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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2009年8月14日(金) プリムローズ ヒル

6時35分起床。曇。最高気温23℃。

昨日に続いて"Donny Darko"の続き。ストーリーの概略は昨日把握したので、今日は実際に使われた脚本(PDF版コピー)を見ながら、登場人物の台詞や動き、カメラワーク等について詳しく検討して行く、というこれまでにない緻密な作業に取り組んだ。
この作業の目的は、撮影に入る前に配布される脚本によっていかに出演者や制作スタッフに各シーンの意図を伝えていくのか、その重要性を認識させるところにある(と思う)。

脚本には冒頭シーンでSteadicam(カメラの手持ち撮影時に画面の移動を流れるようにスムーズにするための簡易装置)を使ったlong shot(長撮り)の詳細な記述があり、それに続く台詞と動作が1シーン分ずつ明確に指示されている。実際の映画の脚本を見るのは始めてだったが、こういうふうに明確な記載があれば、本番の撮影前にかなりイメージの共有ができるだろうな、と納得した。

また、登場人物の画面内での位置取り、カメラのpan(上下/左右の移動)や望遠/広角がもたらす効果などについてもWorksheetに記された設問に従って答えを考えて行く、という脚本家や監督の意図や考えを詳細に分析して行こうという難しいが面白い授業であった。

ランチは学食でSalmon Pasta3.35ポンド。

Lunch time Lectureは"Oxford" 明日のツアーの予習である。

Walking Tourは"Camden Lock and Primrose Hill"
Camdenはロンドン北西部の区の名称であるが、一般にはCamden Marketが有名である。日本で言えば渋谷か表参道辺りの感じ?で若者向きのファッション雑貨店が並んでいる。
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カムデン運河
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ここにLock(水門)がある
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二つの水門の間の水位を変えることによって水位の異なる運河のボートの行き来を可能にする
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運河の上にはファッションショップやカフェが並んでいる
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運河に沿って延びる散歩道
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Narrow Boat(細長いボート)での観光クルーズ、あるいは個人所有のボートで英国中を旅行する人、ボートを住まいとする人等さまざま
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運河に釣り糸を垂れる人
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運河から徒歩10分余りで丘へ続く道に出る
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夏の午後のひと時(ウィークデーとは思えないようなのどかな雰囲気)
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丘からシティ方面を臨む
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丘の最高点
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ここで18~19世紀に吟遊詩人の集まりがあったことを記すプレート
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丘頂からの遠望 右にBTタワー、その向こうにロンドンアイが見える
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公園の地図を見るとThe Regent's Parkの北に隣接しているPrimrose Hillがここの名前 
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Regent's Parkは何度も訪れているが、その隣にこんな良いところがあるとは知らなかった。ロンドンは実に奥が深い。

同じJubilee Line沿線のフラットに住んでいて、夏期間のツアーアシスタントをしているMAKIKOが帰りの近道を知っていると言うので、丘の上でグループとは別れ西側へ降りて行くとSwiss Cottageへ出る。MAKIKOとはここで別れて2駅先のWest Hampsteadまで地下鉄で帰ろうとしたら、Swiss Cottage駅とFinchley Road駅の間に日本食品を取り扱っているNatural Naturalという店があると教えてくれたので、そこまで歩いて行くことにした。確かに小さな店だが調味料を始め一通り揃っている。全般にJapan Centreより少しだけ高いものの、急に欲しいものがあればPicadilly Circusまで足を運ばなくても、ここで調達できるので便利である。しかもWaitroseのすぐ南隣の細い道に面している。駅からはWaitroseに隠れているのでこれまでまったく知らなかったが、これからはときどき利用するかも知れない。せっかくなのでトーフを1パック買った。1.98ポンド。

さらに夕食の材料を買いにWaitoroseへ寄る。年齢のせいかこの頃あまりこういうものを積極的には食べなくなったが、価格を見てちょっと買ってみる気になった。300gで900円くらいに相当
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肉を焼くだけという最も簡単な料理であるが、しょう油ベースの味付けにしてみた
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23時30分就寝。
  1. 2011/08/15(月) 03:53:43|
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Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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