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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2009年8月24日(月) ウィットビー2日目

6時40分起床。曇のち雨。最高気温19℃。

朝食は半地下にあるダイニングで ウェートレスは近所のおばちゃん達が朝だけのアルバイトで来ているようだ。
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典型的イングリッシュブレックファスト これを食べると1日中元気に動き回れそうな気がする。
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さて、今日こそは音楽を聴きに行かねば・・・

昨日の夕方、町中をあちこち歩き回って大まかな方向感覚は得られたような気がする。
まず、Whitby Leisure Centreで音楽関係の展示即売会が行われているのでそこでプログラム(4ポンド)を手に入れる。
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さらにDVDを2枚24ポンドで購入。ロンドンのDVDの平均価格から見て高いが、恐らくここでしか入手できない類いのものなので記念に買った。

楽器ごとにいろいろたくさん店が並んでいる。通常はインターネットを通じて営業しているがこういった催しがあると出店するそうである。
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11月に別の場所で開かれるFolk Festivalの案内ちらし Ralph McTellが出演するらしい
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その後、ここからすぐ近くのPrimary School(小学校)の敷地内にあるFolk Weekの総合受付へ
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全会場共通の当日券を購入。シニア料金で24ポンド。通常価格より10%ほど安くなるシニア割引と学生割引があるようだ。シニア割引は自己申告制で証明書の提示等を求められることはなかった。これは決していい加減なのではなくて、英国気質のフェア精神に基づくものだと思う。虚偽の申告はしない、という前提に立っているのである。見渡すと、チケットを売っている人を始め受付で何らかの業務に携わっている人自体もほとんどシニア(老人)ばかりである。

プログラムを見ると町中のいたるところで朝から深夜まで催しがあることがわかる。Whitbyは人口13,000人余りの小さな町だがFootball ClubもRugby Clubもある。それらのクラブハウスを始め、ライフルクラブ、多くのパブ、ホテル、保守党の支部の建物、等々10ヵ所ほどで10時から深夜まで同時進行でコンサート、ワークショップ、セッション、劇が行われているので、どれを見に行くべきか決めるのはかなり難しい。

ところが先日メールを送ったままになっているLondon Fiddle SchoolのPete Cooperがまさに今出演していることに気付いた。大急ぎで会場のパブ"Resolution"へ向かう。
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15分くらいで到着したときには残念ながらもう終わっていて、既に次の11時30分からの催しの準備に入っている。しかし、せっかくだからそのまま待って次のセッションを聴く。出演者達がそれぞれギター、フィドル、リコーダー、アコーディオンのようなもの、バグパイプのようなもの、を演奏しながら歌うのを聞いていると、まったく知らない曲ばかりなのになぜかとても引き込まれる。バラッド(物語歌)なのだが、英語の意味が分からなくても楽しさや悲しさがもろに伝わって来るようだ。コンサート会場とは違ってパブのグループ席のようなところでやっているため演奏者と観客の距離は1メートルくらいで本当に素晴らしいものに触れた気がする。

13時前に終わって、港通りの店でビーフパイとミネラルウォーターを買う。わずか1.67ポンド(約230円)。写真で見るとそれほどでもないが、食べると熱々で実に美味しい。
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少し町を歩いてみると、とにかく人が多い。Folk WeekとRegattaのためだけではなく、一般の観光客も多いようだ。
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Red Arrowsらしきジェット機も飛び回っているが、音がする方へカメラを向けても遅すぎるため中々シャッターチャンスを捉えられない。
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リズミカルな音楽に惹かれて人だかりに近づくと派手な衣装で踊る集団(老人ばかり)
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これもFolk Weekの催しの一つらしい。独特のユーモラスな動きに笑いを誘われる

子供向けのクッションをくぐり向けるアトラクション 赤い旗にはArmy Recruiting(陸軍募集中)と書かれている
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海軍も店?を出している どうやら陸海空軍総出でRegattaのサポートに来ているらしい。
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15時からはサッカークラブでのワークショップに参加
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講師が次々と登場しては楽器を持ち替え、フォークソング(バラッド)の演奏と解説をする。客席数は70~80人分あるがほぼ満員。こういったクラブの集会室には必ずパブコーナーがあってカウンターでビールを片手に話し込んでいる人達もいる。
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16時20分に終了後、一度B & Bに戻る。今日だけで帰るのは物足りないのでもう1日延ばすことにした。幸い宿泊の延長は問題なし。
B & Bの前の通りから海を見下ろすとかなり高低差があることがわかる
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浜にはバンガローのようなものがたくさん見える 海水浴(あるいは日光浴)の名所なのだろうか?
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歩くのがきつい人には片道60ペンス(約80円)で浜行きのエレベーターがある
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夕食は一人では満員のレストランには入りにくいので、行列のできているフィッシュアンドチップス店でTake awayにする。
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昨日とは違う店だが、こちらもまた最高に美味しい Young Fish Frier of the Year 2009の優勝者名が誇らしげに印刷してある
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20時からはライフルクラブで今日最後のコンサート 
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口の中で共鳴させて音を出す楽器 アイヌの楽器にも同じようなものがあるはず 
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ここでも30分くらいずつ10名近いミュージシャンが次々と演奏。眠くなったため途中で退出したのが既に23時過ぎ。いったいいつまで続いたのだろう。
本当に想像以上に、期待以上に素晴らしい演奏ばかりだ。明日もPeteが出るセッションがあるので朝から聴きに行こう。

00時30分就寝。
  1. 2011/08/24(水) 23:37:36|
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Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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