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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2009年5月2日(土) ハムステッド・ヒースに行く

7時15分起床。3連休の初日で少しだけ遅く起きたら窓から見える透明な初夏の青空が目にしみた。

4月23日に到着してから、本当にあっという間に10日経った。海外での生活自体にはさほど不安は持たなかったものの、40年近いブランクを経て学生生活に適応できるのか?年齢差のあるクラスメートとうまくつき合って行けるのか?と言った懸念は多少なりとも持って来ていた。
しかし、事実は小説より奇なり・・・じゃなくて、案ずるより産むが易し!初日から大学のスタッフもクラスメートもまったく特別視することなく、ごく自然に一新入生に親切に接してくれるので、不安を感じる暇もなかった。

ステイ先のマダム(と言うより、おばちゃん、と言った方がぴったりする)から到着初日にトイレやシャワーの使い方、ゴミや洗濯物のルールの簡潔明瞭な説明を受けて、生活を送る上での問題もまったくなし。
トイレの水洗(フラッシュ)レバーは日本のようなワンアクションと違って数回繰り返し上下すること、シャワーおよびバスは何時に使っても良いが、ボイラーで湧かした湯を貯めておくタンクの容量の関係で、時間帯によっては湯が出なくなることもある、等々の知識を得たことはたいへん役立った。わかれば何と言うこともないのだが、もし知らないと結構戸惑いそうだから。

今日はそのおばちゃんのお薦めポイントであるハムステッドヒースに行ってみることにした。バスも使えるが、天気が良いし急ぐわけでもないので、歩く。駅を通り越して20~30分くらいすると大きな墓地に着いた。HIGHGATE CEMETERY(ハイゲート共同墓地)と書いてあった。入口は施錠してあったのでちょっと中を覗いていたら、背後から、ちょうど通りがかった犬連れで散歩していると見られるおじさんが入口は反対側だよ、と教えてくれた。そう言えば先日バス停で行先表示を見ていたらどこへ行くの?と聞かれて目的地を答えると乗るべきバスの番号を教えてくれたし、結構親切な人が多いなあ、と思ったものだ。

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しかし今日は墓地に来たわけではないので、おじさんが見えなくなるのを待って、そのまま道なリに進む。と、突然大きな緑地の一角が現れた。ハイドパークやリージェントパークのようなフラットなところを想像していたが、ここはパークというより小高い丘のような感じだ。丘を登りきったらさぞ景色が良いような気がして、どんどん高い方へ進んで行く。そのうち白亜の建物が見えて来て、人の姿がいっぱい見える。KENWOOD HOUSE(ケンウッドハウス)というパーク内博物館のようだが、レストランが併設されているのでここでランチとする。

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朝食からまだあまり時間が経っていないので、一番上の本日のスープ(マッシュルーム、ガーリック、ゴルゴンゾーラ)パン付き。泥水色で見た目は今イチながらなかなか濃厚な味で美味しかった。ミネラル水を加えて6ポンド(約900円)。

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この季節は皆こぞってピクニックに来るようだ。後で地図を見たところハイドパークより広いかも知れない。確かに休日を過ごすのには良いところだ。丘の上からはロンドン市街も見渡せる。

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午後はライブラリーに行こうと思い、来たときと別の道をバス停へ向かって下って行くとやがて瀟洒な住宅街に出た。

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路上駐車している自家用車も目を引くクラシックカーが多い。フランスの良き時代(1950年代型?)のシトロエンがあった。
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これもシトロエン、赤い2CV6!

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バスを乗り継いでOxford Circusへ行き、ライブラリーで1時間ほどPCを使い、帰ろうとして駅に行くと地下鉄の運休予定が掲示してあった。週末はラインによってまったく止まってしまうので、要注意である。Tufnell Park駅前にいくつかレストランがあったので今日はそのうちの一つ、THE SPICEと言うインド料理店を選ぶ。ロンドンにはどこへ行ってもインド料理店があり、恐らく中華料理店より数が多いのではないだろうか?

おなじみの定食Thali(ターリ)とドリンクにチップ込みで15ポンド(約2,200円)。

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20時30分帰宅、23時30分就寝。

[訂正] 昨日の記事中のプレタマンジェジャパンは西武でも西友でもなく日本マクドナルドがチェーン展開したのでした(ちなみに西友の提携先はウォールマートです)。しかしわずか1年半で撤退。いったい事前にどんなマーケティングリサーチをしたんでしょうね?いや事業開始後に想定外の市場変化が起きたのかも知れませんが。











  1. 2011/05/02(月) 16:52:21|
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Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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