7時35分起床。曇のち晴のち曇のち雨のち曇のち晴。最高気温22℃。
今日から新しいクラス"Academic English"が始まる。切りの良い月初めだからというより、昨日がバンクホリデーだったから火曜スタートと言うことになったのだろう。コースの説明には「英語で行われる大学の授業を受講するのに必要なスキル(講義の理解、セミナーへの参加、調査方法と資料の使い方、専門書の読み方、レポートの書き方、プレゼンテーションのやり方)を習得する」とある。授業は毎日10am~1pmと2pm~4pmで2週間(正味9日間)の集中講義である。
8月の"English for Film and TV"が面白かったためか、また基礎的なことに戻るのはうんざりする気持ちが強かったが、短期講座なのであっという間に終わるだろうとも思えた。それにこれはいよいよ10月から始まる学部授業に英語ネイティブの学生に交じって参加する前の、EFLプログラム=英語を外国語として学ぶ外国人学生向け=の最後の仕上げのコースなのである。つまりこれが終わったら、英語が文字通り学習の"目的"から"手段"に変わるのだ。
今日は初日なのでまずクラス分けである。なぜか大きく偏りが見られ、日本人が大半のクラスがあるかと思えば、我がクラスのように日本人が二人だけと言うクラスもある(ちなみにもう一人はWAKA)。もし英語レベルだけで分けられたのだとしたら腑に落ちない。WAKAは同期生で最高の英語力の持ち主だから自分が同じレベルとは思えないし・・・
講師は午前の担当がSEAN、午後の担当はMAGGIEとダブルキャスト制である。短期間のコースだが、2週目にエッセイの提出とプレゼンテーション1回がノルマになっている。
エッセイのタイトルは"EDUCATION"(教育)。内容は、英国の教育制度と自分の国の制度を比較する、または、Comprehensive school(総合中等学校)の長所と短所を述べる、というもの。後者は英国の制度をその成り立ちや歴史から知らないことには難しいので、前者の方が比較的簡単だろう。
英国は11歳までのPrimary School(小学校)とそれに続く16歳までのSecondary School(中等学校=日本の中学+高校に相当)が義務教育で、その後は就職、専門学校進学、大学進学に分かれる。大学進学コースは上流階級の子弟の場合はPublic Schoolと呼ばれる私立学校へ、それ以外はGrammer Schoolと呼ばれる公立学校へ行くのが伝統であったが、Grammer schoolは能力別を基本にしていたのでその弊害を避けるためにComprehensive schoolが設立されたらしい。
英国の教育制度で一つ素晴らしいと思う点は、"Aレベル"と呼ばれる大学進学試験に合格し、入学するまでの1年間くらいを"Gap Year"(ギャップイヤー)と言ってアルバイトやボランティアとして働いたり、世界旅行をしたり自由に過ごす時間を得られることである。3月に高校を出て4月初めには大学に入学する日本の制度では、受験勉強を終えて十分な社会経験をする時間もなく学習意欲を研ぎすますヒマもないままなので、どうしても俗に5月病と呼ばれる目標喪失感に由来する現実逃避心理?を招きやすい気がする。それは大学生活への過剰な期待と現実のギャップから来るものでもあるのだが。
ランチはあまり時間もないため、近くの"E.A.T."でサンドイッチとコーヒー 4.35ポンド(約600円)。
昨日までの気ままな生活と打って変わって10時から16時までの授業とは疲れる。
テキストブックも買わされたが、9日間のために23.8ポンド(約3,300円)は高い!
夕食は珍しく牛フィレステーキを作ってみた

ベーコンとほうれん草

チップス=フライドポテト

昨日ロイヤルアルバートホールの前で偶然見つけたポスターを記憶から消し去ることは不可能だと悟り、チケットをオンラインで購入。Mark Knopfler(マーク・ノップラー)の来年5月30日の公演である。既にかなり残り少なかったが、上の階の席が2枚で63.5ポンド(約9,000円)だった。
今から26年前、東京の日本青年館で開催されたDire Straits(ダイアー・ストレイツ)来日公演はそれまでに実際に見たロックバンドの中で絶対ベスト3に入るものだったのだから。彼のギターサウンドもボーカルもソリッドでまさにブリティッシュロックの神髄に触れた気がしたものだ。ビザは5月31日まであるから問題ないだろう。
00時00分就寝。
- 2011/09/01(木) 23:43:05|
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