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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2009年8月16日(日) サッカープレミアリーグ開幕

7時15分起床。曇のち快晴。最高気温25℃。

プロサッカーのイングランドプレミアリーグが開幕する。毎年8月中旬にシーズンが始まって翌年5月中旬に終了する。ヨーロッパのほとんどの国でもほぼ同じ時期に始まり同じ時期に終わる。しかし日本のJリーグは3月に始まって12月に終わる。学校もそうだが、日本では何でも始まりは春というのが伝統?なのだ(本当のところは、ヨーロッパに合わせて8月開始~5月終了への変更が検討された際に、寒冷地を本拠とするチームから積雪期の対応が困難との理由で反対が強く採用されなかったらしい)。

2004年以降、毎年イングランドサッカーをはるばる見に来ている者としては、滞在している今年こそ千載一遇のチャンスとばかりできるだけスタジアムへ行きたいが、シーズン最終戦から1試合前のの5月9日にUpton Park(West Ham United vs Liverpool)へ行ったのみ。

そこで今日の開幕戦White Hart LaneでのTottenham Hotspur vs Liverpoolをぜひ見に行きたいと思った。チケットはサッカーもHyde Parkであったロックコンサートのチケットも、Piccadilly Circus近くのTrocaderoのチケット屋で入手して来た。今回のチケットも去る11日に購入済みである。

ところが、受け取り指定時間の12時30分頃にチケット屋へ行くと客が何かに怒っている。それを無視して自分のチケット引換券を渡そうとすると、驚いたことにチケットはないと言うのだ。予想外のことでとっさに事情が飲み込めなかったのだが、どうもチケットが確保できなかったので返金するということらしい。

前の客(イギリス人ではなさそう)も家族?で楽しみにしていたゲーム観戦を反故にされて怒っていたのだ。それはよくわかる。しかし、ないものはない、という感じで取りつく島もないのだ。後で冷静に考え直すと、チケット屋のシンジケート?でもやりくりに最大限の努力はしたのだろう、とは思う。金を受け取っているのに客に提供できないなんてことは、信用を大きく落とすことになるからである。

しかし、その後の対応は日本とは正反対である。謝る、ということは彼らの辞書にはない、のだ。予定通り確保できなかったのは、たまたま需要と供給の比が想定外だったのであって、彼らの責任ではない!だから全額返金すれば契約は解消する(以上、あくまで個人の想像です)。

まあ、こういう場合いくら文句を言っても始まらないので金を受け取ってあっさり引き下がる。それでもゲームへの未練は消えないので、とりあえずWhite Hart Lane(ロンドン市内北部にあるTottenhamのホームスタジアム)へ行ってみることにする。

まずTubeでKings Crossへ。259番のバスでTottenhamへ。ゲームのある日はどのスタジアムでも同じだが、道が大渋滞してなかなか進まない。どのバス停で降りれば良いのかさえわからないままで来たが、それは心配要らない。乗客はサッカーファンが大多数なので、皆が降りるところで降りれば良い。しかし、進まないのに業を煮やしたのかスタジアムは見当たらないのに皆が降りるので、それに従って降りた。そこから急ぎ足で歩く人並みにとけ込んで歩いて行くと、やっとたどり着いた。
0816WHITEHARTLANE_convert_20110818220110.jpg

スタジアムさえ見られたら帰るつもりでいたが、tout(ダフ屋)に2、3度声をかけられ値段だけでも聞こうかと思ったがかろうじて自重、ダフ屋からは買わない主義なので。スタジアムの端まで行ったところで引き返して最寄りのバス停近くまで戻って来た。既にキックオフの時間は過ぎていたが、不思議なことにtoutはまったくいなくなっていた。日本だとゲーム開始時間を過ぎてもしつこく値引きしてでも売ろうというダフ屋がいるものだが・・・。

後で事情通に聞いたことだが、イギリスのサッカーのtoutは自分もチケットを持ってゲームが始まる直前にはスタンドに見に行くのだそうだ。だからキックオフ後にチケットを売っているヤツはいないんだって・・・。

さて、試合結果はTottenhamが2:1でLiverpoolに勝利。100ポンドも戻って来たことだし、やはり行かなくて良かったのかも。

夕食は半分(2枚)残していたサーロイン牛肉のオイル焼きとポテト・ピーマン・玉ねぎ炒め
0816D_convert_20110818220133.jpg


23時40分就寝。
  1. 2011/08/17(水) 15:21:32|
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Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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