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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2009年8月6日(木) カーナビーストリート

6時35分起床。曇のち大雨。最高気温24℃。

今日の授業は喜劇、と言ってもイギリス式の毒のある喜劇である。
題材は"Monty Python"と"The Full Monty"。言葉、特に北イングランド方言や英語のイディオムが重要なファクターとなっている。従ってそれらにあまりなじみのない者にとってわかりにくさがつきまとう。もちろん言葉が100パーセント理解できないとついて行けない、わけではなくて、映像や登場人物達のアクション、語調等から伝わるものは多く、ストーリーはかなりわかる。逆にもしすべて標準語(BBC English)に直して演じられても面白さや味わいは大きく損なわれることであろう。

いずれにせよ、年齢、出身地、階級、教育、職業、などの設定次第でこれほど話す言葉が違うのは(多少誇張があるには違いないが)驚きであり、発見である。長寿を誇るテレビドラマの中にはこういった方言を売り物、ではないだろうがうまく使って全国規模で人気を得ているものがある。しかもその内容、と言うか舞台設定や決まり文句が、イギリス人との日常会話でもさりげなく使われていることに改めて気付かされる。

ランチは学食でフィッシュアンドチップス 3.35ポンド(約500円)。

13時からのLunch time lectureは"Media in the UK"というタイトルで、BBCの元ドキュメンタリー部門のプロデューサーであるMaxine Ostwald氏による新聞、テレビ、ラジオの主な媒体についての紹介があった。

テレビは日本のNHKのような公共放送(視聴料によって運営されているためコマーシャルはない)であるBBCが1~4の4チャンネル、民間放送であるITVが同じく4チャンネル、他にChannel 4、FIVE、SKY、Virgin、Living、等々。

ラジオはこれまたBBCが11チャンネル(1~4、5が二つ、6、7、Extra、Asian Network、World Service)民間放送は音楽専門局、スポーツ専門局に加えて地域放送、Hospital Radio、Student Radioなんて言うのもある。

新聞については大判の高級紙、タブロイド版の大衆紙、それらの中間層を対象とするもの、フリーペーパー、オンラインニュースに分けられる。

それぞれの歴史、政治的立場(左派、右派、中間)、内容などについての概要を知ることができた。

実際にテレビを見ていて感じるのは、娯楽番組やドラマもあるにはあるが、かなり対象を絞り込んで制作されたドキュメンタリーや音楽、旅行、歴史など、そのテーマに興味があれば本当に面白くて見応えのある番組が多いと言うことである。日本のようにどのチャンネルを見ても似たり寄ったりでうんざりするということがないのは羨ましい限り。


AMEXから電話があり昨日のArgosの件で報告を受けた。AMEXからArgosに確認したところ、Argosから当方に確認の電話をした際にSecurityに関する質問に答えてもらえなかったのでストップしてしまっている、ということだそうで、そうなるとAMEXがストップしていると言う当方への説明とつじつまが合わない。これはもう注文し直すのは止めた方が良い、と結論する。


14時15分からのWalking Tourにも参加した。テーマは"The Sinful City: London's pulsating centre"(罪深き街:ロンドンでもっともわくわくする場所)。

スタートはCarnaby Street(カーナビーストリート)
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Swinging Londonと呼ばれた1950/60年代の音楽、美術、ファッションの発信地だった場所。今でも十分にその名残があってカラフルでファッショナブルな店が軒を連ねている。

突き当りはLiberty
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60年代を想起させるようなウォールアート
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歴史のありそうなパブ(当然例外なくすべてのパブに歴史はあるが)
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今は使われていないポンプがオブジェとして残されている(人がもたれているところ)
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アダルトビデオのショップ
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のぞきストリップショーの店
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説明を受けている真横のビルに緑のプラークが見える
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ここはブリティッシュロックンロールおよびポピュラー音楽産業誕生の地
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中華街の入口
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Leicester Square Gardens(レスタースクエアガーデン) 難読地名である
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シルベスタースタローンの手形
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ユニークな外観のビル(現在はホテル)
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ミュージカル等のディスカウントチケット即売所
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ビルの谷間の小道
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ロンドンらしいガス灯だが現在は電気灯になっている
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ビルを貫く通路
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看板に見える古英語
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SOHOの中心 
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一見乱雑だが居心地の良さそうなカフェ通り
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初めてこの表示を見た時はドキッとしたブランド名 もちろんアサヒビールとは無関係
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一筋入ると人気のない小道
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Piccadilly Circusにほど近い教会
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ビルの壁面に何やら青いプラーク
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少年時代のCharles Dickensが働いていたところだそうだ
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Agar Streetと言うことは寒天通りだ
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Piccadilly Circusで解散となったので、Japan Centreに立ち寄り中華ドレッシング、わさび茶漬け、トンカツソース等を買う。

夕食は残り物で 冷凍しておいたのを焼き直して
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ベッドに入って眠ろうとした瞬間に今日がCVとCovering Letterの宿題締切であることを思い出し、起き直して仕上げ、メールする。

00時30分就寝
  1. 2011/08/11(木) 14:31:23|
  2. 未分類
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Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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