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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2009年5月1日(金) プライバシーか公益か? 

ロンドンの地下鉄の駅前ではウィークデーの朝夕フリーペーパーが配られている。朝は"METRO"、夕は"London Lite"と"thelondonpaper"といういずれもタブロイド紙である。手渡しの場合もあればラックに積んであることもある。Oxford Circus駅前で初めて渡されたときは何かのPR紙かと思ったが、見かけも中身も一般紙と変わるところはない。ほとんどの乗客が同じものを読んでいるのは壮観である。

昨日付けのLiteの第1面と第4面を費やして、今年日本でも随分話題になっている鳥インフルエンザの英国初患者が出たことが載っていた。メキシコへの新婚旅行から帰国したカップルがH1N1型ウイルス検査陽性と確認されグラスゴー近郊の病院に入院している、というものである。さらに彼らと接触した親族と友人のうち7名にも感染の疑いありということである。
驚いたのはカップルの顔写真が実名と年齢とともに掲載されていることで、これは日本ではまずあり得ないと思う。

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英国が日本より個人のプライバシー保護に消極的だということは決してないはずであるが、この場合一つにはもはや感染が他所の国のことではなくなったという、全国民への警告、もう一つはこのカップルに最近会った人は二次感染の可能性があるという、より具体的な注意喚起、という意味がある。

しかし、もしこんなことが日本で起きたらどうなるだろう?恐らくテレビのワイドショーや週刊誌は翌日からいっせいに病院はもちろん、カップルの新婚旅行の渡航先やら現住所周辺を取材して家族のことやら友人のこと、勤務先のこと等々"徹底的に"報道することが想像できる。これは日本が良いか悪いかと言うことではなく、情報公開に対する両国の根本的考え方の違い、という意味で少し考えさせられるケースであった。

さて、今日はメーデー、と言っても特に街中で変わった様子はない。
午前中の授業は3名の講師の中で最年長のMARY。3名(VICKY, KATHY, MARY)それぞれ教え方に特長があるが、MARYはわずかな言い間違いや文法の誤り、などを決して聞き逃さずきちんと訂正してくれる点が厳しいけれど非常にありがたいと思う。
現実の会話では文法などに常に完璧な厳密さを要求されるわけではないだろうが、語学学習では小さなことでも看過せず正確さを追求しなければならない、と思う。わかっていてうっかり間違えるのと知らずに間違えるのとでは雲泥の差がある。

今日のランチは学食ではなくRegent Park駅近くのPRET-A-MANGER(プレタマンジェ)でサンドイッチ。以前日本でも西武か西友資本かで展開していたことがあるが、ハンバーガーの圧倒的優勢を崩せずいつの間にか撤退した。しかし英国では、もちろん米国発祥の巨大ハンバーガーチェーンもあるが元々サンドイッチの生誕地であり国民食?なので、ここは本当にどこにでもあるチェーン店の一つである。大きさと厚さがほとんど変わらないような米国式サンドイッチではないので安心?して食べられる。ドリンクと合わせて4.17ポンド(約600円)。

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ところで今日はなぜRegent Parkかと言うと、日本国総領事館(日本国大使館内)に用があったからである。3ヵ月以上居所を定めて滞在する場合は「在留届」を提出することが義務付けられている。ウェブサイトからでも可能なのだが、滅多に訪ねる機会もないので直接窓口に持って行くことにした。入口で金属探知機とエックス線による厳重な検査を経て、内部へ。結構クラシックな内装で恐らく相当な時代を経た建物と思われる。番号札を取って呼び出しを待つ。ダウンロードした用紙に既に記入を済ませてきたので、窓口の人に手渡したらそれで終わり。帰りはノーチェック。結局滞在時間は待ち時間を含めて10分もなかった。

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まだ午後の早い時間だったので、Regent校舎のライブラリーに戻ってPCでウェブチェック。大学からの諸連絡や授業、行事等のニュースはすべて学生向けのウェブサイトとメールで行われるので毎日最低1、2回のチェックは必須である。

このところ日増しに日照時間が長くなってきて、時計では19時でも街の明るさはまだ15時か16時くらいの感じ。でも週末のせいでもあるのだがパブでビール片手におしゃべりに興じている人の数は半端ではない。パブの中に入りきれず歩道を完全にふさいでしまっている。こんな状態が実は14時頃から続いているのだ。

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夕食はジョンルイスのカフェテリアでラザニアとドリンク。11.1ポンド(約1,600円)。

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帰りのバスからキングスクロス駅の向こうに美しい夕日が見えた。これが20時過ぎである。

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さあ、明日からは初の3連休である。
  1. 2011/05/01(日) 12:55:16|
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Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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