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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2009年9月11日(金) ヨーヨーマ

7時00分起床。曇。最高気温21℃。

今日はクラス最終日。午前クラスの出席者は8名だったが終了後に全員で記念写真 
左から2人目が講師のSEAN 学生は自分を除いて女性ばかりだ。SEANの右隣はオーストリアから来ているEDNA 本職は国語(ドイツ語)の教師だそうである
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午後のクラスでは予定通りプレゼンの順番が回って来た。結局選んだテーマは"Japanese Education System before and after 1945"とした。つまり日英の比較ではなく日本の戦前と戦後の比較を紹介したのである。
明治5年にフランスをモデルに制定された学校制度が何度も改定されて、最終的には戦後米国の占領下で現在も続く6.3.3.4制になった。戦前の制度にもいろいろ利点はあったが、基本的に初期の段階で将来の進路を決める(階級制度を助長する?)ことを前提にしているため、平等主義に根ざしたシンプルな制度に変えたのだと思われる。英国でも背景は異なるが同様の(弊害を排除する)改定が実施されたことがあるので、興味は持ってもらえたようだ。

原稿に頼り過ぎた6月の"Work Placement Skills"の最終プレゼンを思い出して、極力原稿を見ずに聴き手を見て話すようにしたので、自分ではまあうまくできた、と思う。

最後に午後クラスの全員で記念写真 ほぼ中央にいるのが講師のMAGGIE 今度は午後から参加したWAKAと自分を除いて女性ばかりである。
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今日は22時15分からPROMSのYO-YO MAとその仲間たちによる"シルクロード"をテーマにした組曲を見に(聴きに)行く。19時から始まる別のオーケストラが終演してからのレイトショーである。

昨夜、ディナーパーティに来ていたHATSUMIにその話をしたら自分もぜひ行きたいと言っていたが、今日on lineの予約がうまく行かないというtext messageが送られて来た。そこで、再度トライしたところ問題なくチケットを購入できることが確認できたので、その旨返信するとMAYAも一緒に行きたいと言っているので2枚買っておいて欲しいということだった。

on lineでチケットを購入した場合、日数に余裕があるときは指定先まで送ってもらうこともできる(要手数料)が、今回は当日購入なのでロイヤルアルバートホールのチケットオフィスに行って決済したクレジットカードを見せて引き取らなければならない。そこで、20時にKnightsbridge Stationで落ち合って食事をしてから一緒に会場へ向かうことにした。

夕食はSpaghetti Houseにて(写真なし)。HATSUMIとは7月にCultural ProgrammeのStratford-upon-Avon行きのバスで隣席に座った機会にいろいろと話をしたことがあるが、MAYAとは"English for Film & TV"などで同クラスになっても個人的に話す機会がなかった。ところが今回食事しながら映画の話や各地への旅行の話等を通じて、外見のクールさと落ち着いた話し方とは裏腹にとても熱い心の持ち主だということがわかってたいへんビックリした。

やはり人間の中身は直接話をしてみないとわからないことを改めて感じた。ちょっと話に熱中し過ぎてしまって、ふと気が付くと既に開演時間が迫っていたので大急ぎでバスで会場へ。なかなか進まないバスに内心やきもきしながらも何とか5分前に到着しチケットを手に入れてギリギリで席に着けた。

終演後のスタンディングオベーション? いや中央部は立席の自由席だから始めからずっと立っているのだった
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中央左のえんじ色の服がYo-Yo Ma 光量不足で露出時間が長くなりピントが合わないが日本人の尺八奏者もいる
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彼女達と席は離れていたが、終演後再度落ち合って一緒にSouth Kensingtonまで歩きそこで別れた。0時に近くてもtubeは走っていたのでCircle LineとJubilee Lineを乗り継いで0時30分帰宅。


2時30分就寝。
  1. 2011/09/11(日) 23:05:27|
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Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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