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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2009年7月31日(金) 7月クラス最終日

6時30分起床。曇のち晴。最高気温22℃。

今ひとつ盛り上がりに欠けたまま7月の選択クラス"English Language & Cultural Studies "は最終日を迎えた。

昨日は3、4人の学生が朝からスーツケースを教室に持って来ていたが、途中の休憩時間にいっせいに消えてしまっており今日は欠席だった。帰国する前にパリに旅行に出かけたらしい、ということで、結局有終の美を飾ることはできなかったものの、今日の最終授業に3分の2に当たる8人は出席したので、終了後に記念写真を撮った(全員は写っていないが)。
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どうしても最初に出会った4~6月のクラスを基準に物事を考えてしまうためあまり満足度は高くなかったのだが、それでも英国人の講師を通じて英国の生活や文化について、教科書や観光ガイド書からは到底得られないリアルな情報をいろいろ知ることができたことは、今から振り返ってみるとまずまずの収穫であったと言わなければならない。

授業終了後、Cavendish校舎へ行き、CHARLIEから免税申請のための在学証明書("Personal Council Tax Student Certificate"と言う)を受け取る。こういった証明書発行に限ったことではないだろうが、大学の学生課?に申請書類を出すのと平行して、最終担当者(この場合はCHARLIE)にメールで事情を説明して早く必要な旨を伝えておけば、非常にスムーズに事が運ぶのだ。大学のレターヘッドに定型文をプリントアウトして担当責任者がちょこっとサインするだけのことだから、申請時に言われたとおり1週間もボォーと待つ必要はない。一昨日の夕方に申請して今日には本人から直接入手できたのだ。こういうことは日本では歓迎されないだろうが、こちらでは当たり前のことだ。フレキシブルというか言わなきゃ損というか・・・。

次にその足でCouncil Officeへ向かう。British Libraryの近くにCamden地区のOfficeがあることはLTPSの方に聞いていたので、すぐに見つかった。
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番号札を取りベンチに座って待つこと数分、担当者が呼びに来たのでついて行く。通路を挟んでガラス張りの完全個室がいくつか並んでいる。その一つに招き入れられ、自己紹介と握手から始まる。初めての訪問で緊張していたのが急にほぐれる気がする。用件を言うと、PCから情報を呼び出し、そこへ新たに情報を入力して行く。こちらはそれを横目で見ているだけだが。そして作業が済むと、これで完了です、書類は後日郵送します、と言われ、見送ってくれる。建物に入ってからここまで25分弱。まったく想像以上に早かったし、フレンドリーで親切だし、多分もう一度来ることはないだろうが、極めて好印象を持った。いやいや日本の区役所や税務署だって最近では極めて対応が丁寧で親切になったものだが、ここまではいかない。

まあ、これで来年3月末までは晴れて税金(地方税)免除となったのだ。遅いランチはKings Cross駅がすぐそこなので、久しぶりにChop ChopでSeafood入り焼そばを食べる。4ポンド(約600円)。

ふたたびバスでOxford Circusまで引き返しICCオフィスに立ち寄って、小切手をもらう。これはロンドン到着時にステイ先から空港まで迎えに来る費用が一括払いの中に含まれていたが、実際には自分でタクシーを使って行ったための返金である。
これまで仕事で会社同士の決済用小切手を手にしたことはあるが、自分宛の小切手をもらうのは生まれて初めてである。これを自分の口座に入金するためLloydsへ。日本では個人の消費については現金から直接クレジットカードに移行したため小切手の時代を経験しなかった。しかし欧米ではまだ小切手での支払も現役だ。

この週末にはやるべきことがある。来週日曜に行うHouse Warming Partyの準備である。そこで、今日は料理の材料を買い出しにJapan Centreへ。

ここへ来れば日本の食材はほとんど何でも揃うし、なじみ深い調理器具や台所用品もいろいろ置いてあるのでなかなか目移りする。ごはん茶わん、茶筒、割箸50本入、重曹、油固めるちゃん5個入、上白糖1kg、えのき、いなり揚げ10枚入2個、さぬき半生うどん3袋、さつまいも、春雨、トンカツソース、麩、みそ汁の具、秋田こまち2kg、以上〆て51.37ポンド(約7,500円)。

夕食は先日作った残りを冷蔵庫内の冷凍室で保存しておいたのを電子レンジで解凍し、フライパンで焼いて食べる。
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23時10分就寝。
  1. 2011/08/07(日) 15:42:27|
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Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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