているが元は国鉄の路線だったらしい。しかし、tubeも元を正せば私鉄の集合体で、郊外に出ると地上を走ることが多いので、Overgroundという大ざっぱな名前ではなくルート毎にきちんとした路線名を付けて表記して欲しいものだ。

途中Gospel Oakで乗り換える
0915OVERGROUND_convert_20110915144106.jpg

Crouch Hillまで約30分だった。
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駅からの道順はwebsiteに書いてあったので、それに従って歩く。
0915CROUCHHILLSTREET_convert_20110915143909.jpg

Japan Crescentという地名は何か特別な由来があるのだろうか?
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ずっと住宅街が続く バスも通っている模様
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約束の15時まで時間があるので、坂道のてっぺんまで歩いてみる
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塀に囲われた公園が覗ける これは一般には公開されていず地域住民のための避難場所等に使われる
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今日はわざと遠回りしたが、駅からはゆっくり歩いて10分くらいだろうか。

中央に見えるフラットの一階にPeteの住居兼レッスン場がある
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さて、初対面っていうのは緊張するものだ。ベルを押すと"Hello!"と応答があったので、名乗ると、"Come on in!"という声と同時に解錠される音が響く。ここでもたつくとわずか数秒間でまた閉まってしまうので、間髪を入れずにドアノブを回して押し開かないといけない。廊下があって一番奥のフラットがPete宅のようだ。

ちょうどドアの前に付く頃、中から長身でスリムなPeteが顔を出す。既にwebsiteで顔を見ているので、初めて会ったような気はあまりしない。

中へ通されたが、別にレッスン用に改造してあるわけでもなく、普通の住居と言う感じである。ピアノやドラムスではないから、これで問題はないのだろう。

事前にメールで、フィドル(バイオリン)は60歳を過ぎるまでまったく習ったことも演奏を試みたこともない、まったくの初心者(Absolute Beginner)であることを述べておいた。

しかし、本題に入る前に"Would you like a cup of tea?"と聞かれたので、もちろん"Yes"と答える。マグカップになみなみとミルクティーをもらって(来客用というしつらえではなく友人か家族のような扱い)、和やかに自然に会話に入り込んで行く。こちらが外国人だからかも知れないが、話し方もゆっくり明瞭に発音してくれるので非常にわかりやすい。ここまでで既にかなりリラックスできた。

自己紹介を兼ねて、会社人生に終止符を打って今春から二度目の学生生活をロンドンで送っていること、来年の春までの半年を残すところとなり、学校の授業以外の何か、をやってみたいと思い始めていたところ、偶然このフィドルスクールのwebsiteを見つけたこと、Whitby Folk Weekに行った際にPeteが出演することを知り、当該会場に行ったが会えなかったこと、さらにBritish Traditional Musicの中で好きなミュージシャン、好きな曲の話等を次々に話した。

ここでPeteから、メールの返事が遅れた理由とも重なるが、まさにWhitbyへ車で向かっているときにお父さんが危篤との知らせを受け北西イングランドの小さな町に帰省していたこと、介抱も空しく結局亡くなられたため事後のいろいろな用事に忙殺されていたこと、という話を聞いた。

そしていよいよ実際に音を出してみようということになって、部屋に置いてある1台を借りてスケール(音階)の弾き方を習った。今まで先入観としてバイオリンはまともに音を出すのが難しい楽器だと思っていたが、実際に弾いてみるといきなりまともに音が出るのでビックリした。まあ近所で下手な練習の音を聞かされれば堪え難い騒音にしか聞こえないだろうから、きちんとした音楽に聞こえるまでには随分かかるだろうという思い込みができていたのかも知れない。

まあとにかく音を出すのは無条件に気持ちの良いもので、楽譜の読み方の説明等も途中に挿みながら、A scale、D scale、G scaleまでやったところで1時間経過。当初の話を聞くだけという予定は何処へやら?で、気が付けば完全にレッスンに突入してしまっていたのだ。

次回はいつ?ということになり、初心者だし期限も限られているのでグループレッスンではなく個人レッスンが良いだろうということで、10月から続けることに意を決した。実はもう20年以上も前に京都の古道具屋で5000円で手に入れたバイオリンを弾けないくせに持っていたので、今月下旬に再度ロンドンに来ることになっている家内に持って来てもらおうと思ったからである。

今日のレッスン料は60分で42ポンドであった(しっかり)。しかし、憧れの楽器を習う嬉しさに加えて、Peteの英語を聞いて答えて、ということは十分に英語のレッスンにもなると思えば一石二鳥である!と一人納得した次第である。

帰宅してから改めてインターネットで調べてみると、Peteはバイオリン(Traditional Musicではフィドルと言う)奏者兼演奏法の研究者として結構有名な人らしい。オックスフォード大学出身ということなので、きれいななまりのない英語を話すことも納得。

ちょっと予想外の展開と言えなくもないが、あまり考える余裕もなく週に一度のレッスンという未知の新しいことを始める気になったことで、このところちょっと(かなり)下向きだった気分も一挙に上向いた気がする。

夕食はサーモンの切り身のグリルとトマト/レタス/きゅうりのサラダ
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01時20分就寝。
  1. 2011/09/15(木) 23:02:16|
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Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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